vai vai vai 2

登るのが好きな43歳。
愛犬2頭との遊び記事や自転車、山登りなど、
日々のことを綴ります。

岩手山 二日目

2014-06-27 13:34:29 | お山
岩手山二日目。

(ついにiphoneの電池も切れたので、
2日目の画像は全てくますけ提供。)


夜中、何度か目が覚めたが、
ここ数か月で一番寝たかも。笑


隣で寝る娘もよく寝ていた。
思っていたより小屋内が暖かく良かった。
いつでもどこでもすぐに寝て
一度寝ると全く起きない子なのだが、
こんな場所でもいつも通りなんて、
なかなか図太い神経の持ち主かもしれないな。

何度目かに目が覚めたとき、
外がうっすらと明るくなっていた。

ご来光を拝めるかもしれないと思い外へ出る。

これから日が昇るであろう東の空のその空間だけ
ぽっかりと雲が開いていてなんとか見れそうだ。

外輪山へ登る道を見ると、8合目小屋の登山客と
思われるグループが数組、闇の中で光の列となって
揺れている。

小屋へ戻り私が準備を進めているとメンバーたちも
起き出したので、皆で向かうことに。

どんどん明るくなっていくので
間に合わないんじゃないかと少し焦ったが、
厚い雲海のおかげで少し時間を稼げているようで
助かった。



雲海の上から顔を出すかと思いきや、その前に
雲の薄いとこから真っ赤な太陽が透けて見えた。





雲の端の光の縁取りが段々と明るさを増していき、
太陽が姿をあらわすまでの綺麗さったらなかったな。



ここに来たから見ることが出来た太陽だ。



娘には、今日この日のことをずっと覚えていてほしいと
願うが、たぶん、恋人や友達と同じ経験をすれば
あっさり忘れるだろう。笑



朝日を背に受けながら小屋に戻る。




もちろんたくさん寄り道しながらだ。


(撮影裏)


(8合目小屋と雲海。少し下界も見える。)


小屋に戻ると、小屋の住人達が
次々と出発していった。

昨夜は決して静かではなかった私たちにも
挨拶をしていってくれる寛大さに感謝。

何事もゆっくりマイペースな我々なので、
小屋を出発するのもだいぶ遅い。

荷支度済んで、さぁ下山!
・・・ではなく、小屋の裏山の鬼ヶ城散策へ。(7:00)

一部、残雪の上を歩いて、鬼ヶ城の稜線に上がると、
南側には雲海が広がっていた。



なんて山か分からないけど、いくつかの山が
雲海の上に頂上をのぞかせていた。



遠くに見える尖った山は多分間違いなく鳥海山だったと思う。
(間違いなくと言ってるのに多分と思うが入るけど。笑)

この雲の量にしてこの眺望。
我々はツイている。



スリリングな崖下りの手前まで行って、
鬼ヶ城散策は終了。

皆の満足そうな姿が見れて私も満足だ。

さて。
快適だった小屋に別れを告げて下山開始。(8:30)



下山開始と言ってもまずは外輪の上に
また上がらなくてはいけない。
3回目の登りだ。



外輪山に上がり、分岐へと向かう途中、
徐々に上がってきた厚い雲が、小屋のある不動平を
今まさに覆おうとしていた。



南から上がってきた厚い雲は、鬼ヶ城が堰き止めていた。

自分たちがさっきまで居たところが
雲に飲み込まれていく。
我々はツイている。



外輪に別れを告げて、これからは下り一辺倒。
自転車同様、下りが嫌いなので気が滅入る。

見えているのになかなか近づかない平笠不動小屋に
やっと辿り着き小休止後も、まだまだ序盤の長い下りを
ひたすら下る。



途中、残雪の横断も何か所かあったが、
アイゼンが必要なほどではない。



こちら斜面のシラネアオイの群生っぷりは
見事だった。



ツルハシ別れを過ぎ、下界からも見える一直線の
ザレ道に差し掛かると、コマクサがたくさん咲いていた。



この時期、これを見るためだけにここまで来る人も多いとか。

この一直線の道をひたすら下り、標高が下がるに伴い
コマクサの開花具合にも変化が見られたので、
デリケートな植物なのだろうな。

下りはまだまだ続き、第一噴出口、第二噴出口を経由して
少し気分転換。



さ、これからは少し緩斜面になるから楽になるよ~、と
メンバーたちを励ましたが、あまりの長丁場に皆、ストレスが
溜まり始めたようで、私をそのハケグチにし始めた。笑

どこが緩斜面なの?とか、まだなの?長過ぎ、とか
言っても始まらないようなことを言い出し、
ああ言えばこう言う状態。

ま、たしかにちょっと長いよな。
でも黙って歩きなさい。笑

右側に溶岩帯が現れ、森の木の中に
カラマツが混じるようになったらもうすぐゴール。


(ゴール間近、溶岩流の上にて)

そして14:30、焼走り口に到着。
皆たいしたケガも事故もなく無事下山。
要所要所での天気にも恵まれて、
盛りだくさんで最高な登山だった。

また行こう。

(くますけ画像ありがと)