映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。吉田羊、吹石一恵、徳永えり扮する三姉妹の恋模様を描いた「六月燈の三姉妹」です。
2013年、九州地区でミニシアターで限定上映され、人気に火が付き昨年全国上映となった秀作。
鹿児島のシャッター商店街で細々と和菓子店を営んでいる離婚夫婦とバツイチの長女、離婚調停中の次女、不倫で諍いを抱える三女の六月燈の夏祭りを数日を描いたヒューマンコメディです。
長女は吉田羊、次女に吹石一恵、三女にあまちゃんにも出演していた徳永えりが演じ、三姉妹の抱える心模様を淡々と描き、家族や人とのつながりの大切さをうたった、人情味あふれる内容です。
監督は半落ちやつれがツレうつの佐々部清、原作・脚本は舞台やテレビで数々の脚本をてがけた水谷龍二。三姉妹の映し鏡のような存在の母を市毛良枝が演じ、今や人気の助演女優の三人が共演となれば、この作品が静かなヒットを飾ったのも納得がいきます。
日本の夏を叙情的に切り取ったシチュエーションも、鹿児島の夏祭りを取り上げていますが、どこの町にもみられるような夏景色を重なり、日本文化郷愁が漂っていました。
