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DVD 散り椿

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映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回は木村大作監督、岡田准一主演の時代劇「散り椿」です。

時代劇から近代史の作品まで、重厚な演技で定評のある岡田准一、今やこの類の作品では欠かせない俳優になりました。

今回は、木村大作監督が本格時代劇に挑み、岡田准一を主役に起用、原作は蜩の記の映画化も記憶に新しい葉室麟の名作「散り椿」で、岡田自身も二度目の原作出演です。

物語は、藩の不正を暴きながら認められず妻と共に藩を離れた岡田演じる瓜生新兵衛が、亡き妻の願いを携え、かつての友で道場の四天王の一人、西島秀俊演じる榊原芋采女と共に再び藩の不正と対峙する。

全編ロケの四季が織りなす美しい自然と不正を許さない凛とした新兵衛を初め男たちの凛々しき姿に背筋がピンと伸びるシーンの連続で清々しいです。岡田と西島の殺陣も見事で、次の時代劇を担う俳優の魅力が満ち満ちていました。

椿は桜や梅と共に日本の自然にふさわしい花です。椿の首落ちの言葉で忌み嫌う花のイメージがかつてはありましたが、実際は花びら一枚一枚が静かに散る情緒を最も感じる花だと思います。CMでも登場した椿を背景に岡田と西島が対峙する殺陣のシーンは美しく誰もがうっとりします。相反してラストの雨中でのシーンは美しさの中に恐ろしいほどの凄みを感じました。

時代劇を撮れる監督も70歳を超える中で、時代劇を演じる俳優は生まれつつある現状で継承できる次の監督が急務です。後世に伝え続けていくべき時代劇の火を消してはいけないと、この作品を観て強く感じました。

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