数学から学ぶ勉強の心構え

2011-10-05 18:36:17 | 学習塾・勉強の仕方

 

 

数学を教える先生の中に「定義に戻れ」と言う人がいます。

 

生徒の立場から見れば「なんのことだろ?早く答え教えてよ!」となるかも知れないですが、この言葉は、

 

「場当たり的な計算の方法を覚えることだけに終始するのではなく、その問題の出発点から考え、演繹的に答えに辿り着きなさい。」

 

ということを意味しています。

 

 

 

 

勉強をする側の立場からすれば、確かに解く方法だけ教えてもらった方が、とりあえずは楽ですし、その気持ちも分からなくはありません。

ですが、そのようにして覚えた知識はすぐに忘れてしまいます。

 

しかし、定義までしっかり戻って、演繹的に自力で答えに辿り着けたとき、その一連のプロセスは忘れることはないでしょう。

 

 

なんでもかんでも「暗記」で場当たり的に勉強を行ってしまうと、いざ受験!となったとき、頭がパンクしてしまいます。

 

できるだけ楽に、効率よく学力を上げるためにも、一見面倒に思える「定義に戻って、演繹的に解く」ということをして欲しいです。

 

このような、一連の思考のプロセスというのは、数学の問題を解くことにとどまらず、社会や理科などの他教科の勉強、さらには実社会を生きえる上の重要なスキルにもなるのではないでしょうか。

 

勉強を勉強として終わらせないためにも、ぜひこのような勉強姿勢をおすすめします。

 


ACSアカデミー個別総合指導こちらから


社会って本当に暗記科目なの?

2011-10-04 18:01:03 | 学習塾・勉強の仕方

 

 

「社会は暗記だから~」というのはよく聞く言葉ですね。

 

確かに間違ってはいないとは思いますが、必ずしもそうは言い切れません。

 

たとえば地理の話。

 

日本列島が全て入るくらいの地形図(平野や山地がわかるもの)があればぜひ見て欲しいのですが、直感的に都市が発展しそうだな…と思うところに大都市があることが分かると思います。

 

平野の真ん中にある名古屋、いかにも港が発達しそうな神戸や広島、広大な平地に人口が集積しそうな首都圏…

 

地形図を見れば、都市の形成は偶然ではなく、なにかしらの理由があることがよくわかると思います。

 

 

これは地理だけでなく、歴史や公民にも言えることです。

 

たとえばルターの宗教革命。

 

カトリック教会が腐敗した当時の西洋においては、どうひっくり返しても必然の事柄と言えるのではないでしょうか。

 

また、公民なども、政治機構や法律など一見暗記のように思えるかもしれませんが、歴史的な背景を基に考えれば、論理的に妥当な仕組みになっていることがわかるはずです。

 

 

 

確かに社会は暗記科目という側面を持っています。

 

しかし、それぞれ項目が論理的に繋がり、関連しています。

 

その論理的な繋がりを抑えることができれば、飛躍的に社会の学力を上げることができるでしょう。

 

私たち講師は日々そのようなことを意識しながら、授業に臨んでいます。

 

生徒のみんなが、社会の繋がりを見えるようになることを、強く願っています。

 

 

 


 

ACSアカデミー個別総合指導こちらから


やらない勇気とやる覚悟

2011-10-03 18:09:36 | 学習塾・勉強の仕方

 

 

大学受験における、大学入試センター試験。

 

 

 

基本的な問題しか出ないと言われているこの試験ですが、総得点が8割を超えれば、(ごく一部の大学を除いて)ほとんどどの大学も受けることができます。

 

8割と聞くと大変な印象をもちますが、裏を返せば、「基本的な問題なのに2割も落として良い」ことになります。

 

ここで、8割を取るのにどうすれば良いか、選択肢は2つです。

 

     全教科一応満点を狙うが、実際はそのようなわけにもいかずに8割

 

     あらかじめ2割程度落とすところを決めて、他の部分に力を集中させ8割

 

 

私自身は高校時代②を選択して、8割を取りました。

 

どちらの、方法が向いているのは人によるでしょうが、②という選択もあるということを知っておいて欲しいと思っています。

 

ここは落とす!と決めてしまうのはとても勇気がいることであるし、その他のところでなんとしても取るという覚悟も同時に必要です。

 

ただ、(その人にとっての)難易度が著しく高い分野というのも確かに存在し、そこを習得する前に、ほかにやるべきところがあるという状況は十分起こりえます。

 

 

これは高校受験にも言える話で、数学などは著しく難しい問題がでる箇所もあります。

 

「できないから…」とこだわりを持って学習を進めることも良いですが、そこは諦めてしまって、他のところで点をとるという戦略もあります。

 

ただ、もう一度言いますがこれには、勇気と覚悟が必要です。

 

最終的な選択はをどうするかは、個人によって異なるとは思いますが、いずれにせよ、勇気と覚悟を持って臨んで欲しいです。


ACSアカデミー個別総合指導こちらから