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●①飯塚事件冤罪者を死刑執行:「死刑存置か? 廃止か?」…話題にも上らない、死刑賛成派8割なニッポン

2017年09月10日 00時00分22秒 | Weblog


NTVのウェブ頁【NNNドキュメント’17死刑執行は正しかったのかⅡ 飯塚事件 冤罪を訴える妻】(http://www.ntv.co.jp/document/backnumber/archive/post-63.html)。
マガジン9の記事【雨宮処凛がゆく!/第424回:もし、冤罪で捕まったら〜「死刑執行は正しかったのか」から考える〜の巻】(http://maga9.jp/karin170906/)。

   『●NNNドキュメント’13:
      『死刑執行は正しかったのか 飯塚事件 “切りとられた証拠”』

 《あなたは死刑制度に賛成だろうか、それとも反対だろうか。この国では、死刑に賛成する人の割合は約8割だという。それほどの人が「必要」だと思う死刑制度。が、被害者感情などは多く語られても、制度そのものの「欠陥」が語られることはあまりない。…犯人として逮捕されたのが、久間三千年氏。逮捕された彼は一貫して無実を訴えていたものの、06年に死刑が確定し08年死刑が執行……石川さん、桜井さん、袴田さん、菅家さんの4人を合わせた獄中生活の期間は、なんと125年である…が、まだ彼らは「まし」な方なのかもしれない――飯塚事件の番組を見て、思った。なぜなら、久間氏は無実を訴えながらも、既に死刑を執行されてしまっているのだ。これほどに「取り返しのつかないこと」って、他にあるだろうか》。

 まず、この二つの記事に関係なく、ブログ主は死刑制度廃止を支持します。
 マガ9の雨宮処凛さんの記事にもある通り、死刑存置支持者がなんと8割を超えるニッポン…。ましてや、裁判員裁判制度で「死刑のスイッチ」を押させられる時代だというのに、暢気すぎる。

   『●善良な市民には関係ない?? 
      死刑制度存置派驚異の8割の我国では全く揺るがず!?
   『●袴田冤罪事件を機に死刑制度の再考ができない我国
   『●無残!……『朝日』は、素人に《人を裁くという経験を通じ、
               死刑と向き合い、是非を考え》させたいらしい
   『●手遅れ!! ~死刑のスイッチを押すことと死刑執行~
   『●「裁判員制度」の下での「死刑制度」存置支持
   『●それは、職業裁判官の怠慢にすぎない
   『●裁判員制度下で少年死刑判決
   『●裁判員の心を慮る・・・
   『●そのスイッチを押せない
   『●『きみが選んだ死刑のスイッチ』読了(1/2)
   『●『きみが選んだ死刑のスイッチ』読了(2/2)
   『●裁判員制度: 被告にとっても憲法違反
   『●裁判員制度を即刻中止に
   『●「死刑のスイッチ」を押すこと: 裁判員のストレス障害
   『●裁判員制度という不始末に最高裁はどのような落し前を?
   『●死刑という制度:  
       「吊るせ、吊るせ」の合唱で何か状況は変わるのか?
   『●「彼を赦したわけではない。
      しかし死刑にして問題が解決するわけではない」

   『●「殺すなかれ・・・」 
       ・・・「彼らを処刑することが「社会正義」なのだろうか」?
   『●「死刑のスイッチ」を強制する裁判員制度: 
      「やった人でないと、この苦しみは分からない」
   『●裁判員の心を慮る・・・
   『●シロウト裁判官の地獄…: 「裁判員の経験を
      話した親しい友人にこう問われた。「人を殺したのか?」」

 さて、飯塚事件の冤罪者・久間三千年さん。取り返しようのない手遅れ…冤罪者を死刑執行しています。終始無実を訴えていたにもかかわらず、「死刑判決からたった2年足らずの死刑囚に執行命令」が出されたこと、さらに、(足利事件について)「2008年10月16日にDNA型鑑定に疑問が生じた時点で、死刑執行は停止されておくべきだった」のに、同年10月28日に死刑が実施されたこと…あまりに酷すぎます。「死刑執行命令を下したのは、麻生内閣の森英介法務大臣(当時)」、飯塚は麻生太郎氏の「地元」だ。また、《青木俊氏の小説『潔白』…ちなみにこの本の帯の言葉は「死刑が誤りだった時、国は全力で真実を隠蔽する」》。
 久間三千年さんやご家族の皆さんは、一体どれほど無念だったことでしょうか。さらには、被害者やそのご遺族に対しても大変な侮辱行為です。

   『●『創(2009年11月号)』読了
   『●それは、職業裁判官の怠慢にすぎない
   『●手遅れ!! ~死刑のスイッチを押すことと死刑執行~
   『●和歌山県警科学捜査研究所の鑑定結果捏造事件と
              和歌山毒カレー冤罪事件、そして死刑制度
   『●冤罪で死刑執行、あってはならない!!
     「冤罪で死刑にしてしまった警察や検察、法務大臣、裁判官、
      一体どう責任を取るのでしょうか。異例の早さで死刑執行が実施された
      久間さん、一体どれほど無念だったことでしょうか。
      被害者やそのご遺族に対しても大変な侮辱行為ではないでしょうか?」

   『●『冤罪File』(2012年11月号、No.17)についてのつぶやき
   『●死刑存置賛成派と飯塚事件
   『●冤罪(その2/2): せめて補償を
   『●飯塚事件の久間三千年さんと福岡事件の西武雄さん
   『●贖罪:足利事件再鑑定から12日後の2008年10月28日朝、
               飯塚事件久間三千年元死刑囚の死刑が執行
  
    「2008年10月16日 足利事件 再鑑定へ
     2008年10月28日 飯塚事件 死刑執行
     2009年 4月20日 足利事件 再鑑定で一致せず
     ……そう、足利事件で誤鑑定であることが分かった時には、既に、
     久間さんの死刑が執行されていた。2008年10月16日
     DNA型鑑定に疑問が生じた時点で、死刑執行は停止されておくべき
     だったのに…。なぜ、急いで死刑執行したのか?、大変に大きな疑問である」

   『●手遅れ!! ~死刑のスイッチを押すことと死刑執行~
    「陶山博生氏(p.43)は飯塚事件で一審担当。久間三千年さんの
     「死刑執行命令を下したのは、麻生内閣の森英介法務大臣(当時)である。
     大臣任命後1か月後に、死刑判決からたった2年足らずの死刑囚に
     執行命令を下すのは極めて異例である。…再申請求の準備
     なぜ久間氏の死刑が先に執行されたのか、全く理解に苦しむ

   『●「官僚司法とその提灯持ちは改革を拒否し続けている」
                  ・・・冷たい司法が続くわけだ

   『●「飯塚事件」「福岡事件」「大崎事件」
     ・・・・・・に係わる弁護士たちで『九州再審弁護連絡会』発足

   『●足利事件と飯塚事件と、そして「国家は人を殺す」:
                谷垣禎一法相「死刑制度は国民から支持」

   「実は菅家氏逮捕後、類似の事件が隣市で起きていた
    著者はある人物を突き止めた。ルパン三世に似た男。
    警察に情報を提供したが動かない。なぜか。著者は疑う。
    もし真犯人が逮捕されれば、過去のDNA型鑑定の誤りが明白になる
    すると同じ鑑定で死刑が執行された飯塚事件はどうなるか
    (警察は「犯人のDNA」は鑑定で全量消費されてしまったと言う。
    本当か。DNAは簡単に増幅できる。試料を全量使うことと
    半量使うことの間に
    質的な差は出ない慎重な研究者なら原試料の一部を保存しているはずだ)。
    著者の推測通りなら、
    司法の威信が根幹から揺らぐ隠蔽された闇は限りなく深い

   『●袴田事件、そして死刑執行後の『飯塚事件』再審
                       司法の良心を示せるか?

   『●足利事件と飯塚事件との12日間:
         死刑執行された久間三千年さんの冤罪は晴らされるか?

   『●「情況証拠のみ」によって「高度に立証」?:
       飯塚事件の再審請求棄却と冤罪下での死刑執行と裁判員制度

   『●袴田冤罪事件を機に死刑制度の再考ができない我国
   『●「疑わしきは罰せず」「疑わしきは被告人の利益に」:
             今ごろそれを裁判所に訴えねばならないとは・・・

   『●鎌田慧さんインタビュー: 「一人の人間として勇気をふるった名判決」
   『●死刑制度存置: 袴田事件にどう責任?、そして、飯塚事件の絶望感
    「また、袴田さんを有罪にした証拠が否定された最大の要因が48年前の
     血痕のDNA鑑定だったことを振り返れば、どんなに昔の事件であっても
     後に再鑑定ができるように、試料の保存・適正管理をする仕組みも必要だろう。
     袴田事件の再審開始決定が出た4日後に、
     死刑執行後の再審請求が棄却された「飯塚事件」では、
     試料が使い切られていてDNA再鑑定ができなくなっている

   『●疑わしきは死刑に:
      この先も決して翻されることはない冤罪死刑・飯塚事件

    「本件では、久間氏と犯行との結び付きを証明する
     直接証拠は存在せず、情況証拠のみによって有罪認定が行われており、
     中でも警察庁科学警察研究所が行ったいわゆるMCT118型DNA型鑑定
     よって、被害女児の身体等に付着していた血液から久間氏と一致する
     DNA型が検出されたことなどが死刑判決の重要な証拠とされている。」
    「……しかし、DNA型鑑定の信用性に疑問が生じている以上、
     上記血液から検出されたDNA型と久間氏のDNA型が一致する可能性
     というのも科学的な裏付けを伴わない推論に過ぎない。しかも、決定も
     指摘するとおり、本件においては再鑑定のための資料が残されておらず
     再鑑定を行う機会が奪われている。それにもかかわらず、決定は、
     これらの事情を請求人に不利益に扱ったものであって、
     到底容認できないものである」

   『●試料が無い!! DNA鑑定も杜撰なら、
           証拠保全も杜撰 ~冤罪死刑の飯塚事件~

   『●「飯塚事件」「福岡事件」「大崎事件」
       ・・・・・・に係わる弁護士たちで『九州再審弁護連絡会』発足


(※ その②続く[←ココ])

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