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登るのが好きな43歳。
愛犬2頭との遊び記事や自転車、山登りなど、
日々のことを綴ります。

モンベルの救援活動

2011-04-04 11:45:05 | インポート
昨日、
mont-bellが行っている救援活動
『アウトドア義援隊』の救援物資輸送で
石巻へ行ってきた。

石巻は僕が大学生活を送った街。
地震後の津波は海沿いの漁港、水産加工会社、
製紙工場、住宅地を押し流し、旧北上川を逆流。
街の中心部まで到達していた。

街中を走っていると18年前に暮らしていたときの記憶が
よみがえり、よく通った定食屋や毎日通っていた道、
古い映画館があったところなど思い出すのだが、
どこをみても瓦礫の山やひっくり返った車、
通りを塞ぐ大きな漁船、そんな光景を目の当たりにし
言葉を失う。

この日の僕らの活動は、
旧北上川を渡った先にある渡波地区の住宅地を、
土嚢袋、ゴミ袋、軍手、ガムテープ、マスク、ウェットティッシュ、
体ふきウェットタオル、トランプ、などを持って歩き、
作業されてる方に配りながら、重い荷物の運び出しなどの
お手伝いをすること。

各ご家庭から出されている
膨大な量の使えなくなった物からすると
あまり役に立たないのではないかと思うぐらい
少しづつしか渡すことができなかったが
みなさんとても喜んでくださるので、
逆に申し訳ない気持ちになった。

午後からは、別動隊と渡波地区で合流し、
トラックの荷台満載の支援物資を下ろし広げて、
集まった地域の方たちに必要な物を取っていただく形で
お渡しした。

この支援物資は全国からモンベルあてに送られてきた
支援物資で、箱を開けると中には子供が折った折り紙や、
メッセージの書かれたお手紙、大事に使っていたと思われるおもちゃや、
未使用の下着類、子供服、などで、被災地の方たちはとても
喜んでおられましたよ。

中には子供服のすき間にお菓子が入っているものもあり、
それをみつけた子供たちは「うおっ!やり~!」とはしゃいでいた。

子供らはつよい!
たくましい!

長くなるので書かないつもりでいたが・・・
支援物資の配布が終わり後片付けしたあと、
3人の兄弟が来た。
その場所はセブンイレブンの駐車場なのだが、
津波で持ってかれた車数台が敷地の隅に溜まって折り重なっていた。
そのうちの一台、右窓が割れたハイエースに子供たちが向かったので
僕も一緒に。

聞けばその車はその子たちの家の車で、
なんと津波が来たときその車に乗っていたそうだ。
地震後、セブンイレブンで買い物をした直後
津波に襲われ、濁流にもまれ流されたらしい。
水位の跡は人の背丈をゆうに超えていた。


(僕にプリングルスとツナ缶をくれた子供たちの車
車中に思い出のCDを見つけて大喜びしていた。)



その後の話しは解釈が正確ではないかもしれないが、
引き波がはじまる前?に中からガラスを割って外に出て、
避難したとのこと。

そんな経験をしたその子たち。
セブンイレブンの敷地内だけに色んなものが散乱しており、
汚泥の中からツナ缶を掘り起こして、
「お~!缶詰ゲット! はい、あげる」と言って僕に差し出す。(^^;
「いやいやいやいや、
食えるだろうけど、おっちゃんが貰うのはおかしいべ?」

「あ!じゃこれは??」
と、次に掘り出したのは、プリングルス・ポテトチップ。
外側はひしゃげて、ふやけて、泥まみれ。
「いらねーよ!(笑)」と言っても、開けてみたい子供。
んで開封し中をみて
「うを!ぜんぜんイケル!」
なんて言うから、
「どれ~?」って見てみたらホントにいけそう。笑

さすがに食うのはやだななんて思ってたら即、食う子供。笑
音もパリパリいってるし、好奇心から僕も食ってみたが、
ほんとに大丈夫だったし、うまかった。笑

「持って帰りなよ」と言われたが、
「いやいやいやいや、そのポテチをおっちゃんがありがとうって言って
受け取るのはおかしいべ?」と、辞退。笑

こんな状況でも無邪気に笑顔で津波に襲われた話しを
さらりと説明する子供たちはとてもたくましかった。

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被災地で必要な物資は時間の経過とともに変化してきています。
防寒着や毛布などは足りており、
今、必要なのは後片付けに必要なものです。
・ゴミ袋、
・土嚢袋
・軍手
・ガムテープ
・ブルーシート

など。

それとは別に、
生活に必要なもの
・しょう油
・味噌
・塩
・調味料各種

など。

衛生用品
・生理用品
・紙おむつ(各サイズ)
・歯ブラシ
・コンタクトレンズケア

など。

あと、これは僕自身犬飼いなので
よくわかるのですが、ペットフード関係。
・ドッグフード
・キャットフード
・ワン用おやつ
・犬のからだを拭けるウェットティッシュ

など。

(フードはどんなものでも構いませんが、
 大きなサイズより、たくさん分配できたほうが
 良いと思いました。)

以上が今回石巻へ行き、実際に現地の方とお話ししたり、
目の当たりにした被災地の現状です。

全国から送られてくる救援物資はこんなにも
現地の方たちに喜ばれております。
でも、まだまだ足りません。

モンベルの救援活動に限らず、
身近で行われている救援活動や募金に少しで良いから
ぜひ参加してみてください。
実感が湧かないかもしれませんが、
その気持ちは確実に被災地に届きます!


街中いたるところに流された車が。
満潮と重なり、浸水する道路。