人生論:「生涯発展途上」を目指して

消化器内科医になった起業家・弁護士・会計士、岡本武士による人生論や新たな視点の提供、身の回りの出来事に対するコメント等。

コンサルティングの本質は、レンタルスケート屋さん

2004-12-04 02:10:55 | ビジネス
コンサルタントとは、何か。

ありがちな定義集の一部としては:
① 社長のベスト・フレンド
② 斬新なアイディアの提供者・付加価値の創造者
③ チェンジ・エージェント
④ 便利屋・なんでも屋
⑤ 会社の最善な未来のための憎まれ役

更に、人によっては:

何も知らないのに偉そうな人。その場しのぎのプロ。根無し草。ゴマすり屋さん。お客が言ったことをそのまま紙に落として、いかにも自分のアイディアっぽく提供する資料作成マシーン。

・・・と思う人もいるかも知れません。実際こんな人もいます。

しかし、本来は会社をすべて変えたりできる力もあるはずなのです。外部の者、ということで社長と対等に近い立場で話せる数少ない職種といえるでしょう。

では、コンサルティング事業の本質とは何か。弊社では、このように考えています。

我々は、レンタルスケート屋さんである。

大きな投資をするにあたり、判断材料を提供する、試着室のようなものといってもいいかもしれない。

レンタルスケート屋さんが提供するものは、「靴」ではなく「スケート」。人の靴を履いてみないと、その状況に置かれた者がどのように考え、行動し、判断を下すのかがわからない。コンサルタントは、普通の靴の発想を越えた「スケート」を提供する。既成概念の外にあるものが、どんなスピード成長を提供してくれるのか。その疑似体験を、頭の中で繰り広げさせてくれるのがコンサルタントなのだと思います。

これを正しく発展させたものが、(実際は、普通に中学校の数学の授業で学ぶ思考理論ですが)マッキンゼー社が提唱しているMECEであり、コンティンジェンシー・プランであり、BPRである。世界の可能性を知り、すべてを検討するわけです。

その際、貸すスケートについて詳しくなければ紐が結べません。クセを知らなければ、転び易くなってしまうでしょう。色んな質問に対応すべく、知識だけでなく経験が必要になってくるわけです。私はこのブログでも多くの視点を提供しているつもりですが、私自身の考えを押し付けているわけではありません。自分が一番良く知ることは、自分の経験や思考なわけです。すなわち、これらが私が提供できる「スケート」なのです。

さて、履き心地はいかがでしょうか。

気に入るものがあれば、自分にあった選択肢を見つけたと思ったのならば、そのスケートを買って行ってください。ブログ上のものは無料なので、好きなだけのスケートを履いてみてくださいね。

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