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映画トランボ ハリウッドに最も嫌われた男

ローマの休日の脚本家。ダルトン・トランボの半生を描いた映画「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」を観賞

 

ローマの休日の脚本を手掛けたトランボ。ハリウッドで吹き荒れたあの悪行高き赤狩りの犠牲となり、長く彼の脚本である事実が封印されていました。

トランボと言えば、スパルカタス。ジョニーは戦場に行った。パピヨンなど映画史に残る名作を生み出した脚本家であることは有名ですが、彼の脚本家人生に隠された波乱の人生を今回の作品で十二分に伺うことができます。

1940年代、すでにハリウッドで人気の脚本家だったトランボ。ハリウッドの労働者の生活改善のために共産党員として戦った彼は、赤狩りにより、いわれなき罪を課せられ9人の仲間と共にハリウッドを追放。投獄されます。

釈放後、彼は、妻と三人の子供の生活と書き続けることが言論と思想の自由を勝ち取ることにつながると、偽名でシナリオの仕事を続けます。そして、オスカーを勝ち取り、汚名をはらし、名誉を回復していきます。

主演のブライアン・クランストンのユーモアを交えた熱演は、映画でも映しだされるトランボと見間違うほどの名演。妻を演じた、ダイアン・レインも、かつての若さを取り戻したかのように、夫を支え、子供たちを温かく守り育てる母を熱演しています。

トランボを陰で支えたB級映画会社社長役のジョン・グッドマンや彼の才能を再び世に出し、スパルカタスを通じて成功に導いたカーク・ダグラス演じるディーン・オゴーマンのカッコよさが痛快。また、彼を陥れたコラムニスト役のヘレン・ミレルの憎らしいほどの演技も、この作品の演出にはぴったりです。

言論と思想の自由を守る闘ったトランボ。現代にも通じる、勇気ある男の痛快な物語を多くの人に楽しんでもらいたいなと感じます。


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