【新型コロナ】:都内118人新たに感染 81人が経路不明 5人死亡
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【新型コロナ】:都内118人新たに感染 81人が経路不明 5人死亡
東京都は四日、新型コロナウイルスの感染が新たに百十八人確認され、六十~八十代の五人が死亡した、と発表した。都内では一月二十四日に初の感染者が判明して以降、初めて百人を超えた。累計は八百九十一人となり、このペースで増えれば一両日中に千人に達する。都内の感染者用病床数は綱渡り状態が続いており、都は確保に全力を挙げる。 (原昌志、岡本太)
新たな感染判明者は十~九十代で、うち感染経路が不明・調査中は八十一人で約七割。重症者は一人だった。年代別は、三十代が最多で二十一人。四十代以下は六十一人で全体の約半数を占めた。
死者のうち四人はこれまで判明していた感染者で、三人は台東区の永寿総合病院の入院患者。同病院の死者は十二人になった。また一人はこの日分かった感染者。都内判明分の死者は計二十三人となった。
この日までの退院者・死者七十四人を除く入院対象者は八百十七人となり、三日時点の病床数七百五十床を超えた。ただ都は「待機の方は若干いるが、病床数は四日も増えており、入院先は確保できている」とした。小池百合子知事は同日、コメントを発表し、「この週末の都内の医療体制は確保されている」とした上で「一人一人の行動が感染拡大を防止する。不要不急の外出を控えるようお願いする」とあらためて外出自粛を呼び掛けた。
都は週明け六日までに九百床を整える見通し。五日の感染判明の発生状況によっては、さらに増床を視野に入れるという。また現状では軽症者や無症状者も入院対象となって病床を圧迫していることから、近日中にも軽症者や無症状者はホテルに一時滞在させる仕組みを始める方針。
一方、病床だけでなく、医師や看護師ら人手が不足する事態が懸念。墨田区の都立墨東病院では先月二十九日夜、新型コロナ患者への対応で人手が足りなくなったとして、一時的に夜間救急や外来の受け入れを停止したことがあった。都は「人材確保は重要な課題。感染予防の知識を持つ医師や看護師は限られており確保は簡単ではないが、十分な体制整備を検討したい」とした。
感染判明者の急増傾向が止まらなければ、政府が緊急事態宣言を出す可能性が高まる。(東京新聞)
元稿:東京新聞社 主要ニュース 社会 【医療・東京都・新型コロナウイルスの感染拡大】 2020年04月05日 07:05:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。