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質総局ふたたび

メラミンが混ぜられたペットフードにはじまり、ジエチレングリコール入りのシロップ、歯磨き粉と有害食品で四面楚歌の中国食品。23日にとうとう、SK2事件で縦横無尽の活躍をした国家品質検査総局が調査に乗り出した模様。

・質総局、パナマ薬物中国事件等を調査
http://news.xinhuanet.com/politics/2007-05/23/content_6142264.htm

 なにしろSK2事件では火の気のないところに見事に煙を立てて見せた質総局、火消しにどのような手腕を見せるかに注目。

 それとは別に国家食品安全監督管理局、という部署は「企業の信頼性」を調査の上公表すると発表。

・「食品企業信用資料」制度発足へ
http://j.people.com.cn/2007/05/24/jp20070524_71486.html

 記事から推察するに、中国では食品を扱う企業を経営するのに、自治体への届出も不要なようだ。ましてや、保健所による指導制度など望むべくもない。
 こういった話をしていると、かならず日本の公害病をひきあいに出してくる人がでてくるが、カネミ油症事件にせよ、森永ヒ素ミルク事件にせよ、事故が原因であり、意図的に有毒物を混入させている点で言い逃れのしようがない。仮に事故による混入だとして、日本で50年前に発生した事件からなにも学んでいないということであり、似たような事件を再発させた責任は大きい。また、表面上似たような事件がよそでも起こっていたからといって、責任が軽くなるものでもない。

 私見としては、上記のような対策をとったところで、「人民」に資本主義の精神が根付かない限り同様の事件はなくならないと考える。
 

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