【それでもバカとは戦え・05.17】:機密費バラマキ…自民党の「わーたしーはやっていない」を誰が信じる?
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【それでもバカとは戦え・05.17】:機密費バラマキ…自民党の「わーたしーはやっていない」を誰が信じる?
中国新聞の大スクープが注目を集めた。2013年の参院選の際、安倍晋三が自民党公認候補に現金100万円を裏で渡していた疑いを報道。
また、自民党政権で官房長官を務めた人物が、国政選挙の候補者に官房機密費を使い現金を渡していたことを同紙に証言。前任の長官から提供先のリストを引き継ぎ、定期的にカネを渡す相手がいたという。首相や自民党国対委員長にはそれぞれ月1000万円を渡し、首相には必要に応じ追加分を渡していたとのこと。
![現金100万円をポンッ!(バラのついた公認候補者ボードの前で余裕の安倍首相=自民党本部、2013年参院選開票で)/(C)日刊ゲンダイ](https://c799eb2b0cad47596bf7b1e050e83426.cdnext.stream.ne.jp/img/article/000/340/340/1237092a4821bd2a9757830f6ccab63420240517123608914_262_262.jpg)
現金100万円をポンッ!(バラのついた公認候補者ボードの前で余裕の安倍首相=自民党本部、2013年参院選開票で)/(C)日刊ゲンダイ
官房機密費の原資は税金であり、国の安全保障などを目的として使うもの。それを自民党という特定の組織の選挙のために横流ししていたわけで、特別背任罪や業務上横領罪になる可能性が高い。元官房長官は「厳密に言えば選挙ではいけないと思う。税金だから」と認めたが、厳密に言わなくてもNGである。
自民党の鈴木馨祐はテレビの討論番組で、この件に関し「選挙目的、党目的で使うことはない。断言させていただきたい」と根拠も示さず発言。意味不明。疑惑の組織に所属する人物が何を言っても無駄。オウム真理教の麻原彰晃が「わーたしーはやってない」と言っても「ああそうですか」と思うバカはいない。逆に言えば、ゴマカしようがないので、こうした対応しかできないのだろう。自民党のXデーが近づいてきた。
機密費の流用はこれまでも取りざたされてきた。
2023年12月、元官房長官の河村建夫は機密費を月に1億円ほど支出し、使い道は「大きな額は麻生太郎首相(当時)に相談をしていた。指示があるときもあった」と証言。
同年11月、石川県知事の馳浩が東京五輪の招致活動時に安倍から「必ず勝ち取れ。カネはいくらでも出す。官房機密費もあるから」という趣旨のことを言われたと口を滑らせた。
2019年の参院選では広島県を舞台に大規模買収事件が発生。地元議員らに票の取りまとめを依頼し、報酬として現金を配ったとして元法相の河井克行が逮捕され、実刑が確定したが、河井は現金を配るとき「これ、総理から」「安倍さんから」と口にしていたとのこと。次の選挙では組織的に不正を行い、国民のカネをかすめとってきた自民党という反社会的勢力を必ず落とさなければならない。
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元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース 政治・社会 【政治ニュース・連載「それでもバカとは戦え」】 2024年05月17日 17:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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