映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回は引き続きの韓国映画ですが、前回とは打って変わってコメディ作品の「怪しい彼女」です。
キュートな主人公をモデルにしたコメディ作品では「猟奇的な彼女」を超える作品はないかと思ってましたが、今回の「怪しい彼女」はその作品に肩を並べるくらいシウ・ウンギョンがキュートで破天荒でうるさいおばあさんキャラのヒロインを演じてます。
それも彼女が実は70歳から20歳に若返ってしまうと言う設定で、自慢の歌声を駆使して孫のバンドのメインボーカルとなり、歌に恋に大活躍の笑いに満ち溢れた作品です。
実年齢も20歳のシム・ウンギョンが、中身は70歳のおばあさんを、表情から歩き方など、もうひとりの主人公、オ・マルスンが乗り移ったかのような見事な演技を披露しています。また、マルスン一筋の究極の純情男を演じたパク・イナンの脇役としての存在感も、この作品の欠かせないアクセントとなっています。
たとえ現在の自分が20歳の頃に戻っても、重ねた経験が現れてくる自分。そんな過去へのタイムスリップにより、人間の魅力は内面による導き出されることを感じるコメディでもあります。