【それでもバカとは戦え・04.26】:有言不実行より悪質…「やったデマ集団」維新を叩き潰さねばならない理由
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【それでもバカとは戦え・04.26】:有言不実行より悪質…「やったデマ集団」維新を叩き潰さねばならない理由
大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」の像に複数の傷がつけられた事件で、大阪府警は団体職員の男を器物損壊の疑いで書類送検した。男は「終電を逃し、酔っぱらっていたことも相まって、イライラを発散させた」と供述しているという。
事実を歪曲することばかりを発言(大阪の吉村洋文府知事)/(C)日刊ゲンダイ
この事件を謀略に利用した悪質な男がいた。被害が判明した3月13日、吉村洋文は「万博に対して反対の意見があったとしても、こういった暴力行為、犯罪行為は控えていただきたい」と発言。記者が「まだ反対した人がやったか分からない」と指摘すると「普通に考えたらミャクミャクは万博の象徴ですから、万博に対して良く思っていない人がやった可能性は高い。まあ、分かりませんけど」と答弁。同日、日本維新の会の音喜多駿も「どれだけ万博に反対意見をもっていたとしても、暴力・破壊行為に及んではならない」とSNSに投稿。
これは被害妄想で済む話ではない。事実が明らかになっていない段階での発言なのだから確信犯的な印象操作とデマの流布である。社会を混乱させ、憎悪を煽る連中がいる。関東大震災では朝鮮人が井戸に毒を流したというデマが広がり、それを信じた人々が朝鮮人を虐殺した。
1933年、ドイツの国会議事堂で火災が発生すると、ヒトラーは共産党の策謀だと決めつけ弾圧をはじめた。
吉村は万博に批判的なテレビコメンテーターについて「(会場に)入れさせんとこと思って」と発言したこともあるが、維新は不都合な人間を恫喝・排除し、嘘とデマにより拡大してきた文明社会の敵である。
維新に所属するデマゴーグたちは、口裏を合わせたかのように府内の私立高校の授業料について、「完全無償化」したとデマを流してきた。
2021年の総選挙では馬場伸幸がテレビ番組や街頭演説で「私立高校も、大阪では完全に無償」と発言。
馬場は立憲民主党について「政治改革でもいろいろな良いことは言うが、(他党に先駆けては)絶対にやらない。有言不実行の政党に日本を任せるわけにいかない」「立民は叩き潰す必要がある」などと言っていたが、「有言不実行」どころか、やってもいない段階で「やった」と嘘をつくゴロツキの集団は叩き潰す必要がある。
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元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース 政治・社会 【政治ニュース・連載「それでもバカとは戦え」】 2024年04月26日 17:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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