【政界地獄耳・07.02】:“出馬”意欲表明続く自民総裁選 スタート早すぎると…
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・07.02】:“出馬”意欲表明続く自民総裁選 スタート早すぎると…
★自民党元幹事長・二階俊博は先月30日、和歌山市内で開かれた自民党和歌山県連大会後に9月に行われる予定の任期満了に伴う党総裁選挙の動きが活発化していることについて「国会が閉じたばかりで総裁選までに日もだいぶある。総裁選の幕開けというかスタートが早すぎた」とし「おいおい煮つまってくるだろうが、いい人が選ばれることを期待します」と語った。
★総裁選出馬についてはデジタル相・河野太郎が同27日、出馬に強い意欲を見せ、30日幹事長・茂木敏充はテレビ番組で「総理になってやりたい仕事があるのは間違いない」と意欲を見せたものの、出馬環境が整うのか見極める必要があると判断したのか「夏の間、いろいろよく考えたい。一般的には7、8月が夏の間なのではないか」と判断はもう少し後になると説明した。いずれも閣僚、党3役と岸田内閣を支える立場であることを党内がどう判断するかも重要だ。一方、同28日に「総裁選出馬へ」と一斉に報じられた元幹事長・石破茂は同日、「今、東京都知事選挙、今日から都議会の補選も始まって、同志が苦しい中で戦っているときに『自分が、自分が』みたいなことは私は申しません」と語り、報道が先行し、観測気球に使われていることに不快感を示した。前回の総裁選も出馬した経済安保相・高市早苗も地元で「出馬」を口にしているようだ。
★二階が指摘するように「総裁選挙までにはスタートが早すぎる」し、石破の言うように、7日までは都知事選挙や都議の補選がある。加えれば今月末に総裁選管理委員会が党に発足。26日から来月11日まではパリ五輪。そのままお盆に突入。8月下旬に総裁選挙の日程が固まる。臨時国会が9月の下旬から10月の初旬とすれば、今からでは息切れしてしまう。派閥がなくなり、多数派工作のために早く動き出すのだろうが、国民からそれがどう見えるか考えた方がいい。(K)※敬称略
◆政界地獄耳
政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】 2024年07月02日 08:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。