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●アベ様国葬文書隠蔽裁判…篠田賢治裁判長《3日間の詳細に答えるよう、再度国に求め…こう言い添えた。「5W1Hを意識して書いていただくように」》

2025年08月07日 00時00分09秒 | Weblog

[※ 「「国葬」という憲法違反」(週刊金曜日 1391号、2022年09月02日) ↑]


(2025年07月08日[火])     [Hatena Blog『日々読学』]
アベ様の国葬モドキ…《協議過程を記した行政文書の「不存在決定の撤回」および「不開示となった文書の開示」を求め》てTansaが東京地裁に提訴した件、どうなっているのかと新聞を見ても全く情報なし…。Tansaを見てみると、アベノマスク裁判同様、酷いことになっている。アノ裁判長も呆れさせるアベノマスク数百億円にも上る物品を口頭で発注》…国の敗訴確定。そりゃぁ、恥ずかしくて、国は控訴なんてできんでしょうね、アベノマスク裁判。アベノマスクについて、さっさと、文書の開示を。数多のアベ様案件の一つ、漸くと、ゆっくりゆっくりと。
 でも、アベ様の国葬モドキ「不存在決定の撤回」および「不開示となった文書の開示」裁判・「国葬文書隠蔽裁判」は、まだまだ。

   『●アベ様の国葬モドキ…《協議過程を記した行政文書の「不存在決定の撤回」
      および「不開示となった文書の開示」を求め》てTansaが東京地裁に提訴
   『●アベノマスク裁判、合同マスクチーム職員「やりとりは口頭が基本で、文書は
      残していない」…大阪地裁徳地淳《裁判長も「全て口頭で?」と突っ込み》
   『●アベノマスク契約…《数百億円にも上る物品を口頭で発注》、随分と「不便」
     では? 《業者選定のためのやりとり》を知りたいが、随分と「不都合」だ
   『●裁判長も呆れさせるアベノマスク《数百億円にも上る物品を口頭で発注》…
     アノ裁判長でさへも「当時の繁忙状況を考慮しても文書がないとは考えがたい」
   『●アノ裁判官も《許せんと断じた》…アベノマスクの契約過程文書不開示で、
     国の敗訴判決が確定、《国民の知る権利に真摯に応える姿勢を見せてほしい》

 Tansa《記録のない国》…壊れ切った国ニッポン
 Tansaの記事【記録のない国/「質問なし、意見なし」、メールのやり取りは即削除? 国が主張する国葬協議の3日間】(https://tansajp.org/investigativejournal/12041/)によると、《6月12日、Tansaが国を訴えた「国葬文書隠蔽裁判」の第3回口頭弁論が東京地裁で開かれる。この裁判でのポイントは、2022年7月12日、13日、14日の3日間で、内閣法制局と官邸側がどのような協議をしたかだ。官邸側からは内閣官房と内閣府が出席した。当時の岸田文雄首相は、この3日間の協議を受けて、安倍晋三・元首相の国葬実施を閣議決定した。国会や記者会見で説明してきた。ところが国は、この3日間の協議内容を記録した文書について「記録を取っていない」、「廃棄した」と主張している》。

   『●「5月0日」?…内閣法制局は安保関連法案の審査を
          いつ決裁したのか? そもそも審査したのか??
    《内閣法制局長官である横畠裕介氏…安倍首相は第一次内閣時、
     宮崎礼壹内閣法制局長官によって解釈改憲を阻まれたことから、
     第二次政権では集団的自衛権行使容認派の外務官僚
     元フランス大使の小松一郎氏を内閣法制局長官に抜擢するという
     異例の人事を行った。このとき、本来なら宮崎氏の後釜だ
     と言われていたのが横畠氏だった。そのため小松氏が体調不良になり、
     安倍首相が後任として横畠氏を昇格させた際には面従腹背か」と
     囁かれたが、蓋を空けてみれば小松氏以上の忠犬ぶりを発揮した》

   『●アベ様は《人事局により「縦割りを払拭」と語ったが、
     目立ったのは「功」よりも「罪」の側面だった》…《人事掌握、忖度広がる》
   『●内閣法制局は最後の一線を越えていた:
        アベ様達と何を協議したのか「内情」をどう検証?
   『●内閣法制局、NHK、秘密保護法、消費税増税…、
             「肝いり人事」という安倍首相の暴走人事

 アベ様が《内閣法制局…「法の番人」》を破壊してしまっていた…という、《記録のない国》への壮大な布石だったようだ。戦争法の際、前川喜平さん《…その結果は日本の先進国からの脱落だ。内閣法制局長官の首をすげ替えて強行した集団的自衛権行使に関する憲法解釈の変更。匿名官僚は「総理によるテロだ」と語る》。西川伸一氏も《安保法制が成立し、日本の立憲主義がいよいよ風前の灯となった中、先月末に衝撃的なニュースが流れた。昨年7月、安倍内閣が集団的自衛権の行使容認を閣議決定した際、その経緯を検証する公文書が内閣法制局内に残されていないことが分かったのである。問題の閣議決定は安倍首相が設置した有識者懇談会の報告書を受けて、与党の幹部が横畠裕介内閣法制局長官と非公式協議を重ねた上で、与党協議会において文言が練られた。その議事録がないとは、反知性主義政権の正体をむき出しにするものだ》。
 Tansaの2番目の記事【記録のない国/話し合ってないのに「法制局が了解」? 国葬文書隠蔽、憲法違反の「弔意の強制」めぐる国の嘘】(https://tansajp.org/investigativejournal/12051/)によると、《文書には「内閣法制局も了解」と記されている。内閣法制局は、政府が憲法に則って仕事をしているか監視する組織だ。「法の番人」とも呼ばれる。しかし、内閣法制局が了解したというのは本当だろうか。国葬を閣議決定で実施することの是非に関し、内閣法制局と内閣官房・内閣府の3者は、2022年7月12日から14日にかけて協議した。その記録の中には、弔意の強制に当たるかどうかを話し合った形跡がない》。

   『●スガッチによる《学術会議の任命拒否めぐる文書、国に全面開示命じる「公益性
       大きい」》(アサヒコム)…小西洋之参院議員の訴えを東京地裁が認める
    《篠田賢治裁判長は「解釈が整理される経緯や理由について国民に
     十分に明らかにされ、吟味される必要がある」と指摘した》

 《国が提出した、いい加減な宿題》…壊れ切った国ニッポン。前川喜平さん《「理念なき法人化」というより「悪意ある法人化」》の日本学術会議法改悪においては、東京地裁・篠田賢治裁判長は「解釈が整理される経緯や理由について国民に十分に明らかにされ、吟味される必要がある」と指摘し、「首相の任命権を考えるに当たって有用な文書で公益性は極めて大きい」として国に全面開示を命じた
 Tanasaの最後の記事【記録のない国/裁判長、国の説明を一蹴「5W1Hを意識して」と再提出を求める 国葬文書隠蔽裁判・第3回口頭弁論】(https://tansajp.org/investigativejournal/12054/)によると、《この日の焦点は、前回の口頭弁論で篠田賢治裁判長から出された宿題に、国がどう答えたか。篠田裁判長は、2022年7月12日から3日間行われた内閣法制局と内閣官房・内閣府との協議がどのようなものであったか、具体的に答えるよう求めていた。当時の岸田文雄首相は、国葬実施を閣議で決めてもいいと、この3日間の協議を経て判断した。それなのに、国は記録文書を「作成していない」か「捨てた」と主張しており、具体的なことが不明だ。ところが国は、篠田裁判長の求めに反し、3日間の具体的な説明を避けた。篠田裁判長は「説明を読んでもよくわからなかった」と指摘。国に対し、3日間のことを調べ直し、9月17日までに改めて説明するよう指示した》。

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https://tansajp.org/investigativejournal/12041/

記録のない国
「質問なし、意見なし」、メールのやり取りは即削除? 国が主張する国葬協議の3日間
2025年06月10日18時30分 Tansa編集部

6月12日、Tansaが国を訴えた「国葬文書隠蔽裁判」の第3回口頭弁論が東京地裁で開かれる。

この裁判でのポイントは、2022年7月12日、13日、14日の3日間で、内閣法制局と官邸側がどのような協議をしたかだ。官邸側からは内閣官房と内閣府が出席した。当時の岸田文雄首相は、この3日間の協議を受けて、安倍晋三・元首相の国葬実施を閣議決定した。国会や記者会見で説明してきた。

ところが国は、この3日間の協議内容を記録した文書について「記録を取っていない」、「廃棄した」と主張している。

前回3月12日の口頭弁論では、篠田賢治裁判長がこの3日間に関し言及した。

「従前は省庁側が内閣法制局に説明したら、法制局の参事官から質問がある。省庁の担当者は宿題として持ち帰るから、メモをするはず

そして、被告の国に「宿題」を出した。

「イメージがわかないので、そこを踏まえた釈明をしてほしい

5月30日、国からその宿題が「準備書面」として提出された。

   イチからわかる、Tansaが国を訴えた「国葬文書隠蔽裁判」って?


■保存義務ある文書を「遅滞なく」破棄

国葬を閣議決定で行うことを決めた3日間の協議の記録として、内閣官房と内閣府が唯一、開示している文書がある。内閣官房と内閣府の連名による「国の儀式として行う総理大臣経験者の国葬儀を閣議決定で行うことについて」。内閣が行政権の範疇で国葬を行うことができると主張している文書だ。4枚ある。

文書の日付は2022年7月14日。つまり内閣法制局との協議の最終日だ。3日間の協議を終え、「閣議決定で国葬を実施できる」という結論を示した確定文書ということになる。

これに対してTansaは、確定文書だけではなく、協議のプロセスを記録した文書があるはずだと指摘してきた。

そこで、国が持ち出してきたのが「案段階文書」だ。上記の確定文書の素案となった文書だ。国は今回提出した準備書面で、案段階文書に言及しながら、3日間の協議について説明している。

だがツッコミどころが満載だ。概要を疑問点と共に記す。

①7月12日、内閣官房と内閣府の担当者が内閣法制局を訪問。案段階文書を示して内容を説明したところ、内閣法制局からはその場で具体的な指摘はなかった

疑問点:内閣法制局は、案段階文書に関して質問すらしなかったのか


②7月12日から14日までの間に、内閣法制局から電話連絡があった。案段階文書の修正に関する連絡で、内閣官房と内閣府の見解の変更に至るような修正ではなかった。

疑問点:見解の変更に至らない修正とは具体的にどのような内容か


③内閣法制局からの電話連絡を踏まえ、案段階文書を修正。内閣法制局にメールした。

疑問点:どの部署の誰が電話連絡を受け、内閣法制局に修正文書をメールしたのか


④7月14日に内閣法制局から電話があり、修正済みの案段階文書について「意見がないという旨の回答があった。

疑問点:「意見がない」というのは、内閣法制局が了解したということと同じ意味なのか。「旨」とは具体的にどのような内容なのか


⑤内閣法制局からの回答を受けて、文書を確定。案段階文書は遅滞なく破棄した。内閣法制局へのメールも遅滞なく削除した。

疑問点:公文書管理法では閣議決定に至る過程を記録し、後に検証できるよう文書を保存することを義務付けている法に違反するのではないか。


■「アベノマスク文書隠蔽裁判」では不開示取り消し

国の準備書面の内容はスカスカ。3日間にわたる内閣法制局と内閣官房・内閣府の協議の実態がまるで見えてこない。「イメージがわかない」と具体的な説明を求めた篠田賢治裁判長への回答になっていない

国は、このようないい加減な回答で逃げ切れると考えているのだろうか。

参考になる裁判の判決が6月5日にあった。「アベノマスク文書隠蔽裁判」だ。神戸学院大学の上脇博之教授が、業者との契約プロセスを記録した文書を開示請求したところ、「記録がないと国が不開示。上脇教授は「ないはずがない」と国に開示を求めていた。

大阪地裁(徳地淳裁判長)は「メールや報告書がないことは考えがたいと認め、国の不開示決定を取り消した

国葬文書隠蔽裁判では、以下の7種の文書がないはずがない」と考え、Tansaは国に存否を明らかにするよう求めている。省庁の関係者に取材した結果、7種を推定した。6月12日の第3回口頭弁論以降も、被告の国を追及していく。

①内閣法制局に提出した内閣官房ないし内閣府のポジションペーパー(立場上の見解)

②内閣法制局からの質問や意見、内閣法制局が結論を出す時期の見通し等を記載した内閣官房ないし内閣府内で報告した文書またはメール

③内閣法制局から出された質問や課題に答えるために作成又は取得し、内閣法制局に交付ないし提示した文書またはメール

④上記③のような文書の準備のために内閣官房及び内閣府の内部、内閣官房と内閣府との間でやりとりしたメール

⑤内閣府間でやりとりしたメール

⑥内閣総理大臣秘書官(その他内閣総理大臣に取り次ぐ者)に内閣法制局が打ち合わせの状況や内容について報告した文書ないしメール

⑦内閣総理大臣秘書官(その他内閣総理大臣に取り次ぐ者)から受領した文書ないしメール
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https://tansajp.org/investigativejournal/12051/

記録のない国
話し合ってないのに「法制局が了解」? 国葬文書隠蔽、憲法違反の「弔意の強制」めぐる国の嘘
2025年06月11日17時07分 Tansa編集部

安倍晋三・元首相の国葬の是非は、世論が割れた。メディア各社の世論調査では、軒並み反対が賛成を上回った

反対理由の一つは、憲法に関わることだった

国葬は弔意の強制であり、内心の自由を保障する憲法19条に違反する」

この点について、内閣官房と内閣府は2022年7月14日付の「安倍元総理大臣の葬儀の形式について」という文書で、次のように説明している。

国葬令のような国民一般に喪を服することを強制するような取扱いをしない場合には、法的根拠を与えるための立法行為は必要ない」

戦前は国葬令があり、国民に喪に服すことを強いていた。しかし戦後に新憲法ができると、弔意の強制はできなくなり国葬令は廃止された。ただ、弔意を強制しなければ国葬に関する新たな法律を作らなくても、国葬は実施できる。そういう意味だ。

文書には「内閣法制局も了解」と記されている。内閣法制局は、政府が憲法に則って仕事をしているか監視する組織だ。「法の番人」とも呼ばれる。

しかし、内閣法制局が了解したというのは本当だろうか。

国葬を閣議決定で実施することの是非に関し、内閣法制局と内閣官房・内閣府の3者は、2022年7月12日から14日にかけて協議した。その記録の中には、弔意の強制に当たるかどうかを話し合った形跡がない


■7月14日付の「公式文書」と「内部向け文書」

2022年7月14日に内閣官房と内閣府が連名で作成した文書は、2種類ある。Tansaが情報開示請求で入手した。

一つは、「国の儀式として行う総理大臣経験者の国葬儀を閣議決定で行うことについて」。閣議決定で国葬を実施していいか。内閣官房・内閣府が内閣法制局と7月12日から14日にかけて協議した。その結果を受けて出した言わば「公式文書」で、当時の岸田文雄首相が国葬実施を閣議で決めたことの根拠にしてきた。4枚ある。

もう一つが、「安倍元総理大臣の葬儀の形式について」。3日間の協議結果を、内閣官房と内閣府がそれぞれの省内で報告する際に作成した「内部向け文書」で1枚だ。

しかし、公式文書には書かれていなくて、内部向け文書には書かれていることがある。後者には「内閣法制局も了解と明記した上で、以下の記述があるのだ。

「(戦前の)国葬令のような国民一般に喪を服することを強制するような取扱いをしない場合には、法的根拠を与えるための立法行為は必要ない」

これは、内心の自由を保障した憲法19条に関わる内容だ。閣議決定で国葬を実施していいかどうかを判断する上で、極めて重要だ。

なぜこの内容が、政府方針の根拠を示す公式文書にはないのか。

内部向け文書は「内閣法制局が了解」とも書かれているが、本当に内閣法制局は了解したのか

この疑問を解消するには、2022年7月12日から14日にかけて行われた内閣法制局と内閣官房・内閣府との、3日間の協議過程を知る必要がある


■憲法19条が軽微?

ところが、内閣官房と内閣府は3日間の協議過程を記録した文書を「作成していない」か「捨てたという理由で、文書の不開示決定を出している。Tansaが国を提訴しているのはそのためだ。

「文書を作成しなかった」、もしくは「捨てた」理由について、被告の国はこう説明している。

「協議内容は、閣議決定で国葬を実施する方針を決めるにあたり、影響を与えるようなものではない軽微なものだ

しかし、憲法19条に関わる内容は「軽微なはずはない。この矛盾を解消できる推論は、以下の3つだ。

①内閣法制局の了解を内閣官房・内閣府が捏造

3日間の協議で、内心の自由に関わる憲法論議は出た。その際、内閣法制局は国葬実施を閣議で決めることに懸念を示した。内閣官房・内閣府は公式文書では、その点に触れなかった。内部向け文書では、内閣法制局が了解したと嘘を言って、「喪を服することを強制しなければ立法行為は必要ない」と盛り込んだ。


②内閣法制局が内閣官房・内閣府に加担

3日間の協議で、内心の自由に関わる憲法論議は出た。その際、内閣法制局は国葬を閣議で決めることに懸念を示したが、内閣官房・内閣府に従った。ただし、内閣法制局は法の番人としての面目を保つため、公式文書にはその点に触れないよう要請した。内部向け文書に、内閣法制局が了解したと記すことは容認した。


③内閣法制局が内閣官房・内閣府の言いなり

3日間の協議で、内心の自由に関わる憲法論議は出た。それにもかかわらず、内閣法制局は国葬を閣議で決めることに賛成した。ただし、内閣法制局は法の番人としての面目を保つため、公式文書にはその点に触れないよう要請した。内部向け文書に、内閣法制局が了解したと記すことは容認した。


④憲法論議があったと内閣官房・内閣府が捏造

3日間の協議で、内心の自由に関わる憲法論議は出なかった。それにも関わらず、内部向け文書では、内閣法制局が了解したことにして、「喪を服することを強制しなければ立法行為は必要ない」と盛り込んだ。


みなさんは何番のパターンだと考えますか。
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https://tansajp.org/investigativejournal/12054/

記録のない国
裁判長、国の説明を一蹴「5W1Hを意識して」と再提出を求める 国葬文書隠蔽裁判・第3回口頭弁論
2025年06月12日17時48分 Tansa編集部

6月12日、国葬文書隠蔽裁判の第3回口頭弁論が、東京地裁の大法廷で開かれた。傍聴には80人超が集まり、傍聴席は埋まった。

この日の焦点は、前回の口頭弁論で篠田賢治裁判長から出された宿題に、国がどう答えたか。篠田裁判長は、2022年7月12日から3日間行われた内閣法制局と内閣官房・内閣府との協議がどのようなものであったか、具体的に答えるよう求めていた

当時の岸田文雄首相は、国葬実施を閣議で決めてもいいと、この3日間の協議を経て判断した。それなのに、国は記録文書を「作成していない」か「捨てた」と主張しており、具体的なことが不明だ。

ところが国は、篠田裁判長の求めに反し、3日間の具体的な説明を避けた。篠田裁判長は「説明を読んでもよくわからなかった」と指摘。国に対し、3日間のことを調べ直し、9月17日までに改めて説明するよう指示した。

     (口頭弁論終了後に開かれた報告会。約60人が参加した)


■国が提出した、いい加減な宿題

篠田裁判長は3日間の協議について、3月12日の第2回口頭弁論で次のように指摘していた。

「従前は省庁側が内閣法制局に説明したら、法制局の参事官から質問がある。省庁の担当者は宿題として持ち帰るから、メモをするはず

国には「イメージがわかないので、そこを踏まえた釈明をしてほしい」と、第3回の口頭弁論までに宿題を提出するよう求めた。

5月30日、国からその宿題が「準備書面」として提出された。3日間の協議に参加した内閣官房の担当者2名、内閣府の担当者2名から当時の状況を聞き取ったという報告書も提出された。

ところが、中身はスカスカ。とても篠田裁判長の求めに応える内容ではなかった

①7月12日、内閣官房と内閣府の担当者が内閣法制局を訪問。案段階文書を示して内容を説明したところ、内閣法制局からはその場で具体的な指摘はなかった。

②7月12日から14日までの間に、内閣法制局から電話連絡があった。案段階文書の修正に関する連絡で、内閣官房と内閣府の見解の変更に至るような修正ではなかった。

③内閣法制局からの電話連絡を踏まえ、案段階文書を修正。内閣法制局にメールした。

④7月14日に内閣法制局から電話があり、修正済みの案段階文書について「意見がない」という旨の回答があった。

⑤内閣法制局からの回答を受けて、文書を確定。案段階文書は遅滞なく破棄した。内閣法制局へのメールも遅滞なく削除した。


■「担当者はどこの誰なのか」

原告Tansaの弁護団は6月10日、具体的な説明を求める意見書を裁判所に提出した。篠田裁判長に6月12日の第3回口頭弁論で、国に対して再度説明を求めてもらうためだ。

口頭弁論当日。大法廷の傍聴席は、80人超の傍聴者で埋まった。

裁判長は「何から話をすればいいのか」と口を開くと、国が提出した宿題の不十分さを次々と指摘した。とくに国が、協議に参加した4名から聞き取ったという報告書についての詳細がわからないという。

「現在の担当者が当時の担当者から聞き取った内容だと思いますが、現在の担当者はどこの誰で、当時の担当者はどこの誰なのですか

当時の所属と氏名をそれぞれ教えていただけるか」

「同日以降14日までの間(に法制局から連絡があった)というのは何日、何時か。1回なのか2回なのか」

「内閣法制局というのは誰のことか

「『内閣官房及び内閣府の見解の変更に至らない修正』とは一体何なのか。『てにをは』だけなのか。もう少し実質的な修正の話なのかというのが読んでもよくわからなかった


■「法制局がまったくコメントしないことがあるのか」

そもそも国葬実施を閣議で決めることに関して、内閣法制局から意見がなかったというのは本当か。その点に篠田裁判長も疑問を呈した。

「閣議決定を根拠として国葬儀を行う、という本質的な部分について法制局の参事官がまったくコメントをしないということがあるのか

「私の数少ない経験の中では、内閣法制局の了解を得るというのは結構大変なことかなと。とても『てにをはレベルの修正で済むような感じではない気もする」

結局、裁判長はTansaの弁護団が求めてきた3日間の詳細に答えるよう、再度国に求めた。その際具体的な内容がわかるようにと、こう言い添えた。

5W1Hを意識して書いていただくように

国は3日間の協議の詳細に関する報告書を、9月17日までに再提出することになった

次回の口頭弁論は10月9日(木)午前11時から。東京地裁の大法廷103号法廷で行われる。
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●アノ裁判官も《許せんと断じた》…アベノマスクの契約過程文書不開示で、国の敗訴判決が確定、《国民の知る権利に真摯に応える姿勢を見せてほしい》

2025年08月02日 00時00分52秒 | Weblog

[↑ 『「口頭で国側の主張一蹴/原告側「市民感覚に沿う」/アベノマスク判決』『アベノマスク文書 国敗訴/地裁判決 記録の不存在考えがたい」』(朝日新聞、2025年06月06日[金])]






(2025年07月06日[日])
アノ裁判長も呆れさせるアベノマスク数百億円にも上る物品を口頭で発注》…敗訴確定。そりゃぁ、恥ずかしくて、控訴なんてできんでしょう。さっさと、文書の開示を。数多のアベ様案件の一つ、漸くと、ゆっくりゆっくりと。
 共同通信の記事【アベノマスク、国の敗訴確定 契約過程記す文書開示へ】(https://nordot.app/1308634204749234865?c=39550187727945729)によると、《「アベノマスク」の契約文書を巡る判決で、「勝訴」と書かれた紙を掲げる神戸学院大の上脇博之教授=5日、大阪市北区》、《安倍晋三政権が新型コロナウイルス禍対策で全国の世帯に配布した布マスク「アベノマスク」を巡り、業者との契約過程を記した文書の不開示決定の大半を取り消し、国に11万円の賠償を命じた大阪地裁判決が20日、確定した。国が期限の19日までに控訴しなかった。5日の地裁判決は、調達業者との交渉を記録した電子メールや報告書が1通も作成されなかったとは考え難いとし、保存期間1年未満の文書の作成や存在を認定。不開示決定は保存期間1年未満の文書を探索や開示の対象としなかったことなどが原因で、業者とのやりとりの文書を事務処理上作成や取得した事実がないとしたことは違法だと判断した》。

 裁判長も呆れさせるアベノマスク《数百億円にも上る物品を口頭で発注》…アノ裁判長でさへも「当時の繁忙状況を考慮しても文書がないとは考えがたい」。森友文書問題では、大阪地裁・徳地淳裁判長が《不開示決定は妥当と結論づけた》一審判決のデタラメぶりだったのだけれども…。少し風向きが変わった? 《大阪地裁は…そんな国側の主張を一蹴した。公文書を扱う姿勢を厳しく批判した判決》だそうだけれども、森友文書問題ではねぇ〜?
 大滝哲彰記者による、アサヒコムの記事【アベノマスクの契約過程、文書の開示を再検討へ 国の敗訴判決が確定】(https://www.asahi.com/articles/AST6N0F1ST6NPTIL001M.html?iref=pc_ss_date_article)によると、《上脇教授は20日に記者会見し、「訴訟の過程で文書の特定はできているはずだ一日も早く開示に向けた手続きを進め、国民の知る権利に真摯(しんし)に応える姿勢を見せてほしい」と訴えた。…徳井義幸弁護士は「(国民の知る権利に資するという公文書管理法の趣旨をないがしろにする国の対応について、裁判官も許せんと断じた。重く受け止めるべきだ」と語った》。

 《数百億円にも上る物品を口頭で発注》、随分と「不便」では? 《業者選定のためのやりとり》を知りたいが、随分と「不都合」…ですよね、どう考えても。裁判長も、そう思って、当然。数多のアベ様案件の一つ、漸くと、小さな綻びが見え始めた。(アサヒコム)《訴訟では、メールをその都度廃棄していた」という国側の説明を受け、原告側が業者から国の職員と打ち合わせをしたことを示すメールを入手国側が再調査したところ、職員2人のパソコンから100通以上のメールが見つかった》…なぁ〜んだ、やっぱり在ったのね、メール。
 なんでそんなにメールを消したがるの? 《裁判長も「全て口頭で?」と突っ込》む始末。《交渉を進めるのにメールや報告書が1通も作られなかったとは考えがたい」》。《全て口頭で》が本当ならば、どんないい加減な行政をやっているのかということになるし、《全て口頭で》がウソならば、ましてや、作成した文章全てを廃棄・隠蔽したのならば、あまりにもアベ様的デタラメぶりということになる。あの頃、本当に何もかもデタラメばかりだったなぁ。上脇博之さん「当時の安倍政権の隠蔽体質を断罪する判決だ」。

   『●アベ様の国葬モドキ…《協議過程を記した行政文書の「不存在決定の撤回」
      および「不開示となった文書の開示」を求め》てTansaが東京地裁に提訴
   『●アベノマスク裁判、合同マスクチーム職員「やりとりは口頭が基本で、文書は
      残していない」…大阪地裁徳地淳《裁判長も「全て口頭で?」と突っ込み》
   『●アベノマスク契約…《数百億円にも上る物品を口頭で発注》、随分と「不便」
     では? 《業者選定のためのやりとり》を知りたいが、随分と「不都合」だ
   『●裁判長も呆れさせるアベノマスク《数百億円にも上る物品を口頭で発注》…
     アノ裁判長でさへも「当時の繁忙状況を考慮しても文書がないとは考えがたい」

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https://www.asahi.com/articles/AST6N0F1ST6NPTIL001M.html?iref=pc_ss_date_article

アベノマスクの契約過程、文書の開示を再検討へ 国の敗訴判決が確定
大滝哲彰 2025年6月20日 11時59分(2025年6月20日 15時53分更新)

     (「勝訴」と掲げる上脇博之(ひろし)・神戸学院大教授(中央)。
      「(提訴から)4年もかかったことが問題だ」=2025年6月5日
      午後1時24分、大阪市北区、遠藤美波撮影)

 新型コロナ対策で2020年に安倍晋三首相(当時)が各戸配布を主導した通称「アベノマスク」について上脇博之(ひろし)・神戸学院大教授(憲法)が契約過程を示す文書の開示を求めた訴訟で、国の不開示決定を取り消して国家賠償を命じた大阪地裁判決が確定した。19日の期限までに国側が控訴しなかった

 今後、国は地裁の指摘を踏まえて改めて文書を開示するか判断することになる。上脇教授は20日に記者会見し、「訴訟の過程で文書の特定はできているはずだ一日も早く開示に向けた手続きを進め、国民の知る権利に真摯(しんし)に応える姿勢を見せてほしい」と訴えた。

 国が400億円超をかけて調達した約3億枚の布マスクは、8300万枚が在庫になり、国会などで「税金の無駄遣い」と指摘された。

 上脇教授の開示請求に対し、国は契約過程に関する文書は「不存在」としたが、5日の地裁判決は、交渉を進めるのにメールや報告書が1通も作られなかったとは考えがたい」と指摘。打ち合わせ記録などを不開示としたのは違法とし、上脇教授に問い合わせずに開示請求の範囲を狭めるなどした国の姿勢を問題視して、賠償も命じた。

 上脇教授と弁護団は20日付で国に申入書を送った。今回の対応の妥当性に関する調査と説明、特に重要施策での文書保存や情報公開請求への対応改善、アベノマスク事業の検証――を求めた。

 徳井義幸弁護士は「(国民の知る権利に資するという公文書管理法の趣旨をないがしろにする国の対応について、裁判官も許せんと断じた。重く受け止めるべきだ」と語った。厚生労働省は「判決の趣旨を踏まえて適切に対応したい」とコメントした。
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●裁判長も呆れさせるアベノマスク《数百億円にも上る物品を口頭で発注》…アノ裁判長でさへも「当時の繁忙状況を考慮しても文書がないとは考えがたい」

2025年06月12日 00時00分12秒 | Weblog

[↑ 上脇博之さん「公権力の暴走を止める」「民意がゆがめられて国会が作られている」(朝日新聞、2024年02月24日[土])]


(2025年06月08日[日])
数百億円にも上る物品を口頭で発注》、随分と「不便」では? 《業者選定のためのやりとり》を知りたいが、随分と「不都合」…ですよね、どう考えても。裁判長も、そう思って、当然。数多のアベ様案件の一つ、漸くと、小さな綻びが見え始めた。(アサヒコム)《訴訟では、メールをその都度廃棄していたという国側の説明を受け、原告側が業者から国の職員と打ち合わせをしたことを示すメールを入手国側が再調査したところ、職員2人のパソコンから100通以上のメールが見つかった》…なぁ〜んだ、やっぱり在ったのね、メール。

   『●アベ様の国葬モドキ…《協議過程を記した行政文書の「不存在決定の撤回」
      および「不開示となった文書の開示」を求め》てTansaが東京地裁に提訴
   『●アベノマスク裁判、合同マスクチーム職員「やりとりは口頭が基本で、文書は
      残していない」…大阪地裁徳地淳《裁判長も「全て口頭で?」と突っ込み》
   『●アベノマスク契約…《数百億円にも上る物品を口頭で発注》、随分と「不便」
     では? 《業者選定のためのやりとり》を知りたいが、随分と「不都合」だ

 なんでそんなにメールを消したがるの? 《裁判長も「全て口頭で?」と突っ込》む始末。《全て口頭で》が本当ならば、どんないい加減な行政をやっているのかということになるし、《全て口頭で》がウソならば、ましてや、作成した文章全てを廃棄・隠蔽したのならば、あまりにもアベ様的デタラメぶりということになる。あの頃、本当に何もかもデタラメばかりだったなぁ。上脇博之さん「当時の安倍政権の隠蔽体質を断罪する判決だ」。
 大滝哲彰記者による、アサヒコムの記事【アベノマスク、見えぬ契約過程 巨額の税金投入も「やりとりは口頭」】(https://www.asahi.com/articles/AST5X0SNLT5XPTIL00KM.html)によると、《政府が400億円超をかけて調達し、多くの在庫を生んだ「アベノマスク」事業は適正だったのか。契約過程を検証するため、上脇博之(ひろし)・神戸学院大教授(憲法)が関連文書の開示を国に求めた訴訟の判決が5日、大阪地裁で言い渡される。ほぼ口頭で意思決定していたと担当職員らは法廷で証言したが、本当に記録はないのか。》

   『●森友文書、《上告せず、直ちに開示すべきだ》!! 大阪地裁・徳地淳
     裁判長《不開示決定は妥当と結論づけた》一審判決のデタラメぶりが顕在化

 当然の勝訴! 「アベノマスク」不開示取り消し。森友文書問題では、大阪地裁・徳地淳裁判長が《不開示決定は妥当と結論づけた》一審判決のデタラメぶりだったのだけれども…。少し風向きが変わった? 《大阪地裁は…そんな国側の主張を一蹴した。公文書を扱う姿勢を厳しく批判した判決》だそうだけれども、森友文書問題ではねぇ〜?
 東京新聞の記事【「アベノマスク」不開示取り消し 国が敗訴、業者との契約文書】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/409646)によると、《安倍晋三政権が新型コロナウイルス対策で全国の世帯に配布した布マスク「アベノマスク」を巡り、業者との契約過程を記した文書を開示しないのは不当だとして、神戸学院大の上脇博之教授が国に開示を求めた訴訟の判決で、大阪地裁(徳地淳裁判長)は5日、不開示決定の一部を取り消した。アベノマスクを巡っては、上脇氏が発注枚数や単価の情報開示を求めた先行訴訟の判決で地裁が2023年2月、不開示決定を取り消し、国側は控訴せず確定。その後開示された資料では、マスク1枚当たりの単価(税抜き)は62・6~150円で、納入業者や契約の時期によって2・4倍の差があったことが判明した。今回の訴訟は枚数や単価の開示訴訟の過程で追加提訴。訴状によると、上脇氏は20年4~7月、厚生労働省と文部科学省に対し、契約や発注に関する文書や販売業者とやりとりしたメールの開示を請求した。国側は一部を除き事務処理上作成または取得した事実はなく、実際に保有していないなどの理由で不開示とした》。


 大滝哲彰両記者による、アサヒコムの記事【アベノマスク契約、国の不開示取り消す判決「文書ないと考えがたい」】(https://www.asahi.com/articles/AST641TNPT64PTIL00GM.html?iref=comtop_7_01)によると、《約400億円の税金が使われた「アベノマスク」はどのように調達されたのか。業者との契約過程を示す文書を開示するよう憲法学者が国に求めた裁判で、大阪地裁(徳地淳裁判長)は5日、大半の不開示決定を取り消して賠償を命じる判決を言い渡した。「当時の繁忙状況を考慮しても文書がないとは考えがたい」と判断した》。
 遠藤美波大滝哲彰両記者による、もう一つのアサヒコムの記事【アベノマスクめぐり「国のうそ見抜いた」 判決が賠償まで命じた理由】(https://www.asahi.com/articles/AST6531TCT65PTIL012M.html)によると、《やりとりはほぼ「口頭」だったため、原告が求めるような文書はない――巨額の国費を使った「アベノマスク」をめぐる情報公開請求訴訟で、大阪地裁は5日、そんな国側の主張を一蹴した。公文書を扱う姿勢を厳しく批判した判決を、原告側は「市民感覚」に沿うと高く評価した。「初めから不開示という結論があったからこそ、国はうそにうそを重ねる弁明に終始した。裁判所がそこを見抜いてくれた」 原告の上脇博之(ひろし)・神戸学院大教授(憲法)は判決後の会見で、そう喜びを語った》。



[↑ 『「口頭で国側の主張一蹴/原告側「市民感覚に沿う」/アベノマスク判決』『アベノマスク文書 国敗訴/地裁判決 記録の不存在考えがたい」』(朝日新聞、2025年06月06日[金])]

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https://www.asahi.com/articles/AST5X0SNLT5XPTIL00KM.html

アベノマスク、見えぬ契約過程 巨額の税金投入も「やりとりは口頭」
大滝哲彰 2025年6月3日 5時00分

     (「アベノマスク」をめぐる経緯)

 政府が400億円超をかけて調達し、多くの在庫を生んだ「アベノマスク」事業は適正だったのか。契約過程を検証するため、上脇博之(ひろし)・神戸学院大教授(憲法)が関連文書の開示を国に求めた訴訟の判決が5日、大阪地裁で言い渡される。ほぼ「口頭」で意思決定していたと担当職員らは法廷で証言したが、本当に記録はないのか

 新型コロナ対策の布マスクは2020年4月に安倍晋三首相(当時)が各戸配布を表明し、通称「アベノマスク」と呼ばれた。政府は約3億枚を調達したが、8300万枚が在庫になった。

 上脇教授が国に関連文書の開示を求めると、出てきたのは受注業者と交わした見積書や契約書などの結果のみ契約過程を示す文書は不開示とされたため、その決定を取り消すよう求めて21年2月に提訴した。

 訴訟で国側が強調したのは、現場の混乱ぶりだった。


「間違えると大変」裁判長もつっこみ

 昨年8月の法廷。マスク調達のために厚生労働省内につくられ、複数省庁の職員が集まった「合同マスクチーム」で、統括役だった厚労省職員が証人尋問に臨んだ。

 「いかに早くマスクを確保できるかが課題だった」「結果責任を果たすためにも、プロセスに時間を割く余裕はなかった」と説明し、当時の労働環境をこう表現した。

 「この職について30年で最…………………」
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https://www.asahi.com/articles/AST641TNPT64PTIL00GM.html?iref=comtop_7_01

アベノマスク契約、国の不開示取り消す判決「文書ないと考えがたい」
大滝哲彰 2025年6月5日 13時28分

     (「勝訴」と掲げる上脇博之(ひろし)・神戸学院大
      教授(中央)。「(提訴から)4年もかかったことが
      問題だ」=2025年6月5日午後1時24分、
      大阪市北区、遠藤美波撮影)

 400億円の税金が使われた「アベノマスク」はどのように調達されたのか。業者との契約過程を示す文書を開示するよう憲法学者が国に求めた裁判で、大阪地裁(徳地淳裁判長)は5日、大半の不開示決定を取り消して賠償を命じる判決を言い渡した。「当時の繁忙状況を考慮しても文書がないとは考えがたい」と判断した。

 新型コロナ対策の布マスクは2020年4月に安倍晋三首相(当時)が各戸配布を表明し、通称「アベノマスク」と呼ばれた。政府は約3億枚を調達したが、8300万枚が在庫になった

 原告の上脇博之(ひろし)・神戸学院大教授は「巨額の税金が使われた契約で、国にはその過程を国民に説明する義務がある」として、20年4月から複数回にわたって情報公開を請求。契約書や見積書は開示されたが、業者とのやりとりを示すメールや面談記録などは不存在」とされたため、21年2月に提訴した。

 訴訟では、メールをその都度廃棄していたという国側の説明を受け、原告側が業者から国の職員と打ち合わせをしたことを示すメールを入手国側が再調査したところ、職員2人のパソコンから100通以上のメールが見つかった

 だが国は開示に応じず、面談記録についても、業者とのやりとりはほぼ口頭だったと担当職員らが法廷で証言。このため、メールが開示対象かどうか、面談記録がないという説明に信憑(しんぴょう)性はあるかが争点となった。


【詳報】「大変なことになる」裁判長もつっこみ


 原告側は、今回のメールは組…………………。
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https://www.asahi.com/articles/AST6531TCT65PTIL012M.html

アベノマスクめぐり「国のうそ見抜いた」 判決が賠償まで命じた理由
遠藤美波 大滝哲彰 2025年6月5日 19時07分

     (「アベノマスク」をめぐる経緯)

 やりとりはほぼ口頭だったため、原告が求めるような文書はない――巨額の国費を使った「アベノマスク」をめぐる情報公開請求訴訟で、大阪地裁は5日、そんな国側の主張を一蹴した公文書を扱う姿勢を厳しく批判した判決を、原告側は「市民感覚」に沿うと高く評価した。


「文書ないと考えがたい」国の不開示取り消す判決


 「初めから不開示という結論があったからこそ、国はうそにうそを重ねる弁明に終始した。裁判所がそこを見抜いてくれた」

 原告の上脇博之(ひろし)・神戸学院大教授(憲法)は判決後の会見で、そう喜びを語った。

 「不存在と言っていた業者とのメールが裁判になって見つかり、上脇教授に問い合わせもせずに開示請求の範囲を狭めてそれは開示対象でないと言い……。

 判決は、そうした国の対応について「不開示の判断を維持するために、限定的な解釈を事後的に考え出して主張した」と批判。国が言う保存期間1年未満の文書でも公文書に変わりはないのに、最初から「1年未満」を理由にして対象から外していたとも指摘し、賠償まで認めた。


     (判決後に会見する上脇博之教授(手前)。「当時の安倍政権の
      隠蔽(いんぺい)体質を断罪する判決だ」=2025年6月5日
      午後2時28分、大阪市北区、大滝哲彰撮影)


 上脇教授も「ここまで認めて………………。
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●アベノマスク契約…《数百億円にも上る物品を口頭で発注》、随分と「不便」では? 《業者選定のためのやりとり》を知りたいが、随分と「不都合」だ

2024年10月22日 00時00分33秒 | Weblog

[※ 2017年2月17日はアベ様のタンカ記念日というトリガー(『報道特集』、2021年06月26日)↑]


/ (2024年10月19日[土])
数百億円にも上る物品を口頭で発注》…上脇博之さんが《業者との契約過程を示す文書の開示》を求めたアベノマスク裁判…400億円もの税金がドブガネ、廃棄費用でさらなるドブガネ。《業者選定のためにやりとり》が一切残されていない…《数百億円にも上る物品を口頭で発注》し、随分と《「不便では」》なかったでしょうかね? 《業者選定のためにやりとり》したはずで、それを知りたい者として、随分と「不都合」です。アベ様の国葬モドキ強行問題も同様です。
 #投票に行かないからこうなる、カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党の #自民党に投票するからこうなる泥棒・犯罪者集団・反社組織になぜ投票するんですか? なぜ、カルト協会とヅボヅボな人達に投票するのですか? かるとや犯罪者に投票する側の論理とは? 反カルト側、泥棒される側の論理では、とても計り知れない。だから、お維や下駄の雪党・コミ、サンセーなんてのも、あまりにも愚かな選択。#END維新。賢明な投票行動を、是非、お願いします。

   『●アベ様の国葬モドキ…《協議過程を記した行政文書の「不存在決定の撤回」
      および「不開示となった文書の開示」を求め》てTansaが東京地裁に提訴
   『●アベノマスク裁判、合同マスクチーム職員「やりとりは口頭が基本で、文書は
      残していない」…大阪地裁徳地淳《裁判長も「全て口頭で?」と突っ込み》

 なんでそんなにメールを消したがるの? 《裁判長も「全て口頭で?」と突っ込》む始末。《全て口頭で》が本当ならば、どんないい加減な行政をやっているのかということになるし、《全て口頭で》がウソならば、ましてや、作成した文章全てを廃棄・隠蔽したのならば、あまりにもアベ様的デタラメぶりということになる。

 《600億円近い巨額の税金を使う契約なのに「口頭だけでやり取りする。…単価や発注量がちょっとでも間違えれば費用は億単位で変わってしまうだろう。年末調整の申請書類など、庶民には1円のミスも許されない記載を求める中で、あまりにいい加減だ》。
 日刊ゲンダイの記事【《アベノマスク契約》がXでトレンド入り…血税約600億円費やす契約を「口頭」でやり取り?の真偽】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/362026)。《自民党の国会議員は裏金を作り、官僚はロクな契約書も取り交わさずに数百億円にも上る物品を口頭で発注する。これでは庶民がいくら税金を納めても暮らしやすい社会が出来るはずがない。やはり、第二次安倍政権以降の自民党政治はぶち壊す必要があるようだ》。

   『●アベノカビマスク《廃棄するよりも高くなるとは呆れるばかりでは
     ないか》…そもそもこんな愚策に数百億円ものドブガネをしていなければ…
   『●アベノカビマスク…《この問題で法律的に責任を問うのは難しい。
     しかし、…政治責任は大きい。…「政治責任に時効はない」はずだ》
   『●相澤冬樹さん《アベノマスクを突破口に、安倍政権の負の遺産が明らか
       になるかもしれない》…数多のアベ様案件の解明につながるか?
    「上脇博之さん「本当に妥当だって言うんだったら正々堂々と出せば
     いいそんなに誇れるもんだったら(価格を)出してくださいよ」」
    「日刊ゲンダイの記事【相澤冬樹/ “アベノマスク裁判”で
     国が全面敗訴 単価開示で明らかになる安倍政権「負の遺産」】…」
    《「アベノマスク単価の開示を命令」 注目の判決結果を裁判所前で
     知らせる“旗出し”だ。大阪地裁で28日、通称「アベノマスク裁判」
     の判決が言い渡された》
    《全国で1億枚以上が配布されたが、国は単価を明らかにしていない
     情報公開請求に詳しい神戸学院大学の上脇博之教授が求めても開示
     しなかったし、国は今に至るまで価格を明らかにしていない》」

   『●黒川弘務氏定年延長に関する文書の開示を国に命令…上脇博之さん「特定
     の人物のために法解釈をねじ曲げた事実を、裁判所が認めた意義は大きい」
    《◆「アベノマスク」訴訟を断じた裁判長 法務省はこれまで
     「黒川氏個人のためではない」という姿勢を示してきたが、今回の
     判決は「(理由は)黒川氏の勤務延長しかあり得ないと断じた
     解釈変更の閣議決定は黒川氏の退官予定日のわずか7日前。対象が
     黒川氏に限られ、他の検察官への周知がなかった点も考慮された。
      上脇氏が「大きな分岐点だった」と振り返るのが、元法務次官の
     辻裕教氏に対する昨年12月の証人尋問だ。「他の検察官への解釈
     変更の周知の有無を原告側が尋問した際、辻氏が
     『やっていません』と答えた。法解釈を一般化するのが行政の仕事
     だが、全く逆で、特定の人物のために動いていた事実が鮮明になった」
      今回の裁判長は、安倍政権がコロナ禍対策で全国に配布した
     「アベノマスク」を巡る訴訟で、政府に行政文書の開示を命じる判決を
     出した徳地淳氏。徳井義幸主任弁護士によると、証人尋問で
     「第三者として見れば、定年退職に間に合わせたように見えなくは
     ない」と問いかけたという。「口ぶりから不信感がにじんでいた。
     当たり前の市民感覚を持っていた」》

   『●アベノマスクや黒川弘務氏…アベ様案件などなどなどなど…《政治の闇の
       扉をこじ開け》る上脇博之さん、《「政治とカネ」の告発の第一人者》
   『●上脇博之さんが《業者との契約過程を示す文書の開示》を求めたアベノ
     マスク裁判…400億円もの税金がドブガネという《結果責任》にどう責任?
   『●アベノマスク裁判、合同マスクチーム職員「やりとりは口頭が基本で、文書は
      残していない」…大阪地裁徳地淳《裁判長も「全て口頭で?」と突っ込み》

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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/362026

《アベノマスク契約》がXでトレンド入り…血税約600億円費やす契約を「口頭」でやり取り?の真偽
公開日:2024/10/16 12:00 更新日:2024/10/16 12:00

     (血税垂れ流し(C)日刊ゲンダイ)

 自民党の国会議員は裏金を作り、官僚はロクな契約書も取り交わさずに数百億円にも上る物品を口頭で発注する。これでは庶民がいくら税金を納めても暮らしやすい社会が出来るはずがない。やはり、第二次安倍政権以降の自民党政治はぶち壊す必要があるようだ。

 《アベノマスク契約》――。15日夜から、こんな言葉がX(旧ツイッター)でトレンド入りした。同日、朝日新聞デジタルが<アベノマスク契約めぐる訴訟 裁判長も「全て口頭で?」と突っ込み>と題して配信した記事が元ネタとみられる。

 記事は安倍政権が新型コロナ対策の一環として国民に配布した布マスク(アベノマスク)について、神戸学院大学の上脇博之教授(66)が国に対し、業者との契約過程を示す文書を開示するよう求めた裁判の様子を詳述。複数省庁による「合同マスクチーム」のうち、業者と直接やりとりした職員が証人尋問で「やりとりは口頭が基本で、文書は残していない」などと証言したという。

 アベノマスクは2020年4月に故・安倍晋三首相が各戸配布を表明。約3億枚を調達したものの、約8300万枚が残り、保管料や調達コストを巡って国会で無駄遣いが指摘された。


■庶民には1円のミスも許されない記載を求める中で、あまりにいい加減

 当初の経費は400億円とされたが、その後、費用が膨らんでいることが発覚。2022年3月18日の参院予算員会で立憲民主党の議員が示したアベノマスク絡みで支出した経費は、厚労、文科両省分のマスク代や検品費用、検品のための追加費用、20年8月~21年3月の保管費用など、判明しているだけで計564億円にも上っていたという。

 600億円近い巨額の税金を使う契約なのに「口頭だけでやり取りする

 暗記力だけはバツグンの東大出身者が多い官僚組織とはいえ、単価や発注量がちょっとでも間違えれば費用は億単位で変わってしまうだろう。年末調整の申請書類など、庶民には1円のミスも許されない記載を求める中で、あまりにいい加減だ

 実際、参院予算委では、調達分から配布分を引いたアベノマスクの在庫が約53万枚も「不明」となっていたことが指摘されていたが、口頭のみの契約では責任の所在が国なのか、事業者なのか曖昧になってしまう。

 SNS上ではこんな声が上がった。

《まさかの契約書ナシ? マジか? 100億円単位の契約で。あり得ないでしょ》
《どうしても隠したいことがあるんだろうな。もういい加減にしてくれ》
《法や手続きを無視してやりたい放題。これが「アベ政治」だった。見直す時だよ》

 第二次安倍政権以降の「負の遺産」はまだまだ出てきそうだ。


  ◇  ◇  ◇


 壮大な無駄遣いとされたアベノマスク。●関連記事【もっと読む】『“役立たず”アベノマスク再利用に右往左往 延々と質の悪いコントを見せられる国民』 【さらに読む】『人工呼吸器5000台分…「アベノマスク」の500億円超でできたこと』を取り上げている。


■関連記事

【もっと読む】“役立たず”アベノマスク再利用に右往左往 延々と質の悪いコントを見せられる国民
【さらに読む】人工呼吸器5000台分…「アベノマスク」の500億円超でできたこと
二階俊博Jr.vs世耕弘成前参院幹事長…和歌山2区で「裏金」同士の醜悪すぎる罵り合戦【総選挙ルポ】
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「安倍国葬文書」隠蔽で国を提訴 非営利報道機関「Tansa」が“閣議決定政治”に一石
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●アベ様の国葬モドキ…《協議過程を記した行政文書の「不存在決定の撤回」および「不開示となった文書の開示」を求め》てTansaが東京地裁に提訴

2024年10月18日 00時00分37秒 | Weblog

[※ 「「国葬」という憲法違反」(週刊金曜日 1391号、2022年09月02日) ↑]


(2024年10月07日[月])
アベ様の国葬モドキ強行問題。(日刊ゲンダイ)《「Tansa」の渡辺周編集長は「文書を作っていないはずがないあるのに隠蔽しているというのが我々の結論」「提訴で国葬の是非を問うのではなく、情報を記録し、公開し、検証するという民主主義の基本が崩れている事態にストップをかけたい」と言う》。(Tansa(旧ワセダクロニクル))《「記録を取っていない」「すでに捨てた」という理由です。しかし重要な協議の記録を取っていないはずも、捨てたはずもありません「記録がない」ことにして、隠しているのです》。森友問題、最近ならば、マイナ保険証問題も同様、アベ様が蒔いた種「閣議決定政治」は罪深い。

   『●キシダメ首相は「民主主義を断固守る」ために国葬を行うというが、
     (政界地獄耳)《よほど民主主義を逸脱し独裁的ではないのか》?
   『●《「新しい資本主義」に始まり「丁寧な説明」――。岸田文雄の宙に
     浮いた言葉の欺瞞性は見透かされている》…国葬強行、〝番号〟強制…
   『●《自慢の「聞く力」とはなんだったのかと思わせるほど、国民世論は
     まるで耳に入っていないし、いわんや「バカ」呼ばわりまでしてバカ》なの?
   『●「苦渋の判断だ」としてアベ様の「国葬みたいな追悼儀式」に「労働者
     代表として出席」する人と、「何の苦渋も感じることなく欠席」する人
   『●アベ様の国葬モドキを沖縄戦体験者はどう見たのか? 《国葬を見て
     思うのは戦争で命を奪われ、葬式さえあげられなかった人たちである》
   『●アベ様の国葬モドキ《招待者名簿》隠蔽、キシダメ首相は何の《検証》も
      実施せず…《重要な政策転換を国民の幅広い合意なく押し切る原動力》に
   『●漸く内部から火の手が…村上誠一郎議員《安倍氏の政権運営が「財政、
     金融、外交をぼろぼろにし、官僚機構まで壊した。国賊だ」と批判》
    《連合加盟労組「全国ユニオン」の声明文。①国葬に法的根拠なし、
     ②国会議決も経ずに国葬実施が決められた、③「残業代ゼロ法案」を
     強行採決した「労働者の敵」の国葬に出席するなぞ論外、の3点で
     連合会長の国葬出席に反対を表明

   『●《国葬業務の入札…政府は「適正な手続き」を強調するが…桜を見る会
     では内閣府が入札公告前にムラヤマと打ち合わせをしていたことが発覚》
    《上脇博之氏がこう言う。「…情報公開に後ろ向きです。…そもそも、
     競争入札に参加したのが1社では、結果的に競争が阻害されている
     し、『結論ありき』とのそしりは免れません。…岸田政権も
     安倍政権と同様、説明責任を果たす気がないのでしょう」》
    《ベールに包まれた不可解入札”》

 Tansa(旧ワセダクロニクル)について、デモクラシータイムスの映像記事【安倍国葬決定、驚きの舞台裏~関連文書公開を求め提訴【Tansa × Democracy Times 探査報道最前線】20240925】(https://www.youtube.com/watch?v=nlrj2MzXCvU)。《探査報道に特化し次々成果を上げてきたtansaがまたも掘り進むテーマ、「安倍さんの国葬を決めた舞台裏」。岸田首相は、内閣法制局とも協議の上「閣議決定」で国葬を決めた、と会見でも述べました。ほんとうかな。tansaがその検討し協議したという文書を情報公開請求したら、出てきたのは驚愕の「紙」でした。さて、岸田さんは「憲法違反かもしれない」という指摘もあった国葬を閣議決定するにあたって、ほんとうは誰と何を検討してGO!することにしたのか、じっくり考えてみたいと思います。出席は、渡辺周編集長、中川七海記者、辻麻里子記者です。2024年2024年9月25日 収録》


【安倍国葬決定、驚きの舞台裏~関連文書公開を求め提訴【Tansa × Democracy Times 探査報道最前線】20240925】
 (https://www.youtube.com/watch?v=nlrj2MzXCvU


 日刊ゲンダイの記事【「安倍国葬文書」隠蔽で国を提訴 非営利報道機関「Tansa」が“閣議決定政治”に一石】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/361285)。《安倍政権下で繰り返された“公文書隠蔽”が岸田政権でも続いていたのか――。それも世論が賛否両論で二分し、多くの法曹関係者が「違憲」「違法」とした安倍元首相の「国葬」をめぐってである》。

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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/361285

「安倍国葬文書」隠蔽で国を提訴 非営利報道機関「Tansa」が“閣議決定政治”に一石
公開日:2024/10/01 11:20 更新日:2024/10/01 13:53

     (「文書がない」なんてありえない(C)JMPA)

 安倍政権下で繰り返された“公文書隠蔽”が岸田政権でも続いていたのか――。それも世論が賛否両論で二分し、多くの法曹関係者が「違憲」「違法」とした安倍元首相の「国葬」をめぐってである。

 2年前の2022年9月27日の安倍の「国葬儀」は閣議決定により行われた。その協議過程を記した行政文書の「不存在決定の撤回」および「不開示となった文書の開示」を求め、探査報道を専門とする非営利独立の報道機関「Tansa」が9月30日、国を相手取って東京地裁に裁判を起こした

 安倍の国葬をめぐっては、同年7月14日の記者会見で岸田首相が閣議決定により実施することを発表した際、「内閣法制局ともしっかり調整した上で判断している」と発言している。ところが、「Tansa」が内閣法制局に関係文書一切の情報開示を求めると、出てきたのは「応接録」1枚ペラだけ。そこには意見がない旨回答したなどと書いてあるだけで、岸田が言うような“調整についての記述はなかった

 ただ、その応接録には「相談年月日」として「令和4年(22年)7月12日~14日」とある。3日間も相談しながら、文書がたった1枚なんてことがあるものか。そこで「Tansa」は、応接録に「相談者」として記されていた内閣官房と内閣府にも情報開示を求めたが、「記録を取っていない」「廃棄した」などと回答した。安倍国葬という内閣にとって重大決定なのに、記録もメモも何もないなどありえない。総務省の「情報公開・個人情報保護審査会」に不服を申し立てても「不開示」。それで今回、提訴したわけだ。

 「Tansa」の渡辺周編集長は「文書を作っていないはずがないあるのに隠蔽しているというのが我々の結論」「提訴で国葬の是非を問うのではなく、情報を記録し、公開し、検証するという民主主義の基本が崩れている事態にストップをかけたい」と言う。

 裁判で代理人を務めるのは「自由人権協会」の弁護士5人。自由人権協会は、情報公開法を求める市民運動の中心だった団体だ。弁護士らは「国権の最高機関である国会の議論を経ずに内閣だけで国葬を決めた後世に検証可能な文書を残すのは歴史に対する責任」と話す。

 閣議決定政治一石を投じるこの裁判。石破新政権の村上誠一郎総務相は「安倍国葬」に反対し、欠席した人物だ。国葬文書の「不開示」に疑問を持たなきゃおかしい。


  ◇  ◇  ◇


【Tansa、国を提訴/国葬文書「不存在」のウソを問う】解説動画はこちら





【【対談】Tansaが国を提訴、国葬文書「不存在」のウソを問う(ゲスト:日刊ゲンダイ小塚かおるさん)】
 (https://youtu.be/tW1ekg-xAD8

《2024年9月30日、Tansaは国葬文書の「不存在」決定取り消しを求めて、国を提訴しました。なぜ、安倍晋三・元首相の国葬実施を国会に諮らず、閣議決定で決めたのか。2022年7月、官邸側と内閣法制局の協議記録を、情報公開法に則りTansaが開示請求したところ、不開示決定が出ました。「記録を取っていない」「すでに捨てた」という理由です。しかし重要な協議の記録を取っていないはずも、捨てたはずもありません「記録がない」ことにして、隠しているのです。今回は、日刊ゲンダイ第一編集局長の小塚かおるさんをお招きし、なぜこのような隠蔽が起きるのか、お話を伺いました。》
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