65オヤジのスタイルブック

映画・トイレのピエタ

手塚治虫の原案による異色映画「トイレのピエタ」を観賞。

 

本作の脚本を手がけた松永大司監督の着想の元になったのが、漫画界の巨匠・手塚治虫氏が死の直前まで綴っていた日記の最後のページに記された「トイレのピエタ」のアイデア。ピエタとは、聖母子像のひとつで十字架から降ろされたキリストを抱くマリアの像。

物語は、宏と女子高生の真衣の純粋なラブストーリーが描かれています。ピエタを象徴として、死の淵にある主人公の宏の姿をトイレと言う孤独な空間と絡ませながら、バイク、プール、病院など、二人の過す日常が印象的に進んでいきます。

主人公の宏役には、人気ロックバンドRADWIMPSのカリスマボーカリスト、野田洋次郎が演じ、余命三か月の芸術家の道を閉ざした高層ビルの窓ふき掃除夫。そして、彼の前に現れ感情をあらわにして宏に関わっていく女子高校生役を、夜行観覧車、名もなき毒、MOZUなどドラマで活躍する杉咲花。二人は、脚本を読み出演を切望し挑んでいます。

また、二人の取り巻く人々に、この作品に共感した、宮沢りえ、大竹しのぶ、リリー・フランキーなどの面々が出演しています。

ラストで完成する「トイレのピアタ」や野田の歌うエンディング曲「ピクニック」など、ラストを迎える時間が、マリアに抱かれるキリストのように優しい光とぬくもりに抱かれ心地よく感じられる作品でした。


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