映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回はリーアム・ニーソンが猟奇殺人鬼と対決する作品「誘拐の掟] です。
現在のアクション俳優の中で、もっとも魅力的な俳優を挙げるなら一番にリーアム・ニーソンを挙げます。その理由のひとつに、彼が主演するアクション作品は、48時間シリーズを除けば、どの作品も良質なサスペンスに主演しているからです。今回の作品もリーアムの魅力を十二分に引き出した見ごたえあるサスペンス作品です。
リーアム演じるニューヨーク市警の元刑事で探偵のマットの元に、裕福な麻薬ディ―ラーから依頼がかかります。内容は、美人の妻が誘拐され、40万ドルの身代金を奪われたあげく惨殺死体となった犯人の捜すこと。
図書館で知り合った黒人少年の力を借りて類似の誘拐事件を調べるうちに、犯人のターゲットが麻薬売買に絡む人間であることを突き止めるが、そこに麻薬仲介人の娘が誘拐される事件が起き犯人との交渉の中で居所を突き止め対決すると言うものです。
猟奇殺人グループを突き止める過程も緻密に描かれ飽きさせないもので、ラストも、マットが退職するきっかけとなった酒に絡む12の掟と共に進むスリリングな展開でした。猟奇殺人を描きながら、決して残忍なシーンをみせず心理的な情景を描く見事な演出にリーアム・ニーソンの寡黙で渋い演技が見事に組み合わさった魅力的な作品でした。
