[↑ ※「サルまで怒る 自民の腐敗」(週刊金曜日 1454号、2023年12月22日・2024年01月05月合併号)] (2024年05月21日[火])
カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党がニッポンを破壊。「民主主義国家」でも、「法治主義国家」でもない。カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党のおかげで、落ちぶれてしまったニッポン。カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党を直接的に支持している方、選挙に行かないことでカルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党を間接的に支持してる皆さん、正気ですか? #自民党に投票するからこうなる。「自民退場」しか道はない (でも、下駄の雪党やお維やコミも同様にダメです)。
『●「脱税」党「離党勧告」塩谷立氏と世耕弘成氏、「党員の資格停止」下村
博文氏と西村康稔氏と高木毅氏、「党の役職停止」松野博一氏と萩生田光一氏』
『●《現行の政治資金規正法…そのような法律は法の体を成していないと言わ
ざるを得ない。これは「ザル法」だとか「抜け穴」だとか以前の問題だ》』
『●「裏金議員に送る言葉は「汚れた手で憲法にさわるな」」…戦争法や軍事
費倍増、軍事国家化の前に「戦争絶滅受合法案」の制定を、と本気で思う』
『●やはり《ヤミ金》を使用…《裏金だけじゃない! 官房機密費を選挙資金
に不正使用疑惑も次々…安倍首相から現金100万円手渡しとの証言も》』
『●キシダメ首相が《メーデー中央大会に出席…会場から「帰れ」の声…敵対
するはずの首相のぬるいあいさつにメーデー参加者からヤジが飛んで》当り前』
『●《政治は確実に変わり始めている》のか? 衆院3補選、カルト協会と
ヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党は全敗したが、今後どうなるか?』
神保哲生さんのビデオニュースドットコムの記事【ここまで劣化してしまった自民党にはもはや日本を任せられない/マル激トーク・オン・ディマンド(第1206回) ゲスト 村上誠一郎】(https://www.videonews.com/marugeki-talk/1206)。《自民党内で最後に残った『良識派』を自認する村上誠一郎衆院議員がずっと恐れていたことが、今自民党に、そして日本の政治に起きている。…国民政党だったはずの自民党はなぜこうも変質してしまったのか、どこに分岐点があったのか、地に落ちた国民の信頼を回復し、日本の政治を立て直すために今、何をしなければならないのかなどについて、衆院議員の村上誠一郎氏と、ジャーナリストの神保哲生、社会学者の宮台真司が議論した》。
『●漸く内部から火の手が…村上誠一郎議員《安倍氏の政権運営が「財政、
金融、外交をぼろぼろにし、官僚機構まで壊した。国賊だ」と批判》』
『●村上誠一郎議員の発言よりも、統一協会票の差配等々のアベ様案件
こそが《国賊》であり、《党員の品位を汚す行為》だと思いますが?(1)』
『●村上誠一郎議員の発言よりも、統一協会票の差配等々のアベ様案件
こそが《国賊》であり、《党員の品位を汚す行為》だと思いますが?(2)』
『●自民党《国賊》(発言)処分問題…数多のアベ様案件や《悪夢》な暴政、
ズブズブ壺壺ヅボヅボな統一協会との関係と「政」への介入こそ《国賊》』
《60余年前の石橋湛山のことばは、今の悲惨な自民党の政治状況を
的確に表現し、批判しています。まあ、自民党は、あるいは日本の
政治は変わらなかったんだなあという落胆でもありますが。しかも、
湛山は、言論機関と国民の役割にも触れていました》
『●自民党議員の皆さん、《留飲を下げ》られましたか? 《「国賊」は
だめだがそれ以外の発言は幾人もの議員が同調、または同様の発言》』
『●「統一協会との関係を断つ」? 村上誠一郎議員《肝心なことはまだ
何も解明されていない。解明されない限り…関係を絶つことは難しい》』
『●ズブズブ壺壺ヅボヅボな政権与党・自民党のどうしようもない腐敗具合
…村上誠一郎議員を〝罰して〟《留飲を下げ》たかと思ったら…』
《安倍派の前会長である細田博之・衆院議長も結局、放置されたままだ。
細田氏は2019年に韓鶴子総裁が出席したイベントに参加した際、
「韓鶴子総裁の提唱によって実現したこの場は大変意義深い」
「安倍総理に早速報告したいと考えております」などと発言していた
ほか、ジャーナリストの鈴木エイト氏は2016年参院選の票の差配に
ついても「細田氏がある候補者に統一教会票を回すと打診したが、
その候補が断わったために、別の議員に票が差配された
と言われている」と指摘するなど…、新たな疑惑も浮上しているが、
新聞・テレビなどの動きは鈍い。下村博文・元文科相の名称変更への
関与疑惑もそのままになっている》
『●アノ「苦渋の判断」とやらは一体何だったの? 「苦渋の判断」で参列
しておきながら、《国賊》の国葬モドキを《強く批判》する芳野連合会長』
『●自民党・村上誠一郎衆院議員「特にわからないのは、(岸信介、安倍晋太郎、
安倍晋三各氏の)親子3代で統一教会を擁護したのはなぜだったのか」』
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【https://www.videonews.com/marugeki-talk/1206】
(https://youtu.be/QVAmTlQ2T8w)
2024年05月18日公開
こまで劣化してしまった自民党にはもはや日本を任せられない
マル激トーク・オン・ディマンド(第1206回)
ゲスト
村上誠一郎 (むらかみ せいいちろう)
自民党衆院議員
1952年愛媛県生まれ。77年東京大学法学部卒業。同年河本敏夫衆院議員秘書。86年衆院初当選。行革担当相、規制改革担当相、党税調副会長、衆院政倫審会長などを歴任。当選12回。著書に『自民党ひとり良識派』、『宰相の羅針盤 総理がなすべき政策』など。
概要
自民党内で最後に残った『良識派』を自認する村上誠一郎衆院議員がずっと恐れていたことが、今自民党に、そして日本の政治に起きている。
村上氏はこれまで派閥文化を壊滅させた小選挙区制の導入や集団的自衛権の行使を可能にする安保法制、特定秘密保護法、そしてアベノミクスなど、その時々の政権の目玉政策にことごとく反対してきた。非業の死を遂げた安倍元首相の国葬にも反対し、同氏を「財政、金融、外交をボロボロにし、官僚機構まで壊して、旧統一教会に選挙まで手伝わせた国賊」とまで酷評して、党の執行部から厳しい懲戒処分を受けたこともある。しかし、村上氏は持論を曲げなかった。それはそれらの政策に代表される政策路線が、保守政党としての自民党にとって明らかに間違ったものであることを確信していたからだ。
その村上氏は、自民党は今なお間違った方向に進んでいると嘆く。
今回、裏金問題や巨額の政策活動費の使途不明問題、そして事もあろうに官房機密費まで選挙資金に転用していたとの指摘まで出始め、補欠選挙の結果を見るまでもなく自民党政治に対する国民の不信感がピークに達している。にもかかわらず岸田政権はどこ吹く風といった体で、国民の神経をさらに逆撫でしている体たらくだ。
自民党は17日、政治資金規正法の改正案を単独で国会に提出した。より厳しい規制強化を求める公明党との協議が決裂した結果、自民党は「大甘」の改正案を単独で提出せざるを得なかった。その自民党案は一見、公開基準の厳格化やデジタル化など「やっている感」を出すための文言が並ぶが、中身は事実上ゼロ回答に近い。裏金の温床となった複数の政治団体間の資金移動も禁止されず、二階幹事長が5年間で50億円近い党費を受け取りながら何に使ったかがまったくわからない政策活動費問題もほぼ手つかずのままだ。デジタル化も、ウェブ上で公開される政治資金収支報告書が検索やソート(並び替え)が可能なデータ化を意味しているのかどうか不明で、単にウェブ公開を義務づけるというお茶濁しに終わる可能性も排除できない。
これは政治資金の出先や使途を不透明なままにしておくことが自民党政治にとっては命綱となるため、それを断ち切ることは不可能ということなのか。それとも、自民党の「与党ぼけ」が行くところまで行ってしまった結果、もはや国民の怒りをまともに感じ取ることができなくなってしまった結果なのか。
村上氏は、かつて自民党は党内に様々な意見があり、党幹部に異論を唱えることも許されていたが、今は党幹部の方針に異を唱えることができなくなってしまったという。その理由として、党の執行部に権限を集中させることになった小選挙区制の導入、執行部に逆らった議員は平気で落選させられることを目の当たりにした郵政選挙、そして政策の議論の場を提供し、若い議員の教育の場としても機能していた派閥の弱体化の3つを挙げる。
小選挙区なら政治家本人に実力がなくても党の支持率が高ければ容易に当選することができる。そうして自身の政治信条や信念を持たず、党幹部の意向だけ気にする政治家がたくさん当選するようになり、更に党幹部に権力が集中していった。
また、郵政選挙で小泉首相が党の方針に反対する議員に公認を与えず、刺客まで放った結果、多くの議員が落選の辛酸を舐めた。それ以来、党の方針にあからさまに異論を唱える議員がいなくなった。村上氏は例外中の例外と言っていい。
かつて三角大福中と言われる5派閥が鎬を削っていた時代、派閥は候補者のリクルートの場でもあり、議員の教育の場でもあり、また政策論争の場でもあった。それは中選挙区制の下では自民党議員同士が競争しなければならないためで、党内には緊張感がみなぎっていた。しかし小選挙区制になると自民党同士で競わなくていいため、党内野党の役割を果たしていた派閥は意味をなさなくなってしまった。
中選挙区制については、政策上の差異のない同じ政党の候補者が互いに競わなければならなくなるため、政策論争ではなくサービス合戦が横行することになり、それが腐敗や癒着の温床となるとして、選挙制度が現在の小選挙区制を中心とした制度に変更になった。しかし、そもそもアングロサクソンの国々が歴史的な伝統の上に作り出した小選挙区という選挙制度が本当に日本に合っているのか、小選挙区制に変えることで、それまで大切にしてきた選挙や政治に関わる日本の財産が失われたりはしないのかといった議論は明らかに不十分だった。現に、小選挙区制になるまで衆院選の投票率は常に60%を超えていたが、小選挙区の導入以来、民主党が政権を取った2009年の衆院選以外はすべて投票率は50%台の前半に沈んでいる。短絡的な考えで選挙制度を変更したことで、日本の政治は明らかに劣化してしまった。
また、派閥制度を壊すのであれば、それまで派閥が担ってきた機能の中で必要なものを誰がどう代替するのかも考えておく必要があったが、その議論も明らかに不十分だった。
結果として劣化に次ぐ劣化によって、もはや自浄能力さえも失った自民党には、今日の日本が直面する喫緊の課題の解決は到底期待できそうもない。しかし、現状で野党にその役割を期待できるかと問われれば甚だ心許ないところがあることも否定できない。そもそも野党は、日本がこのような大きな国難に直面するのをよそ目に、一枚岩になる交渉すら難航している有り様だ。
村上氏は戦後、吉田茂首相が石橋湛山などの民間人を大臣に起用した例などを引き合いに出した上で、日本は今、与野党や議員籍の有無を問わずに政策に通じた優秀な人材を集めて挙国一致の救国内閣を作らなければならない状況を迎えているのではないかと問う。
国民政党だったはずの自民党はなぜこうも変質してしまったのか、どこに分岐点があったのか、地に落ちた国民の信頼を回復し、日本の政治を立て直すために今、何をしなければならないのかなどについて、衆院議員の村上誠一郎氏と、ジャーナリストの神保哲生、社会学者の宮台真司が議論した。
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[『学校が教えないほんとうの政治の話』(斎藤美奈子著、ちくまプリマ―新書257)↑]/
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(2023年02月19日[日])
ニッポンでは「賃金上げ、生活と公共サービスを守れ!」という声は、キシダメ首相には届かない。一体誰の《声》を《聞く力》なのか? <ぎろんの森>《安保や原発を巡る政策転換に限らず、岸田首相にも、国民の声を聞かず、国会での議論も経ない独断が目に余るようになりました。「静かなる独裁」…》。行き着くところまで行ってしまった感なニッポン。もうとっくにルビコンを渡り、後戻りできないところまで。
『●閣議決定って何? アベ様が編み出した、なんでも内閣の一存でやれる
システム? 自公お維コミに言わせれば、国会や選挙は不要ということか?』
『●《安保や原発を巡る政策転換に限らず、岸田首相にも、国民の声を聞かず、
国会での議論も経ない独断が目に余るように…。「静かなる独裁」》』
『●《欧米で…労働者が行動に立ち上がっており、新自由主義に対抗して
まともな世の中にすべく、連帯と団結を武器に…挑んでいるのに対して…》』
野党第一党がこの有様で、労組の中でも連合がアノ有り様……。地域での政が希望の光か…。
AERAのコラム【浜矩子「『実物インフレ+賃金デフレ』の日本 原因は弱すぎる労働パワー」】(https://dot.asahi.com/aera/2023021300049.html)によると、《労働パワーを弱めているものは何か。それは分断であり、孤立である。働く人々は、ともすれば、独りぼっちになりがちだ。組合幹部が労働貴族化して肩で風を切るのも、問題だ。だが、孤独な労働者ほど、哀しく弱い存在はない。日本病から脱却するには、働く人々の新たな団結への道が開かれる必要がある》。
『●《連合が労働者にとって何の役にも立たない為政者の腰巾着…労働
運動が鳴りを潜め、新自由主義政策のもとで資本のやりたい放題が横行》』
『●「苦渋の判断だ」としてアベ様の「国葬みたいな追悼儀式」に「労働者
代表として出席」する人と、「何の苦渋も感じることなく欠席」する人』
『●アノ「苦渋の判断」とやらは一体何だったの? 「苦渋の判断」で参列
しておきながら、《国賊》の国葬モドキを《強く批判》する芳野連合会長』
『●タカ派政権とお維が《協力し、憲法改正と戦争準備、また原発再稼働や
新増設などが進む》…そういう想像力も無く、お維と組む〝論憲〟民主党』
『●《消費税…税率10%を許容し、なんなら自民党や財界が画策している増税
に加担するとでもいうのであろうか。立憲民主党としては終わりの…》』
『●自公政権が続く限り、ヅボヅボ党の誰が首相になろうが地獄は続く。道は、
政権交代しかない…《議会政治、財政民主主義が崩壊した戦時体制》』
お維やヅボヅボ党と一緒になりたいそうだ…「立憲」の看板を下ろせば、もう。〝論憲〟民主党の中にも心ある人はいるでしょうに、よく我慢できるものですね。
日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/野党の自民党に抱きつく戦法】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202302150000033.html)によると、《野田佳彦は共同通信加盟社政治部長会議で講演し、「中道の国民政党を目指すならば、維新ともちゃんとお付き合いできる、国民(民主党)ともよりを戻す、さらに先の穏健な自民党の支持層を取っていくという動きがあって初めて無党派が注目する立憲民主党になると思います」》。
『●《自民党を選挙で勝たせ続け、健全な野党を育ててこなかった報いだ》
...〝論憲〟民主党が立憲主義に立ち戻らなければ先行きは闇だ…』
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【https://dot.asahi.com/aera/2023021300049.html】
浜矩子「『実物インフレ+賃金デフレ』の日本 原因は弱すぎる労働パワー」
eyes 浜矩子 2023/02/14 17:00
経済学者で同志社大学大学院教授の浜矩子さんの「AERA」巻頭エッセイ「eyes」をお届けします。時事問題に、経済学的視点で切り込みます。
* * *
かつて「英国病」という言葉があった。その種をまいたのが、戦後初の政権となった労働党アトリー政権だった。基幹産業を国有化し、大型公共事業で需要を作り出し、「無駄な競争」を排除する。これがアトリー構想だった。
ところが、この構想は完全に裏目に出た。現出したのは、非効率と低生産性とあまりにも強すぎる労働組合の存在だった。この構図の下で、国有企業は慢性的な過剰生産状態に陥った。彼らが生み出すものには競争力がない。だから、輸出は減って輸入が伸びて対外収支が赤字化し、ポンド安が進む。
こんな体たらくだったのに、組合パワーが強過ぎるから、生産調整も賃金抑制も起こらない。賃金は抑制されるどころか、組合の要求通りに上昇する。すると、それに見合って国有企業は値上げする。この値上げが次の賃金上昇をもたらす。かくして低成長下の高インフレが常態化した。この状態から英国が脱却するには、剛腕鉄血宰相、マーガレット・サッチャーの登場を待たなければならなかった。
今、英国病になぞらえて「日本病」というものについて考えてみれば、どんなイメージになるか。それはどうも、「実物インフレ+賃金デフレ」ということになりそうだ。「モノインフレ+ヒトデフレ」と言い換えてもいいだろう。英国病においては、強すぎる労働パワーが病状深化につながった。これに対して、日本病の一つの大きな病因は、弱すぎる労働パワーだ。
今年の春闘では高い賃上げが実現するという見通しもある。だが、この見通しが実現するにしても、それは多分に一握りの強者企業の対応によるものとなるだろう。賃上げ倒産を恐れて、戦々恐々となっている中小零細企業は少なくない。それが解っている労働者たちは、強気の声など上げられない。
労働パワーを弱めているものは何か。それは分断であり、孤立である。働く人々は、ともすれば、独りぼっちになりがちだ。組合幹部が労働貴族化して肩で風を切るのも、問題だ。だが、孤独な労働者ほど、哀しく弱い存在はない。日本病から脱却するには、働く人々の新たな団結への道が開かれる必要がある。
※AERA 2023年2月20日号
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【https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202302150000033.html】
コラム
政界地獄耳
2023年2月15日7時24分
野党の自民党に抱きつく戦法
★自民党の支持率36%、岸田内閣の支持率は33・6%(2月13日NHK世論調査)。政権の評価はこの程度のものだが、今の野党はこの自民党政治を批判するどころか、しがみつきたがる。在野精神のかけらもなく世論の保守志向に政党が変節することをいとわない。リベラルの旗を掲げて自らを保守だと言い張った政治家もいた。いずれも55年体制の右か左かの価値観から脱却できない、新たな知恵を出して国民に提示する気概も感じられない。現状の政治への対処が仕事だと思っている。
★13日、日本維新の会代表・馬場伸幸は講演で、自公政権への維新の連立参加について「自民党が守旧派と改革マインドの強い方に割れ、改革保守政党ができれば、そこへ参画する可能性はないとは言えない」と述べた。おかしな話だ。維新は大阪の自民党から分裂した人たちで作られた党。いつの間にか野党内でも距離があると思われる立憲民主党と会派を組みながら自民党とも握り合ういわゆる“ゆ党”といわれる存在だ。
★同日、元首相で立憲民主党の野田佳彦は共同通信加盟社政治部長会議で講演し、「中道の国民政党を目指すならば、維新ともちゃんとお付き合いできる、国民(民主党)ともよりを戻す、さらに先の穏健な自民党の支持層を取っていくという動きがあって初めて無党派が注目する立憲民主党になると思います」「コアな支持層をリベラルしかいないと思っている人は共産党、れいわ新選組、社民党との連携しか頭の中になくなってしまう」「これでは政権からどんどん遠ざかる」と馬場と通ずる発言をした。この時期の発言としては何らかの意味があるのだろう。想定できるのは立憲の一部と維新の一部の合流だろう。その過程で自民党が分裂するとは思えないので、自民党に抱きつく戦法があることを2人は同じ日に示唆したか。割れるなら早く割れてくれ。(K)※敬称略
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[※ 「こんな人たち」 報道特集(2017年7月8日)↑] (2021年05月09日[日])
アサヒコムの記事【「生存権守れ」「緊急事態条項を」 コロナ禍の憲法議論】(https://www.asahi.com/articles/ASP536JG0P53UTIL002.html?iref=pc_ss_date_article)。
リテラの記事【菅首相が日本会議系改憲集会で自らのコロナ対応失敗を「緊急事態条項」にスリカエる詐欺的メッセージ! 国民投票法も強行採決へ】(https://lite-ra.com/2021/05/post-5872.html)。
《フォーラムには、菅義偉首相が憲法改正にむけた協力を呼びかけるビデオメッセージを寄せたほか、自民党の下村博文政調会長が登壇。「時代の変化に対応できてない憲法。コロナというピンチをチャンスととらえるべきだ」と述べ、改憲の必要性を呼びかけた。国民民主党の山尾志桜里衆院議員は「憲法が機能していない」として、9条への自衛隊明記などを訴えた》。
《まったくふざけるのもいい加減にしろ、という話だろう。当然ながら、緊急事態条項がなくても医療や検査の強化・拡充はできるし、人流を抑えたいのならば十分な補償や給付金の支給によって国民の生活を支えればいい。だが、それらを完全におろそかにして、挙げ句、やってきたことといえば「GoToキャンペーン」のゴリ押し。しかもこの第4波の最中にも東京五輪を強行開催しようとしている。この国がコロナ対応で失敗してきたのはすべて政治責任にほかならないというのに、それを「緊急事態条項がないからだ」などと憲法改正に話をすり替えるのは、はっきり言って犯罪的な悪質さだ》。
滅茶苦茶すぎて、言葉が出ない。《「憲法が機能していない」として、9条への自衛隊明記などを訴えた》…山尾志桜里氏への失望は、今に始まったことではないし、元文科相にいたっては、毎日新聞【「軍事研究せぬなら、行政機関から外れるべき」 自民・下村博文氏、学術会議巡り】に続く、「正気か?」な発言だ。これだけ多くの死者を出しておいて、コロナが壊憲の《チャンス》って…。
連中の無為無策無能さを棚に上げ、違憲に壊憲とは呆れるばかり。「国民主権の縮小、戦争放棄の放棄、基本的人権の制限…緊急事態条項の創設」する気満々な政権と自公お維。主権者の皆さんは、ソンナコトを望んでいるのか?、このコロナ禍で。それとも、気づいていないのか? COVID19を収束するために、違憲な壊憲が必要とでも信じ込まされているのだろうか。しつけられてて、大丈夫ですか?
アサヒコムの記事【「コロナのピンチをチャンスに」 改憲巡り自民・下村氏】(https://www.asahi.com/articles/ASP536FDGP53UTFK00L.html?iref=pc_ss_date_article)によると、《自民党の下村博文政調会長は憲法記念日の3日に改憲派の集会に出席し、党改憲案の一つである緊急事態条項創設の実現を訴える中で感染症拡大を緊急事態の対象に加えるべきだと述べ、「今回のコロナを、ピンチをチャンスとして捉えるべきだ」と語った。下村氏は、今の憲法は占領下で制定されたため緊急事態に関する規定が衆院解散時の参院の緊急集会しかないとし、「独立後も70年改正されず時代の変化に対応できていない」と主張。「いま国難だが、ピンチをチャンスに変えるように政治が動かねばならない」とし、昨年に立ち上げた党内の議員連盟で「感染症を緊急事態に入れるべきだと提案した」と紹介した。(藤田直央)》。
沖縄タイムスの【社説[憲法とコロナ]命と暮らし守る政治を】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/748082)によると、《自民党議員からは「予期せぬ事態に対応するためには憲法に『緊急事態条項』を設けるべきだ」との声も上がっている。「緊急事態条項」をコロナ対策と結び付けることによって、憲法改正を前に進める、という狙いが透けて見える。緊急事態宣言は特別措置法で定められているが、憲法上の緊急事態条項は、似て非なるものだ。立法権を持つ国会を通さずに、法律と同じ効力を持つ政令を制定する。それが緊急事態条項の考え方で、国家緊急権の考え方に立っている。安倍政権は、野党議員が憲法53条に基づいて要求した臨時国会を召集しなかった。そんなスタンスの政府自民党が緊急事態条項を行使することになれば、どうなるのか。権力の暴走を止めることが事実上、不可能になる懸念がある》。
『●すぐさま公選法違反な河井克行元法相夫妻を逮捕…《憲法53条は
「いづれかの議院の総議員の四分の一以上の要求があれば、内閣は…」》』
『●司法までもが壮大なカルト状態…《九十八日間もの臨時会の先延ばし》
国会召集訴訟、《東京地裁は憲法論に立ち入らず形式的に請求》却下』
呆れる…《国民投票法に条件付き賛成で…支持者が増》<<「支持者減」。立憲を掲げて、しかも、このコロナ禍で、あのトンデモ壊憲に手を貸すとは呆れる。
日刊スポーツのコラム【【政界地獄耳】立憲民主党の国民投票法対応、付和雷同ではダメだ】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202105050000075.html)によると、《★今回はそれだけではない。自民党が右派へのリップサービスを続けることで効果があるとみるや、立憲民主党も選挙で共産党の支持は黙っていてもついてくるが、自民党嫌いの保守層を取り込みたいがために、国民投票法の審議に応じる構えを見せた。自民党がポリシーや筋をかなぐり捨ててもウイングを広げていくことは国民政党としての宿命かもしれないが、今の立憲がやるべきことは基本政策を固めることだ。 ★ウイングは徐々に広げることができるが毎回言うことが変わる政党は信用されない。または党首が変わることで、方向性に変化があるならばともかく、これでは合流協議をして多くが吸収された社民党の面々が浮かばれない。加えて国民は立憲が選挙のために魂を売り、目先の動きに右往左往する政党とみるだろう。党代表・枝野幸男は自らと党を過大評価している。本人は柔軟に対応していると考えているようだが支持者は変節漢ととるだろう。問われるのは筋とアプローチの仕方だ。国民投票法に条件付き賛成で一体幾人の支持者が増えるのか。若い政党は時流に乗るために結党時の理念から変節する場合があるが、それが党内の試行錯誤と切磋琢磨(せっさたくま)から生まれてくるならともかく、付和雷同ではダメだ》。
東京新聞のコラム【筆洗/「カエルの王様」という昔話がある。ある日、カエルたちは自分…】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/102077?rct=hissen)によると、《…たちの王様がほしいと、神さまに頼んだ。神さまは木片を一つ、カエルたちがいる沼に投げ込んだ▼木片は動かない。カエルたちは、こんな王様では恥ずかしいと思い、もう一度、神さまに頼むことにした。「もっとましな王様と取り換えてください」。神さまは腹を立てて、水蛇を遣わした。水蛇はカエルたちをすべて食べてしまった▼憲法記念日である。心配性は、最近の調査の結果にカエルの顔をつい思い浮かべてしまう。共同通信社の世論調査によると、新型コロナウイルスのような感染症や大規模災害などに対応するため、緊急事態条項を新設する憲法改正が「必要だ」とした人が57%、「必要ない」は42%で、容認意見が上回ったそうだ▼コロナ禍の影響もあるのだろう。いつまでも収まらぬコロナの猛威にいらだち、内閣に強い権限を与え、私権の制限に踏み込んででもコロナ制圧に取り組むべきだという気分は分からぬわけではない▼なるほど緊急事態条項は感染症には対抗しやすいかもしれぬ。なれどそれを憲法に新設することは、あまりに凶暴な「水蛇」をわれわれの沼に迎える結果につながらないか▼冷静で慎重な議論を望む。感染症や大規模災害対応に効果があったとしても権利と自由がカエルのように食べ尽くされてしまっては元も子もない》。
《神さまは腹を立てて、水蛇を遣わした。水蛇はカエルたちをすべて食べてしまった》という結末が見えるようだ。《神さま》気取りのアベ様にこんなお願いする気? ―――「国民主権の縮小、戦争放棄の放棄、基本的人権の制限…緊急事態条項の創設」。
そもそも、コンナ事をやっている場合か?
リテラの記事【コロナのさなか自公が高齢者の医療費負担を2倍にする法案を強行採決へ! 厚労委でコロナ対策の議論より医療削減優先する異常】(https://lite-ra.com/2021/05/post-5877.html)によると、《しかし、こうした喫緊の課題を差し置いて与党が推し進めている問題法案は、国民投票法改正案だけではない。なんと、コロナ対策にとって重要な議論の場である衆院厚労委員会では「そんなことをやってる場合か!」と言わざるを得ない、ある法案の審議がおこなわれており、与党は明日にも強行採決に踏み切るのではないかとも言われているのだ。それは、「全世代対応型の社会保障制度を構築するための健康保険法等の一部を改正する法律案」の審議。なんと、年金を含む年収が単身世帯で200万円以上の75歳以上の医療費を現行の1割負担から2割負担に引き上げよう、という法案だ。コロナ渦中の厚労委員会で、コロナ対策ではなく、まさか年収200万円のギリギリの生活を余儀なくされている高齢者の医療費負担を2倍にしようという法案が審議されている──。昨年、予算委員会などで当時の安倍晋三首相をめぐる「桜を見る会」問題の追及がおこなわれると、安倍応援団を中心に「こんなときに『桜』をやっている場合か」などという声があがったが(ちなみに、その後、安倍首相が「桜」問題で少なくとも118回も虚偽答弁をおこなっていたことを衆院調査局が認めたように国会審議を空費させていたのは安倍首相だった)、「100年に1度とも言われる世界的パンデミックの最中に医療費値上げ審議」とは、これこそ「そんなことやっている場合か!」という話だろう》。
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【https://www.asahi.com/articles/ASP536JG0P53UTIL002.html?iref=pc_ss_date_article】
「生存権守れ」「緊急事態条項を」 コロナ禍の憲法議論
津田六平、編集委員・北野隆一2021年5月3日 20時06分
(憲法に関する集会にリモートで参加して、あいさつする
枝野幸男・立憲民主党代表=2021年5月3日午後1時45分、
ユーチューブ画面から)
憲法記念日の3日、護憲派と改憲派が各地でイベントを開いた。新型コロナウイルスの感染拡大がやまない中、ともに新型コロナにからめた憲法論を展開した。
護憲派の九条の会などは、国会前で「平和といのちと人権を! 5・3憲法大行動2021」と題するイベントを開いた。感染防止のため、参加人数を絞ってネット中継もした。
貧困問題に取り組む作家の雨宮処凛さんはあいさつに立ち、「コロナ禍が1年たっても生活困窮者からの相談が相次ぎ、国の救済制度が整っていない。憲法25条の生存権が守られていない」と訴えた。
あいさつした野党党首たちも、コロナ禍で生活困窮に追い込まれる人々が相次いでいるとして、生存権の重要性を呼びかけた。
立憲民主党の枝野幸男代表はオンラインで、25条の重要性に触れ「社会福祉や公衆衛生を増進する政治が我々に課されている」と説いた。共産党の志位和夫委員長も「コロナ危機は憲法に問題があるからではなく、憲法を遵守(じゅんしゅ)した対策を怠った菅政権による人災」と指摘。会場であいさつした社民党の福島瑞穂党首も、コロナ禍で困窮を強いられる人に多く会ったとして「25条の最低限度の生活がまったく保障されていない」と述べた。
また、田中優子・前法政大総長は「この1年のコロナ禍でも、個人の幸福よりも経済や五輪が優先され、企業側に立った非正規雇用問題の放置などが行われてきた」と指摘した。
一方、改憲をめざす国民運動組織「日本会議」系の団体はこの日、「この憲法で国家の危機を乗り越えられるのか!」と題したフォーラムを開き、ネット中継した。
フォーラムには、菅義偉首相が憲法改正にむけた協力を呼びかけるビデオメッセージを寄せたほか、自民党の下村博文政調会長が登壇。「時代の変化に対応できてない憲法。コロナというピンチをチャンスととらえるべきだ」と述べ、改憲の必要性を呼びかけた。国民民主党の山尾志桜里衆院議員は「憲法が機能していない」として、9条への自衛隊明記などを訴えた。
登壇者の一人、日本医科大の松本尚教授は「コロナ禍でわかったのは非常時の医療体制の脆弱(ぜいじゃく)さ。特措法では迅速性に欠ける」と指摘。そのうえで、災害時などに法律ではなく内閣による政令で私権を一時的に制限する「緊急事態条項」を求める声があることを踏まえ、「法的な準備は事が起こってからでは遅い。憲法を改正して、緊急事態条項をつくる好機だ」と述べた。
基調提言したジャーナリストの櫻井よしこ氏は「国内外で憲法改正を望む声が圧倒的に強くなっている」。先月行われた日米首脳会談に触れ、「中国の独断的な行為を受け入れるわけにはいかない。憲法改正をしないで中国の影響下に入るのか。そんなことはあり得ない」と述べ、緊急事態や自衛隊の条項を含めた改憲を実現すべきだと訴えた。(津田六平、編集委員・北野隆一)
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【https://lite-ra.com/2021/05/post-5872.html】
菅首相が日本会議系改憲集会で自らのコロナ対応失敗を「緊急事態条項」にスリカエる詐欺的メッセージ! 国民投票法も強行採決へ
2021.05.03 08:53
(「公開憲法フォーラム」にビデオ出演する菅首相)
盗っ人猛々しいとのはこのことだ。新型コロナの感染拡大が止まらないなか、菅義偉首相は憲法記念日である本日、日本会議が主体となった団体が開催する改憲集会「公開憲法フォーラム」にビデオメッセージを寄せ、そこで「新型コロナへの対応を受けて、緊急事態への備えに対する関心が高まっている」とコロナに言及した上で、こう語ったのだ。
「緊急時において国民の命と安全を守るため国家や国民がどのような役割を果たし国難を乗り越えていくべきか、そのことを憲法にどのように位置づけるかは極めて重く大切な課題だ」
これはあきらかに自民党の改憲案にある「緊急事態条項」を念頭に置いた発言だ。実際、本日放送されたNHKの憲法記念日特別番組では、自民党憲法改正推進本部の衛藤征士郎本部長が「新型コロナウイルスに迅速に対応する緊急事態条項がない」と発言していた。
まったくふざけるのもいい加減にしろ、という話だろう。当然ながら、緊急事態条項がなくても医療や検査の強化・拡充はできるし、人流を抑えたいのならば十分な補償や給付金の支給によって国民の生活を支えればいい。だが、それらを完全におろそかにして、挙げ句、やってきたことといえば「GoToキャンペーン」のゴリ押し。しかもこの第4波の最中にも東京五輪を強行開催しようとしている。この国がコロナ対応で失敗してきたのはすべて政治責任にほかならないというのに、それを「緊急事態条項がないからだ」などと憲法改正に話をすり替えるのは、はっきり言って犯罪的な悪質さだ。
だが、恐ろしいのは、菅政権や大阪府の吉村洋文知事らが繰り広げているこの「自分たちの政治責任を放棄して改憲につなげよう」というキャンペーンが、世論に確実に影響を与えていることだ。実際、共同通信社が1日に公表した世論調査では、感染症や大規模災害に対応するために緊急事態条項を新設する憲法改正が「必要だ」とした人が57%にものぼり、「必要ない」と答えた42%を上回ったからだ。
言っておくが、感染症はもちろんのこと、大災害時も災害対策基本法で対応は十分にできる。だが、「感染拡大は私権制限ができないからだ」という政治責任を放棄するだけのメッセージが国民にも広がり、現実に改憲の機運を高めているのである。
しかも、このまやかしでしかない改憲に向けて一気に走り出す危険が、いま目の前まで迫っている。というのも、衆院憲法審査会では、自民党をはじめとする改憲勢力が、連休明けの6日にも国民投票法改正案を強行採決しようとしているからだ。
実際、菅首相も、前述したビデオメッセージのなかで「憲法改正に関する議論を進める最初の一歩として、まずは国民投票法改正案の成立を目指していかなければならない」と明言した。
■CM規制なし、改憲勢力に有利な国民投票法がコロナのどさくさに紛れ連休明けに強行採決へ
だが、この国民投票法改正案は、コロナのどさくさに紛れて強行採決されるようなことは絶対に許されない、「改憲への大きな一歩」となる危険極まりないものなのだ。
そもそも、この国民投票法改正案は、憲法改正の是非を問う国民投票で駅や商業施設に「共通投票所」を設けることなどが盛り込まれているのだが、問題なのは、この改正案にはCMなどの規制がない、という点だ。
おさらいしておくと、憲法改正が発議されれば国民投票運動が60〜180日間にわたっておこなわれるが、現行の「国民投票法」では、新聞広告に規制はなく、テレビ・ラジオCMも投票日の15日前まで「憲法改正案に対し賛成又は反対の投票をし又はしないように勧誘する」CMを無制限に放送することが可能になっている。しかも、投票日前2週間のあいだも「賛否を勧誘」しないCMならば投票日まで放送できる。つまり、有名人が登場して「私は憲法改正に賛成です」などという意見広告は放送可能だ。
つまり、CM規制がないまま改正案が通れば、170億2100万円(2021年度)というダントツの政党交付金を受け取っている自民党をはじめ、国会で多数を占める改憲派が潤沢な広告資金を抱えているため、CMを使った広報戦略では圧倒的に有利となるのだ。
実際、「令和」への改元時に自民党は、人気キャラクターデザイナーの天野喜孝氏を起用して当時の安倍晋三首相を似ても似つかぬイケメン化させるなどの広告キャンペーンを展開させたが、国民投票が実施されるとなれば、自民党があのとき以上の一大キャンペーンを張るのは明らか。いや、自分たちの無為無策を棚に上げ、新型コロナなどパンデミックの恐怖を煽りに煽り、改憲の必要性を訴えるのは間違いない。
さらに、菅首相は安倍前首相以上に芸能界に人脈があるとも言われており、改憲のPRには芸能人が大量投入されることも考えられる。また、CMを出稿するのは政党にかぎったものではなく、改憲派の団体や資金力をもった企業が有名人を動員して「憲法を改正しよう」というキャンペーンを張る可能性は十分あるのだ。
■CM規制なしにテレビ局も加担! 危険な内容にSNS上では「#国民投票法改正案に抗議します」の抗議が
しかも、この改憲キャンペーンを後押しするのが、民放テレビ局だ。
じつは、2006年に参院憲法特別調査特別委員会で国民投票法が可決された際には〈テレビ・ラジオの有料広告規制については、公平性を確保するためのメディア関係者の自主的な努力を尊重するとともに、本法施行までに必要な検討を加えること〉という附帯決議がつき、メディアには「公平性の確保」が求められていた。しかし、2019年におこなわれた意見聴取では、日本民間放送連盟の永原伸専務理事が“量的な自主規制を現時点では考えていない”と答弁し、「政党が自らの取り決めで広告出稿量を調整すれば、国民の表現の自由を脅かす心配はなくなる」と強調したのだ。
民放連がCM量の公平性を担保せず、野放図になってしまえば、憲法改正という重大事の賛否が金の力で左右されてしまうという事態に陥る。にもかかわらず、民放連は放送に求められる公平性の確保を「表現の自由」の問題にすり替え、自分たちの儲けを優先させたのだ。
民放連が公平性を確保できないというのならば、どう考えても国民投票法の議論をイチからやり直すのが道理だ。しかし、自民党や公明党、日本維新の会などは「議論は尽くされた」として、6日の衆院憲法審査会での強行採決を目論んでいる。そして、このままコロナ禍のどさくさに紛れてCM規制が盛り込まれないまま国民投票法改正案が強行採決されてしまえば、メディアでは大規模な改憲キャンペーンが展開されることになるのである。
SNS上では「#国民投票法改正案に抗議します」というハッシュタグによる抗議が起こっているが、いまからでも遅くはない。約1年前、緊急事態宣言下のなかで起こった「#検察庁法改正案に抗議します」というTwitterデモによって成立断念にまで追い込んだように、再び菅政権による火事場泥棒に抗議の声をあげなければならない。
(編集部)
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城南信金顧問・吉原毅さん×元文科次官・前川喜平さんによる、東京新聞のシリーズ対談4回。
【<親友対談 しなやかな反骨>(1) 城南信金顧問・吉原毅さん×元文科次官・前川喜平さん】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201907/CK2019073002000118.html)、
【<親友対談 しなやかな反骨>(2) 元文科次官・前川喜平さん×城南信金顧問・吉原毅さん】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201907/CK2019073102000144.html)、
【<親友対談 しなやかな反骨>(3) 元文科次官・前川喜平さん×城南信金顧問・吉原毅さん】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201908/CK2019080102000124.html)、
【<親友対談 しなやかな反骨>(4) 元文科次官・前川喜平さん×城南信金顧問・吉原毅さん】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201908/CK2019080202000128.html)。
《二人は麻布中・高校(東京)の同級生で、ともにラグビー部で汗を流した親友だ。強い者に負けない志の根っこはどこにあるのか。「しなやかな反骨」をテーマに存分に語り合ってもらった》。
《どんな組織が好ましいのか。元文部科学次官の前川喜平さんと城南信金顧問の吉原毅(よしわらつよし)さんの対談は「理想の組織」論に入った》。
《個人と対立しがちな組織の論理。その中で人はどう生きたらいいのか。対談は佳境に入っていく》。
《二人は、麻布中学・高校の同級生で、ともにラグビー部で過ごした仲間。「しなやかな反骨」の根っこは「麻布のDNA」だ》。
小泉純一郎氏を持ち上げすぎな点が気に入りませんが、城南信金顧問・吉原毅さんと元文科次官・前川喜平さんの楽しい対談。
反核発電、反アベ様等々、ぶれないお二人の《面従腹背》な《反骨》。
『●マガイ物ではないモノもある ~城南信金~』
『●財界の総理大臣はもはや大企業の単なる代弁者』
『●経団連は原発推進・復活の第4案を希望?』
『●脱原発は可能: ビジョンある金融機関(城南信金)のトップもいる』
『●城南信金の吉原毅理事長が退任・・・
脱原発という、「理事長交代後も考え方は引き継がれ」て欲しい』
『●警察や消費者庁の沈黙…「商取引の原則」を無視して、
なぜ核発電料金を支払わなければならないのか?』
『●「原子力ムラの言いなり」原子力「寄生」委員会の救い様の無さと、
アベ様の「危険な丸投げ・無責任体制」』
『●東電核発電人災から7年: 「村の生活は百年余りにわたり、
人生そのもの」…「やっぱりここにいたいべ」』
『●中西宏明経団連会長《再稼働が進まない要因を、
原発と原爆を同一視する地域住民の理解不足と決めつけ》?』
『●核発電「麻薬」中毒患者・中西宏明経団連会長自ら、
ニッポンは《民主国家ではない》ことを立証して見せた』
『●偶然は通用しない、アベ様のオトモダチ獣医学部開設…
前川喜平さん「規制緩和ではない。特権の付与です」』
『●大見得・啖呵「議員辞職」を有言実行しない
《病的な嘘つき》アベ様…前川喜平氏の人間性と彼我の差』
『●前川喜平前文科次官、「本来、できてはいけないものが
完成した。見たくないものを見たという感じだ」』
『●前川喜平さん授業…検閲と恫喝、《意に沿わない人物は潰す――。
…安倍政権のやり口は、まさに恐怖政治》』
『●隗より始めよ: 「この国をガタガタにし、
支持率3割は取れる」高プロとして、「自分らができてから…」』
『●霞が関: 「佐川になるな前川になれ」…
《佐川のような官僚ばかりだったら絶望するしかないだろう》』
「日刊ゲンダイの佐高信さんによる書評【週末オススメ本ミシュラン/
「面従腹背」前川喜平著/毎日新聞出版】…。《落語家の立川談四楼が
ツイッターで、いま霞が関では<佐川(宣寿前国税庁長官)になるな
前川になれ>が合言葉になっているとつぶやいたらしい。
もちろん皮肉である。/…佐川のような官僚ばかりだったら
絶望するしかないだろう》」
『●〝前川喜平になるな佐川宣寿になれ〟!?
「官邸べったり」藤原誠官房長の文科事務次官への昇格人事』
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【https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201907/CK2019073002000118.html】
<親友対談 しなやかな反骨>(1) 城南信金顧問・吉原毅さん×元文科次官・前川喜平さん
2019年7月30日 朝刊
加計学園の大学獣医学部設立認可をめぐり「行政がゆがめられた」と証言した元文部科学次官の前川喜平さん(64)と、経営トップでありながら脱原発の旗を掲げた城南信用金庫顧問の吉原毅(よしわらつよし)さん(64)。二人は麻布中・高校(東京)の同級生で、ともにラグビー部で汗を流した親友だ。強い者に負けない志の根っこはどこにあるのか。「しなやかな反骨」をテーマに存分に語り合ってもらった。 (四回シリーズでお伝えします)
吉原 文科省の課長当時、「奇兵隊、前へ!」というブログがあったよね。官僚なのにこんなこと書いていいのって思いました。
前川 確かに突出した行動ではあった。二〇〇五~〇六年ごろかな、小泉純一郎内閣の看板政策の三位一体の改革で、国から地方に税源移譲し、地方の財政の自主性を高めるという話になった。そのために国から地方への補助・負担金を減らす。そこで三兆円ある義務教育費国庫負担金がなくなりそうになった。それでは子供たちが困ると思って、反対だと言って回ったんです。地方の財政力にかかわらず、教育の機会均等を保障するためのお金です。
吉原 ブログは一般の方も見られるものですし、勇気がいりますよね。
前川 月刊誌に名前を出して書いたりしましたしね。はっきり言ってクビが飛んでもいいと思いました。
吉原 組織の上の方が白旗揚げて、ほかの人は静観する中で孤軍奮闘して…。
前川 いや、孤軍でもないのよ。課長仲間や下の連中は、すごく応援していた。素晴らしい改革のように見せようとしていたけど、小泉純一郎内閣の目玉として総務省が作り上げた話。地方公共団体はだまされたと言ってもいい。だから文科省と総務省とでドンパチやってたんです。
吉原 文科省の当時の上司の了解は?
前川 上司の初等中等教育局長は、青年将校みたいなのが暴れるのを黙認していたって感じ。次官や官房長は、ほとんど白旗を揚げてました。次官のところに行ったら「この制度は廃止でしょうがないだろう」って。負け戦と思っている人もいるし、ぎりぎりまで頑張ろうという人もいた。最後の最後、助けてくれたのは与謝野馨さん(当時、自民党政調会長)。文科省の土俵で議論させてやるって、仕切ってくれた。
その代わり中央教育審議会に、総務官僚が握っている知事・市長・町村会推薦の首長が三人入った。われわれも三人の首長に一本釣りで来てもらった。その一人が当時の鳥取県知事の片山善博さん。三位一体改革の本質を見抜いてるから、良い意見を言ってくださった。
そのときにカウンターパートで、当時の総務省の自治財政局調整課長だったのが務台(むたい)俊介さん(現衆院議員)。中教審の会議の後、道端である女性の委員をつかまえて、いかに文科省が間違っているかと言ってるわけですよ。僕も入っていって、そうじゃないんですよと言ったら「前川さん、そんなこと言ってたらクビが飛ぶよ」と。それでブログに「クビが飛んでも構わない」と書いた。そのくらいの気持ちでした。結局、制度は守るが、負担率を二分の一から三分の一に下げることで決着をみた。
吉原 なんで文科省(旧文部省)に入ったの? 使命感を持って入ったと思うけど、誰の影響なんですか。
前川 人間の精神的な活動を広げていくっていうか、人の心の豊かさを大きくしていくっていうか。
吉原 人間教育とか、人間の魂とか、子供たちを育てたいっていう気持ちの人は文科省に入る。
前川 そういう人が多い。僕の場合はやりたい仕事のところに配置してもらえたけど、そんなに幸せでもないのよ。初等中等教育の仕事は確かにさせてもらえてよかったんだけど、それ以外の仕事も多くて。
吉原 もちろんそうでしょうね。
前川 多かったのは、政治家相手の仕事。秘書官で与謝野(馨)さんみたいな大臣と一緒に仕事をするのは楽しかったけど、理不尽なことで怒り狂っている政治家のところに行ってなだめるとか、何で怒っているか分からないけどとにかく謝るとか、そんなことばっかりやってました。国会の委員会で野党から追及されるよりも自民党の部会で攻撃されるほうがしんどいですよ。本当に言いたい放題言われますからね。
吉原 組織の中で仕事をする中で、自分が情熱をかけている初等教育、中等教育の話とは別のものがいっぱいある。それでもう嫌だという人もいるけど、本当にやりたいことがあるから頑張って、初志を貫くと。
前川 それはあるよね。義務教育費の時は、案外楽しかった。だけど防衛戦ですからね、仕掛けられた闘いをやってる感じ。その中で思ったのは、この機会に制度を見直して良い制度にすること。三位一体の改革は、義務教育費国庫負担制度(*)を良い方向に、地方の自由度を高める方向に変えるきっかけになった。外圧が改革のきっかけになることはありますよね。
吉原 厳しい状況の中で、上は支持しない、あるいは上はもう闘いを放棄してるところで、上がどうであろうとみんなの思いを結集して情熱と信念を持って、組織をまとめて。言われて動く組織じゃなくて自分が組織を組織化し、みんなのチームをつくり理想を実現していく。それをやった人だったってことです。なかなか組織人として難しいことだと思うんです。言われたことやってないと干されるし、クビにされるぞと脅かされるわけだし、その中で頑張る人って、なかなかいないと思います。
前川 安倍政権では(官僚は)なかなか言えない。小泉政権は思いっきり議論ができる政権だった。最後は小泉さんの鶴の一声で決まるけれども、そこに至るまでの間に思いっきり言いたい放題言える。僕も一見、三位一体改革という看板政策にたてついてるとんでもないヤツなんだけど。
吉原 当時は、組織が生きていた。今は全然違って、政府の上から言われたことを全部やらないとダメっていう絶対服従みたいなことをやる。小泉さんは、僕も付き合いあるから言うけども、決めたらドーンとやるけども、その前に必ず意見を言わせるんですよ。
僕がびっくりしたのは、今原発反対をやってるんだけども、小泉先生は違う意見を聞くんですよ。僕らなんかが「あんなの頭きちゃいますよね」って言うと、そんなことない、民主主義なんだからいろんな意見があっていい、違う意見があってはじめて民主主義ってのは成り立つんだと。懐がでかいなと思ったんです。たぶん小泉政権は「万機公論に決す」で、最後は政治決着だというところがあった。今はいきなり結論ありきで、とにかく黙って従えと。この度量の狭さは、政府だけじゃなくて、現代社会に、いろんな企業も含めて組織体の共通の社会病理みたいになっている。これについてはどうですか。
前川 安倍政権的な組織体質が、日本中に広がっちゃってるんじゃないかっていう気はしてるよね。
吉原 力で勝負とか、問答無用とかね。言論しない、言論に重きを置かないでいきなり結論がある。別に安倍さんの悪口を言ってるわけじゃなくて、世の中全体がそうなってるのはどうしてだろう。不思議です。
前川 僕は安倍さんの悪口言ってるんだけど。
吉原 この場ではあんまり言わないほうがいいんじゃないか(笑)。
前川 やっぱり、そういう忖度(そんたく)が蔓延(まんえん)してますよ。
* 教育の機会均等と水準の維持向上を図るため、小・中学校など義務教育の学校の教職員給与の3分の1を国が負担する制度。以前は2分の1負担だった。
<まえかわ・きへい> 1955年、奈良県生まれ。東京大卒。79年、旧文部省(現文部科学省)に入り大臣秘書官、官房長、初等中等教育局長などを経て、2016年、文部科学次官。天下りあっせん問題の責任を取って退官後、夜間中学スタッフ、大学講師などとして活動。著書に「面従腹背」、共著に「これからの日本、これからの教育」など。
<よしわら・つよし> 1955年、東京都生まれ。慶応大卒。77年、城南信金に入り、企画部、副理事長などを経て2010年、理事長。15年、顧問。17年から麻布学園理事長。東日本大震災後、同信金の脱原発宣言を主導。小泉純一郎元首相らと活動を続ける。著書に「幸せになる金融」「原発ゼロで日本経済は再生する」など。
(対談は六月二十六日、東京都千代田区の東京新聞で行われた)
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【https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201907/CK2019073102000144.html】
<親友対談 しなやかな反骨>(2) 元文科次官・前川喜平さん×城南信金顧問・吉原毅さん
2019年7月31日 朝刊
(理想的な組織のあり方などについて意見を交わす吉原毅さん(左)と
前川喜平さん=東京都千代田区の東京新聞で)
どんな組織が好ましいのか。元文部科学次官の前川喜平さんと城南信金顧問の吉原毅(よしわらつよし)さんの対談は「理想の組織」論に入った。
吉原 今の政府の人たちが心配です。安倍(晋三)さんが絶対的な権限を持っていて、総理が言えば何でも通っちゃう。でも安倍さんが逆の立場になると、自分が徹底的にやられるわけです。そういう組織は、非常に不安定です。「正しい」「間違っている」よりも力を取ったら勝ち。それで本当にいいのかと。
前川 多様性が失われている。いろんな意見があっていいんだ、存念を述べよ、みたいなところがなくなってきて。
吉原 それに対して前川さんは警鐘を鳴らしている。正しいことは正しい、あるものをなかったとは言えないと言う。素朴な言い方だけど、勇気がある人だと思って喝采しました。
前川 意を決して告発したなんていうことじゃなかったんだけどね。この文書を見たことありますかって言うから、ありますよって。加計学園問題(*1)に関しては、内部文書を表に出した職員が、今も文科省に複数人いるわけです。彼らの方がずっと僕より勇気がありますよ。
吉原 世界中が上意下達の方向に行っている気がします。時代なんですかね。
前川 国際政治も一国主義がはびこっている、リーダーが強い力を持って。プーチン(*2)だ習近平(しゅうきんぺい)(*3)だ、トランプ(*4)だ、エルドアン(*5)だと。城南信金の「クーデター」の話をしてよ。
吉原 会社も政府も一つの政治システムだと思うんです。目的は定款に書かれている。憲法みたいなものです。人々を幸せにしたいなどと書いてあり、金もうけが目的ではない。それが外国資本が増えて、成果主義とトップダウンの傾向が強まった。新自由主義です。でも、成果主義で人を人と思わずに多様性を否定すると、組織は生きない。(よい企業は)相互コミュニケーションが利いている。自由な言論があって、英知を集めて最善の道を探る。
フラットな分権型にするのは、経営学の世界では主流になった。ところが、いまだに威張り散らして、間違った考え方を押しつける人たちが上にいる。
これでは力を結集できないし、お客さまにちゃんとサービスを提供できない。だったらトップに代わってもらうしかないよねと。給料は保証するから権力からは外れて、という極めて穏当な「クーデター」でした。
前川 城南信金の新理事長となった吉原さんは、自らの給料を支店長平均より低い千二百万円に下げた。
吉原 千二百万円でも随分いただいていますけど。世の中がおかしくなったのは、大会社の社長がめちゃくちゃな報酬を取るようになってから。国会議員もお金をいっぱいもらうようになってから劣化した。
小原鐡五郎(てつごろう)(*6)という、信用金庫法を作って業界を率いてきたリーダーに数年間お仕えした。その方が「吉原くん、お金は麻薬だ。持っていると人間は身を持ち崩す。適正なお金を使うことが大事。それをお勧めして、指導するのが信用金庫の仕事だ。貸すも親切、貸さぬも親切」と言った。身を持ち崩さないようにお金を使うのが大事。
前川 すごいよね。お金を扱う仕事の中にいて、お金に溺れないという哲学を持つのが。そういう話、小泉さん(純一郎元首相)とはするの?
吉原 小泉さんもお金にこだわらない清廉潔白で純粋な人ですよ。自民党って自由に民主的に話ができた政党で、けんかしたり仲良くしたりして、個性あふれる先生方が自由闊達(かったつ)に議論していた。今や一枚岩でどうしちゃったのと。
前川 首相問責決議案への三原じゅん子さん(参院議員)の反対討論を聞くと、ひと言彼女が話すたび、与党席から「そうだ!」と。
吉原 もはや自民党は、全体主義政党になってしまった。悲しい。自民党ファンとしては(かつての自民党が)復活してほしい。
前川 国民政党と言えたのは多様性があったから。宇都宮徳馬(*7)、野中広務(*8)のような人もいた。派閥は政策集団でもあったからカラーが違った。その多様性が消え、本当の保守主義でなくなった。
吉原 小泉先生は一生懸命に原発反対運動をしているけど、私は自民党です、と必ず言うんです。党の多様性を復活させようと努力している。いろんな意見を取り入れる幅広さがないと、政治も経営も社会も閉塞(へいそく)する。最大の懸念です。
前川 霞が関も全体主義になった。もともと「司(つかさ)」という言葉があって、それぞれの分野については自信と誇りと責任感を持ってやっていた。その司の責任感や独立性がほとんど失われ、官邸が肥大化して、官邸官僚といわれる人たちが総理や官房長官をガチッと固めてしまった。どの分野の政策も官邸が決めている。
吉原 現場には五感を通じて情報が集まってくるが、中央には数字のみ。数字じゃ骨しか入らない。血や肉や魂になる情報は入ってこない。でも上はアメとムチで脅かす。「良い暮らしをしたいだろう。良い地位につきたいだろう。従わないヤツは全部クビだ」と。これでは、うまくいくわけがない。危機感を覚えます。
<親友対談 しなやかな反骨>(1)
*1 安倍晋三首相の長年の友人が経営する学校法人「加計学園」が、獣医学部を新設する国家戦略特区の事業者に唯一選ばれた際、「首相案件」として官邸側が特別の便宜を図ったのではないかとされた疑惑。
*2 ロシア大統領。
*3 中国国家主席。
*4 米大統領。
*5 トルコ大統領。
*6 城南信金元理事長。元全国信用金庫協会長。1899~1989年。
*7 元衆院・参院議員。月刊誌「軍縮問題資料」創刊者。1906~2000年。
*8 元衆院議員。官房長官、自民党幹事長などを歴任。戦争反対を訴えた。1925~2018年。
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【https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201908/CK2019080102000124.html】
<親友対談 しなやかな反骨>(3) 元文科次官・前川喜平さん×城南信金顧問・吉原毅さん
2019年8月1日 朝刊
(「原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟」創設の記者会見をする
吉原毅さん(左)と元首相の小泉純一郎さん=東京都品川区で)
個人と対立しがちな組織の論理。その中で人はどう生きたらいいのか。対談は佳境に入っていく。
吉原 しょうがないから歯車になるという選択肢もあるかもしれないが、それでは面白くない。前川さんも歯車のふりをしながら、変えなきゃという思いも持っていたわけでしょ。
前川 ヨットは逆風でも前に進む。役人の立場から言うと、風に相当するのが政治の力。政治の力が正面から吹いている時、かいくぐりながら前に進む。
沖縄・八重山の教科書採択問題がそうでした。中学の公民の教科書の採択で石垣市、与那国町、竹富町の三自治体の教育委員会が、同じ教科書を共同採択しないといけない縛りがあったが、意見が割れた。石垣市と与那国町が育鵬社、竹富町は東京書籍。東京書籍は基地問題の記述が充実し、育鵬社は領土問題をちゃんと書いていた。その時、担当の初等中等局長だった僕は無理やりは良くないと思うが、やれと言われて、竹富町に育鵬社の教科書を採択するよう地方自治法に基づく是正要求をした。面従腹背の腹背の部分では無理筋と思っていました。
ちょうどそのころ教科書無償措置法改正案を作り、そこに共同採択地区を分けることができる仕組みを忍ばせたんです。沖縄県と竹富町の教育長とは裏で話して、法案が通ったら独立の採択地区にできるから踏ん張ってくださいと。県の教育長は半年粘った。二〇一四年に法律が通って、円満に採択地区から分離して採択できるようになった。
吉原 素晴らしいですね。そういう話聞くと、ちゃんとした考えの人が組織のあちこちにいることで、組織が正しい方向でできると思う。トップダウン組織は、トップが狂うと暴走する。自立分散型ネットワーク型組織がいい。それぞれが考えて連携しながらやっていけば、穏当で最適で正しい解決方法につながる。考えてくれる人を大事にするのが良い組織です。
前川 それぞれの組織の中のポジションに、一定の自由度や裁量はある。それぞれの頭で考えれば、組織もうまく回っていく。
(加計学園問題をめぐり記者会見する前川喜平さん。
「あったものをなかったことにできない」と証言した=東京・霞が関で)
吉原 みんなが考えていく組織、そういう組織人にならないと。面白くないから辞表を突きつけて辞めちゃうというのは、一見かっこいいようだけど負け。なんとか踏みとどまって、正しい組織運営のために努力しなきゃ。前川さんの言っている面従腹背が正しい組織人としてのあり方だ。
前川 そうだけど、かなり面従ばっかりしていた気もしますよ。今はメディアがねえ。東京新聞は何でも言える社風があるようだけれど、メディアが歯切れ悪くなり、権力に忖度(そんたく)する状況が出てくれば、国全体がおかしくなってしまう。
吉原 うちの会社は五権分立でやっている。台湾は五権分立。司法・立法・行政の三権分立だけでは、バランスを保てない。行政に当たる執行、国会に当たる取締役会あるいは株主総会、それらを統合する内部管理がある。さらに人事権を独立させ、外部監査を付けて監査役が監視する。この五権をしっかりやれば、均衡ある組織運営ができる。
前川 日本国憲法の中にも会計検査院という独立の組織がある。憲法上の組織ではないが、人事院もある。この会計検査院と人事院の地位が低下している。
吉原 国会が組織を作ればいい。例えば原発事故の時の事故調査委員会。政府から独立した指揮命令系統で動かすことで、議論の余地を作ることが大切です。
前川 六年半かけて、中央省庁の幹部を官邸の言うことを聞く人間ばっかりにしたから、下のレベルまで忖度感情の分厚い層ができちゃっている。それをちゃんと自分で考える人間に入れ替えていくのは、かなり時間がかかると思います。
吉原 ところで道徳の復権が叫ばれていますけど、道徳教育を押しつけちゃダメだと前川さんは言う。じゃあどうしたらいいのか。
前川 基本は自分の命を大切にすること、自分らしい生き方を大切にする自主性を持つこと。自分が大切だと思わなければ、人を大切に思わない。今の道徳教育が目指すのは滅私奉公で、自分を犠牲にしなさい、自分を抑えて全体の役に立つ人間になれという方向性を持っているが、危ない。全体のために抑圧された人間は、今度はより弱い人間を抑圧する連鎖が起こる。昔の軍隊みたいに。
今の道徳教育をやっていくと、若い人はむしろ逃避する方向に行くと思う。ここ数年、実は不登校が増えている。どうやら学校が息苦しい場所に戻ってしまっている。いったん校則が緩まったけど、また厳しくなった。改正教育基本法第六条に「規律を重んじる」って条項が入って、後押しになった。規律を守れ、自分を抑えて全体に奉仕せよという、上からの道徳です。
吉原 権力を握っている人の了見が狭いって言うか。なんとかしなくちゃって思い、品川区(東京)と一緒にこども食堂を開いた。
前川 こども食堂とか夜間中学に出入りしていると、地域の力って捨てたもんじゃないと思います。お金にならないけど、それを喜んでやっている。労力で協力する人もいれば、お金で協力する人もいる。品川区のこども食堂は、ふるさと納税を使って支援している。返礼品じゃなくて、子供たちの喜びがお返しです。
連載<親友対談 しなやかな反骨>(1)前川さん「三位一体改革に反対 クビ飛んでもいい」 吉原さん「官僚なのにこんなブログ書いていいの」
連載<親友対談 しなやかな反骨>(2)吉原さん「多様性が組織生かす」 前川さん「いろんな意見大切」
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【https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201908/CK2019080202000128.html】
<親友対談 しなやかな反骨>(4) 元文科次官・前川喜平さん×城南信金顧問・吉原毅さん
2019年8月2日 朝刊
(若き前川喜平さん(右)と吉原毅さん(左)。英国駐在中の前川さんを
吉原さんがビジネススクールの卒業旅行で訪ねた=吉原さん提供)
二人は、麻布中学・高校の同級生で、ともにラグビー部で過ごした仲間。「しなやかな反骨」の根っこは「麻布のDNA」だ。
前川 僕は奈良の田舎の出身。小三で東京に引っ越したけど、東京の子供のリズムについていけず、不登校になった。六年になったころ急に親が麻布中学を受験してみたらと言うので、バタバタと勉強した。
吉原 僕は、もともと大田区の蒲田の梅農家です。蒲田は梅の名所で、梅を集めて作ったのが梅屋敷。麻布学園は、城南地区出身が多い。近所の兄ちゃんとかがいて親しみがある。
前川 弁当は休み時間に食べちゃう。売店で毎日、あんパンを買って食べた。中一か中二のころついたあだ名が、あんパンだぬき。
吉原 育ち盛りだからね。購買所のパンで足りなくて外で焼きそばを食べたり、一日五食ぐらい。中三でラグビー部に入った。青春と言えばラグビーという時代。あこがれますよね。
前川 僕は中二から。しばらく部活をせずにボーッとしてましたけど、授業で麻布ボールっていう麻布独自の球技をやって、その発展上にラグビーがあった。
吉原 前川さんとは体格が同じぐらいだったから「君たちはフォワードのロックね」と言われて…。
前川 スクラムの二列目です。プロップというでっかいのが二人、真ん中に足でボールをとるフッカー。その三人のお尻の間から頭を入れて押すのがロック。
吉原 展開するバックスがヒーローで、フォワードは裏方。裏方でも前の三人がかっこいいけど、後ろになると全然目立たない。
前川 勝った記憶がほとんどない。ラグビー部をつくって最初の練習試合に選んでくれた学校には勝った。
吉原 前川さんは寡黙なイメージ。テレビで見て、こんなにしゃべるのかと思った。当時は深い言葉をぼそっと言うような感じで。
前川 少しずつ外交的になってきた。中学、高校はおとなしい少年だった。
吉原 前川さんはいつも体操服。男子校って、バンカラでオッケー。共学校だと女性を意識するけど、みんなバンカラで気楽だった。
前川 吉原さんは紅顔の美少年。もう一人吉原がいてきれいな吉原と、そうでない吉原と言われていた。
吉原 「ラグビーは男のスポーツ」、この一言でなかなかやめられなくて。試合では、体格のいい選手が突っ込んでくる。左右を見ると、おまえが守るしかないと目でサインしてくる。しょうがないから、真っ正面で膝から太ももあたりを目がけてタックルする。目をつぶって。止めることはできた。勇気というほどではないけど、自己犠牲。
前川 ラグビーで身に付けたものは、何だろう。負け続けても続ける粘り強さが面従腹背につながっているのかも。麻布中高で過ごした六年は、貴重な時間だったのは間違いない。僕らの時代は紛争の真っ最中。その中で人間形成をしたのは得難い経験だった。
吉原 校長室を友達が占拠したことも。早熟な先輩たちが建国記念日制定の年、反対のデモをしたいという話から紛争になった。建国記念日は戦前回帰の動きだろうとあおって。われわれは遠巻きに見ていた。
前川 僕はノンポリ。今だったらデモに参加しているかもしれないけど。
高校生のとき、音楽の先生が、きょうは君たちと話し合いたいと言って朗読したのが、宮沢賢治(*1)の「生徒諸君に寄せる」という詩。「本気になって取り組めば、未来が開けてくる」というメッセージをくださった。読むと、未来に向かって生きていこうという気になる。あれは、僕のその後の人生をけっこう決めている。人間には何げない一瞬がものすごく大事なことがある。僕の場合は、音楽の先生の賢治の詩。
吉原 高二の文化祭の時、機動隊が学内に入り、仲間が蹴飛ばされた。次に放水が来る。ここで逃げるわけにはいかない。ラグビー精神ですよ。ワン・フォー・オール。迷ったときは傍観者はだめ。そういうことはラグビーから学んだ。
前川 「いちご白書」(*2)の世界みたい。僕は校庭の端っこでフォークダンスをしていた。女の子と手をつなぐチャンスで。傍観者にもなっていない。
ぼんやりした夢は、小説家か物理学者。宮沢賢治を読んでいると、宇宙がたくさん作品に出てくる。宇宙を知りたい気持ちと、人間の世界に入っていきたいという気持ち。仏教の本を読んでいたから、仏教を通じて真理に迫りたいとも。国家公務員になりたいなんて全然考えてなかった。
吉原 ラグビー部でもプラトンとか仏教の本を読む友達がいて、いろいろ個性を持っていた。旧制高校ほどデカンショ(*3)してたか分からないけれども。いろんな人たちがいるのが麻布の面白さ。目先の損得を考えるんじゃなくて、理想とか理念とか、そういったものに関心を持ってる人が多かった。最近ラグビー部の友達に会ったら、言うんだ。「麻布は結局、倫理の学校だよな」って。 =おわり
<親友対談 しなやかな反骨>(1)前川さん「三位一体改革に反対 クビ飛んでもいい」 吉原さん「官僚なのにこんなブログ書いていいの」
<親友対談 しなやかな反骨>(2)吉原さん「多様性が組織生かす」 前川さん「いろんな意見大切」
<親友対談 しなやかな反骨>(3)吉原さん「辞めてしまうのは負け」 前川さん「ヨットは逆風でも進む」
*1 詩人、童話作家。1896~1933年。
*2 米コロンビア大の学生運動を描いた米作家ジェームズ・クネンのノンフィクション。1970年に映画化された。
*3 デカルト、カント、ショーペンハウアーの三人の哲学者の名前を合わせた呼び名。
【https://youtu.be/JAzRZSvdWoo】
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東京新聞の東條仁史記者の記事【核禁止条約に日本不参加 被爆者代表「被爆国政府の言葉ではない」】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201703/CK2017032802000230.html)。
《日本政府が核兵器禁止条約制定交渉への不参加を表明したことに対し、被爆者代表として交渉会合に参加した日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の藤森俊希・事務局次長は「とても賛同できない」と強い口調で不満を表明》。
「核兵器なき世界」さへ目指さないアベ様の言う「核なき世界」が如何にいい加減かが分かろうというもの…「憲法上は原子爆弾だって問題ではないですからね、憲法上は。小型であればですね」というアベ様の思想は何も変わっていないのでは?
『●オバマ氏の広島訪問さえも単なる選挙対策…
…自民党は「口だけ」、選挙で同じ過ちを繰り返してはいけない』
「「核なき世界」どころか、「核兵器のない世界」ですらアベ様の
「息吐く様に嘘つく」、アベ様のウソ吐きだったようです」
《日本政府、つまり安倍首相の考えは、
“核の保有や核兵器の使用は認められるべき”なのだ。
…安倍首相は官房副長官時代の2002年に、早稲田大学で
開かれた田原総一朗氏との対話のなかで
「憲法上は原子爆弾だって問題ではないですからね、憲法上は。
小型であればですね」と語っている」》
要するに、アベ様らは「核」を御所望…世界に向けて、恥さらししている訳です。
東京新聞の記事【日本、核禁止交渉に不参加 軍縮大使「各国の分断深める」】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201703/CK2017032802000237.html)、《交渉に核兵器保有国が参加しないことから「国際社会の分断を一層深め、核兵器のない世界を遠ざける」と不参加の理由を語った。唯一の被爆国である日本が、核兵器を禁じる史上初めての条約制定交渉に加わらないことに、被爆者らの批判が強まるのは必至だ》。
『●「唯一の被爆国」で原発人災も起こしたニッポンが
「原発は『プルトニウムをつくる装置』」を理解できず…』
『●肥田舜太郎さん「せめて未来の子どもたちのために、
放射能の心配のない日本を残していけるよう…努力」を』
東京新聞の記事【「自分の国に裏切られた」 被爆者、日本政府を強く非難】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201703/CK2017032902000262.html)でも、《広島で被爆したサーロー節子さん(85)=カナダ在住=が二十八日の会合に出席して英語で演説し、交渉不参加を表明した日本政府に対し、「自分の国に裏切られ、見捨てられ続けてきたという被爆者としての思いを深くした」と厳しい言葉で非難した。…一方、交渉参加国に対し、「核兵器は違法で倫理に反すると宣言する条約の制定がみなさんの任務だ」と要請。会場の参加者から大きな拍手を浴びた》。
日刊新聞のコラム【政界地獄耳/沖縄の声も核軍縮も忖度されず】(http://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/1799263.html)では、《★自民党が田中角栄内閣の時にスローガンとして掲げた「決断と実行」。…自民党が国民政党として受け入れられていったターニングポイントともいえる…★しかしその伝統もこの内閣は「新しい判断」によって葬り、思い通りにいかなければなんでもやるようだ…菅義偉は…一般論としながらも翁長を強くけん制した。こちらは沖縄県民の声は忖度(そんたく)してくれず、不寛容だ。…核兵器を禁ずる「核兵器禁止条約」の議論…我が国にしか言えないこと、訴えることがあるはずだ。なぜ外務省は米国の理屈ばかりを忖度して、国民の声を忖度しないのか。外務省よ、国家公務員よ、核軍縮に参加し、世界をリードするよう知恵を出せ。首相・安倍晋三が言わなくとも国民の声にこたえるべきだ》。
アベ様が壊してしまったニッポン…。
『●「沖縄戦20万余の犠牲者、焼き場に立つ長崎の少年」や
アジアでの慰霊につなげる意思が感じられない…』
『●「忖度」「おもねり」「保身」? 「何の瑕疵もない」?
いえいえ「首相と私人と言い張る夫人は罪深い」』
アベ様に楯突く、勇気ある発言をすれば、直ぐにネガティブな情報が発せられる…。怖い国です。
以前の日刊ゲンダイに【ひとり気を吐く渡辺謙 “政治発言”のタブーに屈さない信念】という記事がありました。
その渡辺謙氏に関連して、リテラの記事【日本が核兵器禁止条約を批判し、不参加を宣言!渡辺謙は「核を持つ国に追随するだけで意見は無いのか」と批判!】(http://lite-ra.com/2017/03/post-3033.html)によると、《核兵器禁止条約の交渉会議がニューヨークの国連本部で始まった。会議では、6歳のときに広島で被爆した藤森俊希氏が自身の被爆体験を語り「「同じ地獄をどの国の誰にも絶対に再現してはならない」と訴えた。ところが、その唯一の被爆国である日本政府の代表・高見沢将林軍縮大使はこの核兵器禁止条約について…などと批判し、なんと条約の交渉にすら不参加を宣言したのである》。
『●「核なき世界」: 「核廃絶に向けた決議の採決で、
唯一の被爆国の日本が反対票…日本はあまりにも鈍感」』
「渡辺謙氏については、リテラにも記事が出ていました。
【渡辺謙が「核兵器禁止条約」に反対した安倍政権を真っ向批判!
「核を持つ国に追従するだけで意見は無いのか」】
(http://lite-ra.com/2016/11/post-2677.html)…《この議決に対して
米露英仏の核保有国などとともに反対したのが、
被爆国である日本だった》。
吉永小百合さんと同じ考えだ。「「陰謀論丸出し」でアベ様の
取り巻きが攻撃を開始しても、怯まぬ吉永小百合さん。あらゆる核を
否定し、「「核なき世界」への願いを次世代」へ、と言う吉永さん。
そういう「未来図」は可能だと信じる」」
《渡辺謙…〈核兵器禁止条約に日本が「反対」という信じられない
ニュースが流れました。いったいどうやってこの地球から無用な
兵器を無くしていくつもりなのか?核を持つ国に追従するだけで
意見は無いのか。原爆だけでなく原発でも核の恐ろしさを体験した
この国はどこへ行こうとしているのか、何を発信したいのか。〉
■新国立競技場や原発再稼働にも意見》
最後に、東京新聞の記事【自民、「敵基地攻撃」保有提言へ 北朝鮮脅威でミサイル防衛強化】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017032801002289.html)に、《自民党安全保障調査会…発射拠点を破壊するいわゆる「敵基地攻撃能力」の保有を直ちに検討するよう求めている…敵基地攻撃に関し、政府は法的に可能との立場だが…》。
正気とは思えません。「裸の王様」壊憲王の「外交音痴」「無定見外交」を暴露しているようなもの…愚かすぎる。次は「核」がほしい、と言い始めるにきまっています。
『●「外交音痴、政治音痴、もう政治家とは呼べない領域」な
失言王・萩生田光一氏…成果無しなアベ様外交』
『●歴史学者らの公開質問状に、「侵略の定義は
国際的にも定まっていない」というアベ様はどう応えるのか?』
《真珠湾を慰霊するなら、中国や朝鮮半島、アジア諸国の戦争犠牲者も
慰霊する必要があるのではないか――とした上で、国会で
「侵略の定義は定まっていない」と答弁している安倍首相の
歴史認識も…「無定見外交」が招いたツケ》
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201703/CK2017032802000230.html】
核禁止条約に日本不参加 被爆者代表「被爆国政府の言葉ではない」
2017年3月28日 夕刊
(27日、ニューヨークの国連本部で始まった「核兵器禁止条約」制定に
向けた交渉で演説する、被団協の藤森俊希事務局次長=共同)
【ニューヨーク=東條仁史】日本政府が核兵器禁止条約制定交渉への不参加を表明したことに対し、被爆者代表として交渉会合に参加した日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の藤森俊希・事務局次長は「とても賛同できない」と強い口調で不満を表明した。
藤森氏は、国連本部で記者団に対し「外務省や政治家は、枕ことばで『唯一の戦争被爆国』という言葉をよく使うが、何をするべきかということになると、私たちが期待することと逆のことをする」と強調。高見沢軍縮大使の発言について「要するに帰る、ということを言いに来たようなもので、被爆国の政府の言葉ではない」と批判した。
藤森氏はこれに先立ち、交渉会合で演説し、一歳四カ月の時に広島で被爆した経験を紹介。母親に病院に連れられていく途中、爆風に吹き飛ばされたといい、「目と鼻と口だけ出して包帯に巻かれ、死亡するとみられていた私が奇跡的に生き延び、国連で核兵器廃絶を訴える被爆者の使命を感じる」と述べた。さらに「きのこ雲の下で繰り広げられた生き地獄を、どの国の誰にも絶対に再現してはならない」と思いを込めた。
条約については「世界が核兵器廃絶へ前進することを希望する」と強調。日本政府が条約に反対していることを巡り「核兵器保有国と同盟国が条約に反対している。被爆者で、日本国民である私は、心が裂ける思いで本日を迎えている」と胸中を吐露した。
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東京新聞の社説【憲法記念日を前に 「押し付け論」を越えて】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016050202000140.html)と、
記事【夏の参院選 岡田氏「9条が最大争点」】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201605/CK2016050202000118.html)。
《憲法九条です。戦争放棄はGHQの指示ではなく、当時の幣原喜重郎首相の発意だったとの説が有力》。
《日本国憲法は、連合国軍総司令部(GHQ)に強いられたものであり、自らの手で作り替えたい》…押し付け? これまた、古い呪文、昔の名前をひたすら唱えるアベ様の自公政権。「積極的平和主義」を愛する公明党も壊憲をあと押し。自公お維大地こそが壊憲を市民に強いているし、押し付けている。
『LITERA 本と雑誌の知を再発見』(http://lite-ra.com/)にも、【改憲派の「日本国憲法は米国から押し付けられた」はデマだった! 9条が幣原総理の発案だったとの証拠が明らかに】(http://lite-ra.com/2016/02/post-2017.html)という記事があり、《改憲を示唆した安倍首相だが、彼を筆頭とする改憲タカ派や保守論壇がしきりに喧伝しているのが、“日本国憲法はアメリカから強要された”という、いわゆる「押し付け憲法論」…》とあります。
『●アベ様がコピー(?)した「積極的平和主義」は、
ある平和学者の原義を跡形も無く破壊』
「真の平和主義学者とアベ様という積極的戦争主義者。
アベ様がコピー(?)した「積極的平和主義」は、
「ノルウェーの平和学者、ヨハン・ガルトゥング博士」の原義を
跡形も無く破壊している。博士が夢見てやまないこと、それらを
叶えることなく壊憲していいのか? 原義を知ったうえで、
アベ様がコピー(?)したとするならば、相当に悪質な改悪」
『●平和憲法を壊憲し軍隊を持ち「戦争できる国」の時代に:
「ネジレ」を取り戻し、「厭戦」の世に戻したい』
『●自公お維大地を支持=「自らは安全地帯にいて
ナショナリズムをあおる政治家が姿を消さない」ニッポン』
『●アベ様ら「貧しい人」=「ぜいたくな暮らしを際限なく求め、
欲の奴隷となって」政を行い、人殺しへと誘う』
『●半田滋さん「(レーダーも武器搭載もない)
TC90練習機を貸与しても無関係でいられるでしょうか」?』
『●平和憲法を壊憲し軍隊を持ち「戦争できる国」の時代に:
「ネジレ」を取り戻し、「厭戦」の世に戻したい』
《夏の参院選で憲法9条見直しの是非を最大争点に位置付ける考えを示した。「安倍晋三首相は9条改正に何回も言及している。与党が参院で3分の2の議席を取れば改正するという意思表示だ」》。
だからこそ、「民」と共に「進」む「民主党は、国民に寄り添って死ぬ気で行動するよりない(室井佑月さん)」。「野」党アベ自公と癒着ばかりする「癒」党を排し、平和主義を厳守し、壊憲に反対する「野」党で共に闘うつもりが民進党にあるのかどうか、「ネジレ」を取り戻せるかどうかはそれにかかっている。「20XX年、再び戦争が始まった…」ということが無いように、ラストチャンスは、いま。
『●アベ様に「参院選勝ち抜」かせてはいけない、「ネジレ」を取り戻そう』
『●同感…「民主党は本気で安倍政権を
倒す気があるのか?――そう疑わざるを得ない」』
『●「ちっ、ほっといたら民主なんて、そのうち死ぬ運命だったのに。
余計なことしやがって…ってことだわな」』
「民進党は、「民」と「進」む気はあるのか?
テイクテイクテイクばかりしていると…皆にそっぽを向かれますよ。
室井佑月さんは、《民主党は、国民に寄り添って死ぬ気で行動するよりない》
と言います。同感です。壊憲阻止で共「闘」することが第一です。
でも、連合や電力総連に配慮して核発電再稼働を進めるようであれば、
民心は離れていくことは必至です。民進党の踏ん張りどころ。
「道」を踏み誤ってはいけない」
『●平和憲法を壊憲し軍隊を持ち「戦争できる国」の時代に:
「ネジレ」を取り戻し、「厭戦」の世に戻したい』
『●自公お維大地を支持=「自らは安全地帯にいて
ナショナリズムをあおる政治家が姿を消さない」ニッポン』
『●衆院北海道5区の方、補選で選ぶべき候補者は誰ですか?
大西英雄氏が応援する候補者で良いの??』
『●「ネジレ」を取り戻すために重要な
2016年4月衆院補選: アベ様の政の評価は如何に?』
『●衆院北海道5区補選、大変に残念な結果に…
なんとか4割の「眠り猫」の皆さんに目覚めてもらわねば』
『●選挙制度上の「差別」、そして、投票に行かなかった事、
池田真紀さんに投票しなかった事を後悔すべき…』
『●20XX年、再び戦争が始まった…:
立憲主義を否定し、クーデターで壊憲しといて、そりゃぁないでしょ』
「20XX年、再び戦争が始まった…。2016年、アベ様の
あのトンデモ「壊憲」草案が現実のものになり、坂を転げるように、
戦争できる国へ…。その時、ジャーナリズムは死に絶え、
アベ様の広報機関となり、チョビ髭をはやしたニッポンのヒトラーが再臨。
民主党はテイクテイクテイクで自滅し、「思考停止」した高々25%ほどの
自公投票者・「お維」支持者がアベ様を歓喜させたが故に、
アベ様の恐怖の政が粛々と子どもらを戦場へ。核発電「麻薬」患者らは、
『プルトニウムをつくる装置』=核発電所を次々に再稼働させ、
それらは格好の周辺国の飛翔体の標的とされることに…。
悪いことは重なるもので、九州では火山が大噴火し、ニッポンの
あらゆる地域が核発電所の「地元」であることを思い知ることになった。
2045年、小出裕章さんの予言通り、「国破れて、山河も無く」、
真の意味でニッポンは終わり、終戦を迎えた。
唯一引き返す最後のチャンスは2016年の参院選だった。
救世主など必要なく、50%の「眠り猫」が目覚め、ネジレを
取り返すことさえできていれば…」
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016050202000140.html】
【社説】
憲法記念日を前に 「押し付け論」を越えて
2016年5月2日
日本国憲法の公布から今年で七十年。改憲論者は占領下に押し付けられたことを改正が必要な根拠に挙げますが、本当に押し付けだったのでしょうか。
今月下旬に開催される主要七カ国首脳会議(伊勢志摩サミット)に向けて欧州各国を歴訪中の安倍晋三首相にとって、夏の参院選は負けられない戦いでしょう。
憲法改正の発議に必要な三分の二以上の議席を、衆院に加えて参院でも確保して改正発議に道を開くというのが、首相の改憲シナリオです。参院選は、その道を開くかどうかの分岐点になります。
◆「自主的改正」を党是に
安倍首相が率いる自民党は一九五五(昭和三十)年の結党以来、「現行憲法の自主的改正」を党是に掲げてきました。自民党が「改憲政党」と言われる所以(ゆえん)です。
敗戦と占領の記憶が生々しい当時、いわゆる「保守」政治家にとって日本国憲法は、連合国軍総司令部(GHQ)に強いられたものであり、自らの手で作り替えたいとの思いが強かったのでしょう。
結党時に採択された自民党の「政綱」には「現行憲法の自主的改正をはかり、また占領諸法制を再検討し、国情に即してこれが改廃を行う」と明記されています。
しかし、憲法改正はこれまで必ずしも最優先の政治課題ではありませんでした。「国民政党」を自任する自民党内には、憲法改正に慎重な人たちもいましたし、幅広い支持を得るためには、経済政策や社会保障を優先させなければならない事情もあったからです。
一変するのは二〇〇六年、「戦後レジームからの脱却」を掲げる安倍首相の登場です。
憲法改正を目指しながら、日米安全保障条約の改定後、志半ばで退陣した、祖父である岸信介元首相の「遺志」を受け継ぎたいとの思いもあったのでしょう。
◆帝国議会で修正重ねる
首相が憲法改正を必要とする理由の一つとして挙げているのが、その制定過程。憲法はGHQに押し付けられたとの見方です。
首相は国会で、次のように述べています。
「日本が占領下にある当時、日本国政府といえどもGHQの意向には逆らえない中、この憲法が極めて短い期間につくられた」
今の日本国憲法は、明治期に欽定(きんてい)された(天皇が制定した)大日本帝国憲法を改正したものです。
憲法改正案は首相の指摘通り、終戦直後、マッカーサー最高司令官率いるGHQの強い影響下で作成されたことは事実でしょう。
しかし、改正案を作成した日本政府が、GHQ案をそのまま受け入れたわけではありませんし、改正案を審議した当時の帝国議会では、衆議、貴族両院で修正するなど、活発に議論されました。
例えば、憲法九条です。戦争放棄はGHQの指示ではなく、当時の幣原喜重郎首相の発意だったとの説が有力です。
第一項の冒頭にある「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し」という部分や、第二項の冒頭に「前項の目的を達するため」との文言を加え、自衛権を保持しうることを明確にしたとされる「芦田(均)修正」はいずれも、衆院での修正です。
貴族院の修正では、公務員の選挙については、成年者による普通選挙を保障する、ことなどを盛り込みました。前文は、両院で修正され、文言が練られています。
GHQが押し付けたものを、唯々諾々とそのまま受け入れたわけではありません。むしろ圧力を利用して旧弊を一掃し、新生日本にふさわしい憲法を自らの手でつくり上げたのです。
「斯(カ)クノ如(ゴト)キ良イ憲法」
「憲政の神様」と呼ばれる尾崎行雄衆院議員は改正案を審議する本会議で新憲法を高く評価し、実行する大切さを説きました。
なにより重要なことは、公布後七十年もの長きにわたり、主権者たる国民自身が憲法改正という政治選択をしなかったことです。憲法に耐えがたい不都合があるのなら、賢明なる先人は憲法を改正する道を選んだはずです。
◆戦後の繁栄・信頼の礎に
憲法の理念である国民主権や平和主義、基本的人権の尊重は、公布七十年を経て日本国民の血肉と化しました。戦後日本の経済的繁栄と国際的信頼の礎です。
改正手続きが明記されている以上、現行憲法は改正が許されない「不磨の大典」ではありません。議論を深め、必要なら国民に堂々と問い掛ければいい。
しかし、改正を求める意見が国民から澎湃(ほうはい)と沸き上がっている政治状況とは、とても言えません。
にもかかわらず、改正を強引に進めるとしたら、内容よりも改正自体が目的になってはいないか。誤った「押し付け憲法論」は乗り越えなければならないのです。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201605/CK2016050202000118.html】
夏の参院選 岡田氏「9条が最大争点」
2016年5月2日 朝刊
民進党の岡田克也代表は1日、夏の参院選で憲法9条見直しの是非を最大争点に位置付ける考えを示した。「安倍晋三首相は9条改正に何回も言及している。与党が参院で3分の2の議席を取れば改正するという意思表示だ」と述べた。宮崎市で記者団の質問に答えた。
同時に「自民党改憲草案の最大の問題」として9条を見直し集団的自衛権行使を容認する点を挙げ「民進党の参院選マニフェスト(政権公約)に平和主義を守るようしっかり書き込み、訴える。大いに論争したい」と強調した。
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asahi.comの記事【室井佑月「正直、党名なんて、どうでもいいのですよ」】(http://dot.asahi.com/wa/2016031500141.html)。
《こりゃあ、国民の気持ちを汲んで、野党は共闘すると決めたって信じていいね? 信じていいねっ? もう一度、念を押していってみる。もちろん、民主党の岡田代表にむけていっている。あなたのところには、考え方がアベ様寄りな議員が数人いるではありませんか? 野党共闘がこんなに遅くなったのは、…》。
《自民党の谷垣幹事長は、「政権交代可能な態勢をつくるところで、民主党にとっては自殺行為だ」と述べたらしい。つまり、(ちっ、ほっといたら民主なんて、そのうち死ぬ運命だったのに。余計なことしやがって)ってことだわな》。
民進党は、「民」と「進」む気はあるのか? テイクテイクテイクばかりしていると…皆にそっぽを向かれますよ。室井佑月さんは、《民主党は、国民に寄り添って死ぬ気で行動するよりない》と言います。同感です。壊憲阻止で共「闘」することが第一です。でも、連合や電力総連に配慮して核発電再稼働を進めるようであれば、民心は離れていくことは必至です。民進党の踏ん張りどころ。「道」を踏み誤ってはいけない。
『●同感…「民主党は本気で安倍政権を
倒す気があるのか?――そう疑わざるを得ない」』
《民主党は本気で安倍政権を倒す気があるのか?――
そう疑わざるを得ない…生活の元職、森裕子氏(59)が
出馬表明済み…新潟県には東電の柏崎刈羽原発があるが、
泉田知事は再稼働に慎重です。そこへ『脱原発』の森さんが
野党統一候補になることに、連合傘下の電力総連が猛反発し、
民主党本部はそれに従った…民主党にとっては
「打倒安倍」より、連合と原発の方が大事ということ》
《公明党の山口代表にいたっては、「政策的な立場の違いもあり、その後どうするかという展望も不透明な中で、果たしてどれほどの大義名分があるのか」だって。それをあなたがいう? おもしろすぎますぞ。もしかして動揺してんじゃね? だとしたら、勝つための野党共闘は間違いじゃなかったということだ》
大爆笑しました! アベ様の唱える「積極的平和主義」を愛する公明党に「果たしてどれほどの大義名分があるのか」? 「平和を愛する」らしい「学会さん」のお一人お一人に、是非、聞いてみたいものだ。
『●アベ様に「参院選勝ち抜」かせてはいけない、「ネジレ」を取り戻そう』
「「的」を「矢」だと言い、TPPでは嘘を吐き、番犬様に尻尾振る、
リングに上がることも出来ないアベ様に「参院選勝ち抜」かせる
なんて、あってはダメでしょう。先日の「壊憲」クーデターを
忘れるわけにはいきません。沖縄でやっていることを
忘れてはいけません。一人でも多くの非「国民政党」自民党の
国会議員やアベ様の「積極的平和主義」を愛する公明党の議員を
落選させ、まずは「ネジレ」を取り戻す必要があります」
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【http://dot.asahi.com/wa/2016031500141.html】
室井佑月「正直、党名なんて、どうでもいいのですよ」
(更新 2016/3/16 07:00)
(正直、党名なんて、どうでもいいのですよ(※イメージ))
今夏の参院選に向け、野党5党は連携を進めている。作家・室井佑月氏は、この動きを応援したいという。
* * *
5野党は頻繁に会談を行っているようだし、合流が決まった民主と維新は新党の名前を考えはじめているみたいだし、共産党は1人区の候補を大量に取り下げると決意したみたいだし、こりゃあ、国民の気持ちを汲んで、野党は共闘すると決めたって信じていいね?
信じていいねっ?
もう一度、念を押していってみる。もちろん、民主党の岡田代表にむけていっている。
あなたのところには、考え方がアベ様寄りな議員が数人いるではありませんか? 野党共闘がこんなに遅くなったのは、それらの議員が個人プレーで「共産党なんかと組めるか」発言をしたり、集団的自衛権行使に対する自分の意見(廃止ではない)を発表したりしていたからではありませんか? しかも、その人たち、民主の中でけっこうのさばっている人たちで。
その人たちを切っても、参院選は、安倍政権打倒&安保法廃止で、戦うって決めたんだよね。もう心は動かないよね。
なら、応援するわ。自民党も公明党もいい反応だし。
やっぱ、共産党が野党共闘に向け、多くの独自候補を取り下げる方針を打ち出したことが大きかった。
自民党の谷垣幹事長は、
「政権交代可能な態勢をつくるところで、民主党にとっては自殺行為だ」
と述べたらしい。
つまり、
(ちっ、ほっといたら民主なんて、そのうち死ぬ運命だったのに。
余計なことしやがって)
ってことだわな。悔しかったら民主党は、国民に寄り添って死ぬ気で行動するよりない。死ぬのをただ待つよりはいい。
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東京新聞の記事【首相「参院選勝ち抜く」 自民立党60年式典】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2015112901001194.html)。
「的」を「矢」だと言い、TPPでは嘘を吐き、番犬様に尻尾振る、リングに上がることも出来ないアベ様に「参院選勝ち抜」かせるなんて、あってはダメでしょう。先日の「壊憲」クーデターを忘れるわけにはいきません。沖縄でやっていることを忘れてはいけません。
一人でも多くの非「国民政党」自民党の国会議員やアベ様の「積極的平和主義」を愛する公明党の議員を落選させ、まずは「ネジレ」を取り戻す必要があります。
『●中学生を「青田買い」する自衛隊:
「体験入隊や防衛・防災講話」という「総合的な学習の時間」も』
『●「ウソつかない。TPP断固反対。ブレない。」、
騙す阿呆に、騙される阿呆』
『●公約破りの自民党が推進するTPP、その旗を振るマスコミにも呆れる』
『●ISD条項はどうなった?…TPP問題、
自民党の「悪辣」ぶりは、今に始まったことではない』
『●TPPで甘利大臣は「誠実な対応で交渉」し、
アベ様は「恍惚とした表情」で記者会見…何も批判しない記者』
『●原発再稼働と「軍産複合体国家・米国の商売」と
「原発は『プルトニウムをつくる装置』」と「閉じない環」』
『●「自民党・・10道県知事選で全勝」フザケルナ!
「ネジレ」を取り戻そう! 統一地方選はそのステップ』
『●「日本最大の右派組織とされる「日本会議」」:
「ネジレ」を取り戻すためのステップを阻むもの』
『●2015年統一地方選挙:
「眠り猫」を起こそうにも、「ネジレ」解消のステップにしようにも・・・』
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【http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2015112901001194.html】
首相「参院選勝ち抜く」 自民立党60年式典
2015年11月29日 16時55分
自民党は29日、立党60年記念式典を都内のホテルで開催した。党総裁の安倍首相は、来年夏の参院選について「勝ち抜かなければならない。勝利を挙げ、自民党の次なる60年に向かって大きな一歩を踏み出そう」と訴えた。政権が掲げる「1億総活躍社会」に関し、国内総生産(GDP)600兆円などの目標実現に全力を挙げる方針を重ねて示した。
大筋合意した環太平洋連携協定(TPP)をめぐっては「交渉に参加する際、『農業は必ず守る。私を信じていただきたい』と約束した。この約束を必ず果たす」と強調。安全保障関連法について「日米同盟は強化され、盤石になった」と述べ、理解を求めた。
(共同)
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nikkan-gendai.comの記事【「仏罰を」とまで批判された公明党の欺瞞を鋭く指摘】(http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/book/169619)。
《戦争法案反対を訴えて国会を取り囲んだ人たちが掲げたプラカードに、 「自民党に体罰を 公明党に仏罰を」 とあった。その通りだと思ったが、自民党と同じか、あるいは、それ以上に公明党の罪は深い…著者は、公明党、創価学会、そして池田は政権入りしたことによる“現世利益”の恩恵を最大限に受けたとみるべきだろうと指摘…(選者・佐高信)》
ブログの看板の「日々読学」……看板倒れが哀しいけれども、仕事に追いまくられる毎日……人様の書評を引用。佐高信さん。
「積極的平和主義」を愛する公明党は政権離脱する気も無いようですし、国税査察という「脛の傷」に対する自民党の借りがあるようで、政権離脱は不可能なようです。アベ様に楯突くこともできません。
で、自民党と組み自公政権となることで、《現世利益》を享受し、甘い蜜の味を味わった「積極的平和主義」を愛する公明党は、いまや、アベ様の言うがままの政党に。自民党がいまや「国民政党」ではないのと同様、公明党も二度と「平和の党」を名乗れないくなりました。
『●非国民政党: 「全有権者の二割程度しか支持していない…
強権をふるわれてはかなわない」』
『●一体どこが法治国家か? アベ様やスガ殿ら
自公議員(公明も同罪)がやっていることは「傲慢」で沖縄差別』
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【http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/book/169619】
週末オススメ本ミシュラン
「仏罰を」とまで批判された公明党の欺瞞を鋭く指摘
2015年11月15日
「『自民党“公明派”』15年目の大罪」古川利明著 第三書館
戦争法案反対を訴えて国会を取り囲んだ人たちが掲げたプラカードに、
「自民党に体罰を 公明党に仏罰を」
とあった。その通りだと思ったが、自民党と同じか、あるいは、それ以上に公明党の罪は深い。
公明党とその支持団体の創価学会を長くウオッチしてきた著者はまず昨年7月、集団的自衛権行使容認の閣議決定を先送りさせようとしていた公明党に放った飯島勲(内閣官房参与)の脅しを紹介する。
公明党のホームページに公明党と創価学会の関係が載っていて、いつも「政教一致」が問題になるが、それをまた取り上げてもいいんだよ、という意味の発言である。
また元公明党委員長の矢野絢也は、1989年に起こった「1億7000万円入り金庫放置事件」の際に国税の調査が創価学会本体に入った時、その対応に大変だったと告白した。
党の常任顧問となっていた矢野は、創価学会副会長で弁護士だった八尋頼雄と共に対処することになり、「池田大作の秘書集団である第一庶務には(国税の調査を)入れさせない」「宗教法人の公益会計部門には絶対に立ち入りさせない」「会員の財務リストは提供しない」「池田大作の公私混同問題に立ち入らせない」「学会所有の美術館には触れさせない」など、国税当局から守るべき「6項目」が八尋から列挙されたので、それを実現させるべく、奔走したという。
本来なら、このように税務処理で疑問が露出した法人は、定期的に調査を実施する「継続管理指定法人」に指定される。この時も「5年に1度調査を行う『限定循環方式』を採ることが妥当」という判断を国税当局は行った。
ところが、公明党が政権入りしたのちの2000年ごろ、こうした「継続管理指定法人」「限定循環方式」を国税当局はなぜか中止してしまったのである。著者は、公明党、創価学会、そして池田は政権入りしたことによる“現世利益”の恩恵を最大限に受けたとみるべきだろうと指摘している。
こんなアキレス腱を抱えて、つまり公明党は政権離脱などできないことになる。「防衛費増額に頬かむりする公明党の欺瞞」とか、公明党が「平和の党」ではないことを徹底的に暴いて鋭い。★★半(選者・佐高信)
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東京新聞の社説【自民党結成60年 「国民政党」の原点に返れ】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015111502000138.html)と、
コラム【筆洗】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2015111602000130.html)。
《「今も原点である「国民政党」と言えるのか……昨年の衆院選で全有権者数に占める自民党の得票数、いわゆる絶対得票率は小選挙区で24%、比例代表では17%にすぎない。投票率低下があるにせよ、全有権者の二割程度の支持では、幅広く支持を集める国民政党とは言い難い》。
《されど、相手からパンチをもらいたくないと逃げる政府と自民党にはどうも中っ腹になる。…リング上で逃げるどころか、リングにも上がらぬ▼……逃げたといわれても仕方あるまい…▼来年の参院選という大試合での国民レフェリーの心証はこれでだいぶ悪くなったろう。結党六十年。その怖さを知らぬ自民党ではあるまいに》。
アベ様の「政」に(ほぼ)誰ひとり声を上げない自民党議員たち、「積極的平和主義」を愛する公明党議員たち。
『●アベ様に反旗を翻すものは皆無: 全自公議員が
一致結束して、心置きなく「壊憲クーデター第3幕」に前進』
『●やはりアベ様「の頭は普通じゃな」かった:誰一人止めない、
止めようともしない自公議員…決して忘れない』
《昨年の衆院選で全有権者数に占める自民党の得票数、
いわゆる絶対得票率は小選挙区で24・4%、比例代表では
16・9%にしかすぎない。これが選挙だと言われればそれまでだが、
全有権者の二割程度しか支持していないにもかかわらず、
半数以上の議席を得て、強権をふるわれてはかなわない。
無関心や棄権をなくして民意を実際の投票に反映することが、
政治を正しい方向に導く》
根腐れした非「国民政党」に原点回帰など無理というもの。《全有権者の二割程度しか支持していない……強権をふるわれてはかなわない》。人治主義国家ニッポン・国王様アベ様の好き勝手に従順に従っていてはいけない。
『●「絶望は愚か者の結論」を心に、
壊憲を続けるアベ様に根気強く対抗を』
あらゆる「次なる選挙で自民党+公明党にだけは投票しないようにすること」、それに尽きる。
『●8・30壊憲法案反対デモ: それでもアベ様は壊憲を強行か?
……「安倍首相の頭は普通じゃないから」』
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015111502000138.html】
【社説】
自民党結成60年 「国民政党」の原点に返れ
2015年11月15日
六十年前のきょう自由民主党が産声を上げた。以来、昭和から平成までほとんどの間、政権の座にあったが、今も原点である「国民政党」と言えるのか。
一九五五(昭和三十)年十一月十五日、自由民主党、略して自民党の結成大会が、東京・神田にあった中央大学講堂で開かれた。
吉田茂元首相の路線を引き継ぐ自由党と、自主憲法制定を主張する鳩山一郎首相(当時)率いる民主党との「保守合同」である。
政治路線の違いを乗り越えて二つの政党が合同したのは、この年の十月、左右両派の社会党が統一したことへの危機感からだった。
◆ほとんど政権の座に
以来六十年。現職首相の安倍晋三総裁は初代の鳩山氏から数えて二十五代目。共産党に次ぐ長い歴史を持つ老舗政党となった。
歴代総裁の中で首相の座を逸したのは河野洋平、谷垣禎一両氏だけ。六十年の党史を通じて、野党経験は約四年にすぎない。政権政党としての長さが際立つ。
自民党がなぜ、これほどまでに長期にわたって政権政党としての党史を刻むことができたのか。
それは、自らを「国民政党」と位置付けたことと無縁ではあるまい。結成時に綱領などとともにつくった「党の性格」は冒頭で「わが党は、国民政党である」と宣言した上で、こう記す。
「わが党は、特定の階級、階層のみの利益を代表し、国内分裂を招く階級政党ではなく、信義と同胞愛に立って、国民全般の利益と幸福のために奉仕し、国民大衆とともに民族の繁栄をもたらそうとする政党である」
特定の階層や利益団体にとどまらず、国民に幅広く支持される政策、時には革新政党の主張をも取り入れて選挙での得票につなげたことが、長期政権を実現する要因の一つだったのだろう。
◆間口広く実力者集う
安倍首相は自著「美しい国へ」で、自民党についてこう記す。
「社会民主主義に近い考えの人も混在する間口の広い国民政党だといってよい。なぜなら、自民党は、その成立過程からして、共産主義を否定する人ならだれでも受け入れた政党だったからだ」
さまざまな考えの実力者が参加した間口の広さは、政策・理念の多様性につながり、政策や政治腐敗をめぐって自民党政権への国民の不満が高まっても党内で首相・総裁を代える「疑似政権交代」で不満をかわすことも可能にした。
結成当初、総裁すら一人に絞り込めなかったバラバラの状態は逆に、派閥を率いる実力者たちに切磋琢磨(せっさたくま)を促し、活力を維持した。
激しい派閥抗争は、時には国民を顧みないとの批判を受けながらも、国民政党としての多様性こそが自民党のよき伝統でもあった。
しかし、二〇一二年の第二次安倍内閣発足後、自民党から多様性が失われたとの指摘が、党内外から後を絶たない。例えば、憲法学者の多くが憲法違反と指摘する安全保障法制である。
報道各社の世論調査では法案反対や違憲性を指摘する答えが半数を超えていたが、自民党内からは一部を除き異論は出なかった。
そればかりか党内の会合で、安保法制を批判する報道機関を「懲らしめるには広告料収入をなくせばいい」などと、異論は許さない趣旨の発言が飛び出し、その場で戒める議員すらいなかった。
極め付きは、九月の自民党総裁選である。党内の各派閥・グループは次々と安倍首相の再選支持を表明し、推薦人集めに最後まで奔走していた野田聖子衆院議員は立候補断念に追い込まれた。
議論を自由に戦わせるよりも、異論を認めず「一枚岩」の方が得策という党内の空気である。
こうした自民党の変容には、小選挙区制の導入が影響している。
政党同士が争うこの選挙制度では、候補者の公認や資金・ポスト配分など、政治家の生殺与奪を握る権限が党中枢に集まる。党執行部には異論が唱えにくくなるのは当然の帰結だろう。
加えて、二〇〇九年衆院選での政権転落が党に結束を促した。党内で議論を戦わせるよりも、政敵・民主党の攻撃に政治的エネルギーをより多く注ぐようになった。
◆多様な声に謙虚さを
昨年の衆院選で全有権者数に占める自民党の得票数、いわゆる絶対得票率は小選挙区で24%、比例代表では17%にすぎない。投票率低下があるにせよ、全有権者の二割程度の支持では、幅広く支持を集める国民政党とは言い難い。
自民党が安倍政権下での重圧感から脱するには、立党の原点に返る必要がある。党内の多様性を尊重し、よりよい政策決定に向けて衆知を集める。国民の間に存する多様な意見に謙虚に耳を傾ける。それこそが自民党が国民政党として再生するための王道である。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2015111602000130.html】
【コラム】
筆洗
2015年11月16日
ボクサーにとって殴られることは商売上避けられぬ痛みであろう。中には殴られるのを極端に嫌う選手もいる。山際淳司さんの初期のノンフィクション作品に『逃げろ、ボクサー』というのがある▼このボクサー、とにかく試合中逃げる。殴られたくない。ピザとコーヒーのチェーン店を経営するのが夢。「ボクシングで自分をダメにしてしまいたくない。さんざん殴られてバカになったら、そのあと何もできないだろう」「殴られたら顔が台無しになってしまう」。一発のパンチも食わず、勝利することが、このボクサーにとって理想の試合である▼ボクシングならばそれでも構わぬ。ボクサーだろうと、殴られたくはない。逃げるボクサーに人間味や親近感さえ覚える。されど、相手からパンチをもらいたくないと逃げる政府と自民党にはどうも中っ腹になる。野党が求めている臨時国会の年内召集を見送ることを決めたという。リング上で逃げるどころか、リングにも上がらぬ▼外交日程などが見送りの理由というが、国会論戦を第一に考えぬ国会議員というのはおかしかろう。逃げたといわれても仕方あるまい▼件(くだん)のボクサー。ある試合で戦意喪失と見なされ、TKO負けとなった▼来年の参院選という大試合での国民レフェリーの心証はこれでだいぶ悪くなったろう。結党六十年。その怖さを知らぬ自民党ではあるまいに。
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asahi.comの記事(http://www.asahi.com/politics/update/0403/TKY201304030409.html)。孫引きですいません、CMLから(http://list.jca.apc.org/public/cml/2013-April/023380.html)。
福島瑞穂(福島みずほ)さんの適切な指摘。ともに改憲・壊憲派の自公か維新か、なんていう究極の二択にさせてはいけない。
『●橋下元大阪〝ト〟知事の問題というよりも、投票者・支持者の問題?』
『●掲げてもいない脱原発の看板を下ろす:
今に始まったことではないし、驚きもしないが・・・』
『●国会議員にしてしまった自称〝勝海舟〟氏や元〝ト〟知事の危うさと胡散臭さ』
『●元大阪〝ト〟知事は単なる目立ちたがり屋!? 「あざとい」・・・』
『空疎な小皇帝』・石原慎太郎元東京〝ト〟知事のインタビュー記事(孫引きです、すいません)、是非、ご覧下さい。
「核武装を議論」「日本は強力な軍事国家・・・になるべきだ」「日本人のメンタリティーとゆがんだ価値観をつくったのが憲法」「僕は橋下君を首相にしたい」「彼は革命家になれる」「彼は『平成革命』をやると期待している」「自分のことを特殊兵器だと思っているが、自民党がそれを使い切れなかった」「選挙制度はよく分からない」・・・・・・等々、トンデモ発言の数々。トンデモと云わずして、誰を「ト」と呼ぶ!? 朝日新聞はコ~ンなの掲載していて大丈夫か?
一方、こちらは天に唾するお言葉の数々、「民主党がいかに無能で可能性がない政党か」「我欲がはびこり、権利を主張するばかり」「みんなの党は、よく分からない党」「あの人は自分に自信があるのは結構だが、我が強くて人の言うことを聞かない」「正統な歴史に自覚がない政党」「橋下が・・・言葉が乱暴な時がある。『政治は独裁だ』と言ったり」「竹中平蔵氏なんてインチキだろ」「お前の言っていることは全部間違っているよ」・・・・・・。
「今の国際社会は核を持ってない限り発言力がない」なんて、北朝鮮やイランに対して言ってるのだろうか?
あ~、そうそう、先日、つぶやいたのですが、「蚤(ノミ)と鑿(のみ)の誤解」:
「AS@ActSludge 4月6日
■自身を「蚤」にたとえる!? 石原元「ト」知事が随分謙遜したな
と思ったら、溝を刻んだりするための「鑿」ね!
随所で笑えるインタビューです」
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【http://www.asahi.com/politics/update/0403/TKY201304030409.html】
維新の自民批判は「ポーズ」 福島・社民党党首
「こういう綱領を出す改憲まっしぐらの維新の会と、しっかり対決していきたい。橋下徹共同代表は「自公の過半数を阻止しながら、憲法改正を目指す勢力で参院議員の3分の2を確保することを目指す」と言った。結局、自民党を批判するポーズをとりながら、でも、自民党と組んで憲法改正をしますよという宣言だ。本当に自民党の補完勢力、あるいは、もっと悪い。「自民党と一緒に憲法改正をやります」と言うならまだ分かる。自分たちこそ憲法改正のキーパーソンだと言いたいのだろう。維新は初めは脱原発的な装いを持っていたけど、やっぱりこれは石原新党でしかない。国民は維新にだまされるな、と言いたい。
(国会での記者会見で)」
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【http://list.jca.apc.org/public/cml/2013-April/023380.html】
[CML 023523] 参院選の争点、憲法改正据える/石原慎太郎
BARA ・・・・・・
2013年 4月 5日 (金) 21:37:54 JST
朝日新聞2013.4.5朝刊
http://digital.asahi.com/articles/TKY201304040453.html
【岡本智】約1カ月半ぶりに政治活動を再開した日本維新の会の石原慎太郎共同代表(80)が4日、朝日新聞の単独インタビューに応じた。
夏の参院選の争点に憲法改正を据える考えを強調。
橋下徹共同代表の首相就任に道筋をつけるのが、自らの最後の仕事だと語った。
◇
石原慎太郎・日本維新の会共同代表のインタビューの詳細は、次の通り。
――夏の参院選では憲法改正が争点になりますか。
「争点にしなければいけない。
日本は世界で孤立し、相手にされなくなっている。
国内では我欲がはびこり、権利を主張するばかりで義務がないがしろにされる。
こういう日本人のメンタリティーとゆがんだ価値観をつくったのが憲法だ。
国際的に地位を確保するためにも、憲法を改正しなければならない。
それが衆院で3分の2を占める安定政権の責任だ」
――維新綱領は憲法を「日本を孤立と軽蔑の対象に貶めた」としています。これには異論があります。
「日本は周辺諸国に領土を奪われ、国民を奪われ、核兵器で恫喝されている。
こんな国は日本だけだが、国民にそういう感覚がない。
日本は強力な軍事国家、技術国家になるべきだ。
国家の発言力をバックアップするのは軍事力であり経済力だ。
技術が経済をつくる。経済を蘇生させるには防衛産業は一番よい」
「例えば、米国が今開発している『コンベンショナル・ストライク・ミサイル』という全地球測位システム(GPS)を駆使して完全に命中する、
遠距離を飛んで一度宇宙空間に出てから下降してくる兵器が日本なら開発できる。
そういうものを本気で考える時期にきているんじゃないか。
核武装を議論することも、これからの選択肢だ。日本が核を持つためにはいろんな障害はある。
しかし、今の国際社会は核を持ってない限り発言力がない。
持っても使いませんよ。
使ったらえらいことになるから」
――軍事力を強化すると、ほかの国に警戒されませんか。
「米国もそれを一番恐れている。
だから日本の飛行機産業を徹底してつぶしてきた。
今でも日本の飛行機産業の復活を絶対歓迎しないだろう」
――維新は参院選で「自公過半数阻止」「改憲勢力で3分の2確保」を掲げています。矛盾しませんか。
「何が矛盾しているのか。
『政治が進むのは維新のおかげだ』となる体制をつくる必要がある。
正しい主張をしても数がそろわないとだめだ。
民主党は分裂したらいい。
民主党がいかに無能で可能性がない政党かを際だたせる。
民主党が割れれば政界再編の動きが早まる」
――みんなの党も改憲に賛成です。協力できますか。
「みんなの党は、よく分からない党だ。
渡辺喜美代表とはずいぶん話をした。
ただ、あの人は自分に自信があるのは結構だが、我が強くて人の言うことを聞かない。
あの党の中は、いったいどうなっているのだろうか」
――公明党は改憲に慎重です。
「ものすごく妨げになると思うね。
そこで踏み絵を踏まされる。
国民政党かどうかの素性が出てくるんじゃないか。
あとはそれを国民がどう判断をするかだ。
正統な歴史に自覚がない政党が、政党として立ちゆくわけがないんだよ」
――参院選後、自民党と連立するのですか。
「さあ分からんね。
みんなすぐ連立、連立と言うが、閣僚を出す出さないというのは小さな話だ。
問題は政治イシュー(課題)にどう取り組むかだ。
今のような高福祉低負担は成り立たない。
この国の基本を変えていかないとならない」
――100日を迎えた安倍晋三首相をどう評価しますか。
「まあ当たり障りないなあ。
祖父の岸信介元首相のような教養はない。
僕は橋下君を首相にしたい。
度胸があるし命がけで仕事をしている。
男同士の共感がある。
日本維新の会はしょせん、大阪維新の会の二番煎じだよ。
大阪が本家なんだから。
彼は革命家になれる。
今は『維新』という名前だけど、彼は『平成革命』をやると期待している」
――石原さんが首相を目指す考えはありませんか。
「おれはもう、体力がない。
自分のことを特殊兵器だと思っているが、自民党がそれを使い切れなかった。
一癖も二癖もある政治家がいっぱいいたけど、いなくなっちゃったな」
――橋下さんに参院選への立候補を促しています。
「おれの人生なんかね、トンネルを掘る時のノミの先っぽの切り口みたいなもの。
穴を開ける時はそれで開けるんだけど、トンネルが開通してテープカットする時にはおれはいなくたっていい。
橋下君をもり立てていくのが政治家としての最後の仕事だ。
参院選を実りあるものにするために、やっぱり橋下君に立候補してほしい」
――2月末に体調を崩して入院する前は、「橋下君は次の衆院選に出るべきだ」とおっしゃっていましたが、考えが変わったのですか。
「ぼやっと一カ月も病室にいれば、複合的にいろいろ考える。
せっかく彼がやってきた維新の会を育てるためにも、今度の参院選はひとつのメルクマール(指標)となる。
橋下君は、200%出ないと言った大阪府知事選に出て、その後、出ないと言った大阪市長選にも出た。
その時は、相当な決心が必要だったはずだ。
大阪の行政を直すために、彼は本当に命がけでやっている。
参院選への立候補は、一人の政治家としても人間としても苦しい選択になると思う」
――長男である自民党の石原伸晃環境相は、次世代のリーダーになれますか。
「もうちょっと言いたいこと言った方がいいね。
それほど馬鹿でもねーんだから」
――伸晃さんはポスト安倍の一人と目されています。
「橋下がいいよ。
てきぱきしてて。
ただ、言葉が乱暴な時がある。
『政治は独裁だ』と言ったりして。
確かにその通りで、強いリーダーが出てこないとしょうがないが、『独裁なんて言うのはまずいぞ。トップダウンとか、
それくらいの言い方にしなさい』とアドバイスした。
おれは彼が本当に好きだ。シンプルに好きだ」
――衆院の選挙制度は小選挙区定数の「一票の格差」を是正する「0増5減」案をめぐって、与野党が対立しています。
選挙制度はどうあるべきですか。
「選挙制度はよく分からないし関心もない。
もともと、おれは小選挙区反対の中選挙区論者だったから。
理想的には、ドイツみたいに三大政党になって、その間に緑の党みたいにスパイシーな政党があること。
その意向を斟酌することで健全な政策が出てくる」
「しかし、この国は本当につまんない国になってきたなあ。
(昨年の衆院選で維新の候補者選びの委員長を務めた)竹中平蔵氏なんてインチキだろ。
あいつ後輩だけど、言ったんだよ。
『お前、アダム・スミスの国富論を読んだことねえだろ。お前の言っていることは全部間違っているよ』。
そしたら『そうですかねえ』って。市場原理主義を採用したのが本当に間違いだ」
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いずれも東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013013102000108.html、http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013013102000124.html)。忌野清志郎さんについてのコラム「筆洗」(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2013013102000122.html)。
たとえば、原発問題一つとっても、パブリックコメントでは、多くの人が原発ゼロを支持していたはずなのに。原発再稼働や輸出のどこが「責任あるエネルギー政策を構築」することになるのか? いままでの「責任」を何一つとっていないのに?
憲法にしても、なんでそんなに目の敵? そんなに戦争したいのか??
いま、自民党を復権させたことをどのように自民党投票者は考えているのだろう?
『●田中優子さん「誰の名前を書くのか、その人の品格が問われている」』
『●映画『放射線を浴びた『X年後』』:
「こんな巨大な事件が、・・・日本人としての資質が問われる」』
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013013102000108.html】
首相「原発ゼロ」見直し 改憲発議要件 96条改正意欲
2013年1月31日 朝刊
安倍晋三首相の所信表明演説に対する各党代表質問が三十日午後、衆院本会議で始まった。首相は二十八日の演説では経済再生に絞るなど「安全運転」に徹したが、代表質問では「二〇三〇年代の原発稼働ゼロ」方針が盛り込まれた野田政権の「革新的・エネルギー環境戦略」を「ゼロベースで見直す」と表明。改憲の発議要件を定めた憲法九六条を緩和する方向で改正する考えを示した。
原発維持路線や改憲には連立政権を組む公明党が慎重な姿勢を示しているため、首相は所信表明演説では触れなかった。しかし、野党から質問され、持論を展開することになった。
三〇年代の原発稼働ゼロ方針をどうするかは、民主党の海江田万里代表が質問した。首相は原発ゼロ方針を「具体的な根拠を伴わない」「国のエネルギー政策に協力をしてきた立地自治体、国際社会や産業界、国民に不安や不信を与えた」と強く批判し、野田政権の原発政策を見直す考えを示した。
憲法問題は改憲に積極的な日本維新の会の平沼赳夫国会議員団代表から質問され、首相は「党派ごとに異なる意見があるため、まずは多くの党派が主張している九六条の改正に取り組む」と明言。九六条改正は昨年末の衆院選後の記者会見で言及していたが、現職の首相が国会答弁で改憲に踏み込んだ発言をするのは極めて異例だ。
環太平洋連携協定(TPP)の交渉参加についても、所信表明演説では言及していなかったが、自民党の高村正彦副総裁から対応を問われて答弁。ただ、党内の反対論に配慮し「参加した場合の影響を精査、分析し、最善の道を求める」と抽象的な表現にとどめた。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013013102000124.html】
代表質問 「原発」の議論 深めたい
2013年1月31日
各党代表質問が衆院で始まった。経済再生は重要だが、安倍晋三首相が所信表明演説で触れなかった原発の存廃も避けて通れない論点だ。政府の姿勢をただし、議論を深めるのは国会の責任である。
まず質問に立ったのは、民主党を新たに率いることになった海江田万里新代表である。昨年十二月の衆院選での惨敗を受け、「全党一丸となって党改革を断行し、信頼いただける国民政党に生まれ変わり、政権に再挑戦する覚悟だ」と決意表明した。
民主党にとって信頼回復は厳しいが、党再生に力を尽くし、再び政権を争う政党になってほしい。
海江田氏は原発の位置付けがあいまいな安倍内閣のエネルギー政策を「後退」だと指摘し、野田前内閣が定めた、二〇三〇年代に原発稼働ゼロを可能とするよう、あらゆる政策資源を投入するとした「革新的エネルギー・環境戦略」を引き継ぐのか否かただした。
これに対し、首相は、原発依存度の低減を目指すとしつつも、前内閣が定めた戦略は「具体的な根拠を伴わない」として「ゼロベースで見直し、安定供給、コスト軽減の観点も含め、責任あるエネルギー政策を構築する」と答えた。
政権交代すれば、前政権の政策を見直すのは当然だとしても、過酷事故を起こせば人々の生活を脅かし、故郷を奪うことになる原発はなくすことが、多くの国民が抱く切実な思いだろう。
自民党は衆院選で原発稼働を堂々と掲げて政権復帰したわけでもない。政権公約どおり、再生可能エネルギー導入と省エネを進め、原子力に依存しない経済・社会の実現に努めるのが責務である。
残念だったのは、日本維新の会の平沼赳夫国会議員団代表の質問が、時間切れで原発問題にまで踏み込めなかったことだ。
草稿では「日本維新の会としては脱原発依存を掲げており」と明確にした上で、原発稼働は当面やむを得ないとの立場ながら、「中長期的かつ段階的に原発依存からフェードアウトし、次第に脱原発を達成することが望ましい」と訴えることになっていた。
原発の存廃をめぐり、石原慎太郎、橋下徹両共同代表間に意見の隔たりがあるとされたが、平沼氏が代表として国会で党の立場を明らかにしようとした意味は重い。
原発に依存しない経済・社会を実現するには与野党を超えた協力が必要だ。国民の生命と財産にかかわる重要政策で、党利党略などあってはならない。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2013013102000122.html】
【コラム】
筆洗
2013年1月31日
「地震の後には戦争がやってくる。軍隊を持ちたい政治家がTVででかい事を言い始めてる。国民をバカにして戦争にかり立てる。自分は安全なところで偉そうにしてるだけ」。昔、有名なロック歌手がそう書いていた▼「日本国憲法第9条に関して人々はもっと興味を持つべきだ」という題名でつづったのは、四年前に亡くなった忌野清志郎さん。雑誌で連載していたエッセーをまとめた『瀕死(ひんし)の双六(すごろく)問屋』(小学館文庫)に収録されている▼書かれたのは阪神大震災から五年後。ただ、よく見ると、「没原稿その二」とある。事情があって雑誌には掲載されなかった原稿が、単行本化する際に復活したのだろう▼欧米とは違って政治的発言を控える芸能人が多い中、レコード会社の横やりにも負けず、反核や反原発を訴える曲を発表してきたこの人が健在だったら、福島の原発事故の後、どんな行動をしただろうか、と想像してみる▼衆院の代表質問で安倍晋三首相はきのう、憲法九六条の改正に強い意欲を示した。反発の強い九条は後回しにして、発議の要件を緩める既成事実をつくり、外堀から埋める戦術だ▼「五十年以上もの間、戦争の無かった国は世界でも珍しいのだ。その点だけでも日本はすばらしい国ではないか」とも清志郎さんは書いていた。それを誇りに思えない人たちが、残念ながら増えているらしい。
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