この欄で何度か書いたことがありますが、一般的に、勉強が出来ないという子も多くは、実は出来ないのではなく、単に「やっていない」だけです。
勿論、「やっていない理由」を細かく分析してみれば、そこにはまた別次元の様々な理由や原因があることは言うまでもありません。
ですから、具体的な解決法は、これらを正しく見据えた上で、的確な手段を時間を掛けて実践していくことが求められます。
いずれにせよ、「勉強が出来ない」→「成績が悪い」という連鎖は、単に机に向かわせる、或いは塾に行かせる、家庭教師を付けるなどの目先の策だけではこれを断ち切るのは難しいといえます。
私共の教室に通ってきている生徒たちの殆どはこうした水準にはなく、自ら問題意識を持って前向きに勉強を積み重ねていますが、時にはこうした「迷える子羊」とでも呼べそうな生徒がやってくることがあります。
その際、私たちは、今目の前に座るその生徒の暮らしの何が原因で効率的な勉強が出来ない状態に陥っているのかを探ることから始めます。
そして、その上で段階を追って適切な学習スタイルの実践の仕方を伝授し、或いは一緒になってその道を歩んでいくというスタイルを用いています。
いわば、風邪を引いて体調を崩した人に対して、そうさせた生活上の問題の改善を図ることと、今喫緊の咲くとして投薬その他の処置を施すのと似ています。
「氷山の一角」といいますが、現象として今目の前にある「勉強が出来ない」ということの下には、普通にしているだけでは目に出来ない部分が大量に隠れており、そしてこれらが生活の中のあらゆる場面に散らばっていると言っても過言ではありません。
私たちは、そうしたところにも注意を払って日々活動しています。