高校受験合格のための必要勉強量の方程式

2022-03-17 11:14:47 | 学習塾・勉強の仕方
ドレイクの方程式という、非理系の私には、一見どころか、たとえ百見してもわからない難解な数式があります。
銀河系に存在し人類とコンタクトする可能性のある地球外文明の数を推定する算術的な式であって、N=Ns × fp × ne × fl × fi × fc × Lで表します。
私には「ああ、そうですか」と言う行しかない高等なレベルの話です。ついて行けません。

それはさておき、20年以上に亘る私の今の仕事の経験から、「高校受験だけを想定して導き出す合格のための数式」があります。
その詳細を書くのはさすがに控えますが(←反論が怖い)、数式の一番最初に15000という数をまずは置きます。これの単位は分数です。これに以下の例の様々な係数を掛けていきます。

志望校の偏差値と現時点の当該生徒の偏差値との乖離率、平素の家庭学習の有無とその濃度を1以上10までの数に換算して弾き出す数値、その他12項目の確認事項を数値化してこの計算式に導入して完成させ、それで出た答えが、その子が志望する公立高校の受験で成功するのに必要な勉強時間数です。ここでいう勉強時間数は、塾の教室における授業時間(分数)です。家庭や学校での勉強については、計算の過程で既に係数として入れてあります。

最初の15000(分)を時間に直すと250になります。日に直せば約10.42日。
生徒個々人によって、結果に出される数字は多くもなり、少なくもなります。問題はこれに付随します。
教室にやってきて、勉強の相談をされる保護者の方の多くが「勉強が分からなくなったからきました」と言います。或いは、「今は数学だけ教えてください。英語や理科は今後分からなくなったらお願いします」。

正直「やれやれ」と思ってしまう瞬間です。この「分からなくなってから腰を上げる」というスタイルのまま高校受験に突入するということのいかにイレギュラーであることか。

言い方を変えます。高校受験に必要な勉強の量的数値は厳としてあります。仮に18000分の勉強量が必要なら、これを12000で済まそうとするのには格別の策と努力が必要でしょう。また、受験勉強というのは、それをする日数が多ければ多いほど、一日当たりの勉強量は少なくて済みます。逆に、遅くなって、つまり「わからなくなって」始めれば始めるほど、一日当たりの必要勉強量はどんどん増えていくことになり、そうなると毎日が全てといってよいほど勉強中心の生活サイクルになり、そこでは精神的な諸問題(ストレス過剰,或いは情緒不安定、自律神経失調など)まで引き起こすことがあります。保護者が負担する費用の面でも、これを例えば中学1年生のうちから粛々と行っておけば「あ、これでいいのね」で済んだものが、中学3年の夏頃からいよいよ追い詰められて受験勉強に着手したのでは(←実際問題、この時点で既にかなりの危険信号が点滅~もしくは点灯しています)、「ひえ~~~~~!!!こ、こ、こ、こんなに払うのォ!?」という悲鳴になってしまうでしょう。

いかがでしょうか。ドレイクの方程式ならず、高校受験合格のための必要勉強量の方程式。
ここで各項目ごとの係数は書きませんが、過去の実例に当てはめると、これが実によく現実を表していたなあと、今ではこれを更に深化(或いは進化)発展させて、理想としては、これで弾き出す数字を現在比0.7位に持っていきたい、そのために塾として具体的に何をどうやって推進していこうかということを毎日毎日考えています。




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