勉強をする、成績を上げる、来春受験を控えている等々の点において、例年この時期はこの時期特有の大切さがあるものですが、反面、この時期は夏のがんばりと冬の本番追い込みとの間特有の中だるみの様相を見せる生徒がいます。
勿論これらはあってはいけないことであり、学習塾の中だけではなく、おそらくは学校でも家庭の中でもこれを戒め、引き締める言動が先生や保護者の方から子供たちは浴びることになります。
今日、突然入会説明をお聞きに来られた保護者の方が、「でも、私が何か言うと、子供はすぐに反抗するんです」とこぼし、続けて言いました。
「ついついうるさく言ってしまう私は間違っているんでしょうか」
「間違ってなどいません」と私は言いました。
親をはじめ、周囲の大人たちが言うことに多少なりとも子供が反抗を示すのは当たり前のことであって、だからといってそうすることをやめてしまうのでは、親としての仕事(義務といってもよいかもしれません)を放棄するのと同じです。
「言ってきかせる」(一方的には言わない)
「やってみせる」(不可能でないことを知らしめる)
「褒めてやる」(信賞必罰)
「叱る」(←怒る、ではありません)
などの使い分けや工夫は必要ですが、言うべきときに言うべきことを言わないことのリスクは高く、それに比べれば「言って反抗される」リスクなど取るに足りないことであろうと私は思います。