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映画 流浪の月

ポスター画像

本日の映画レビューは、李相日監督、松坂桃李&広瀬すず主演の「流浪の月」です。

 

原作は本屋大賞受賞の凪良ゆう。今回の作品は原作を読んでる方からも支持されている作品でかなりの期待を持って鑑賞しました。150分の長編作品ですが出演者たちの迫真の演技で満足できるものでした。今回の映画は、先日の「死刑にいたる病」と共に2022年を代表する作品だと思います。この二作品が同時期に公開されていることは、映画ファンにとっては幸運なことだと思います。

松坂演じる誘拐犯になってしまった佐伯文と被害者になってしまった広瀬すず演じる家内更紗が15年後に再会、横浜流星演じる更紗の恋人や多部未華子演じる文の恋人も絡み、過去を受け入れながら、静かに生活を送っていた二人が再会により荒波にさらされていく、全編傷みを感じる内容です。

出演者の過去の演技からは想像ができないほどの迫真の演技と意外な役柄に李相日監督の俳優の引き出し方のうまさを感じます。ちなみに更紗の子供時代を演じた白鳥玉季の演技力は広瀬すずと並ぶ演技力でした。過去と現在を巧みに組み合わせながら進行は二人の演技が呼応し相乗的な効果を生み出してました。ちなみの文の人生に影響した母親には内田也哉子が演じています。

今回の作品は、性的な障害や虐待、警察やマスコミ、ネット犯罪など様々な社会問題が絡み合いながら誘拐犯と被害者少女との至上の愛を描いていたように感じます。二人の愛のかたちはまさに「流浪の月」のようでした。


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