kohは今日も元気です

思うようにブログアップが出来ませんが、俳句のこと、テレビ番組のこと等、日常をぼちぼち書いていきます。

新宿御苑にある絶滅危惧種

2010-04-06 07:25:45 | つぶやき

3月29日に訪れた「新宿御苑」、 名前は聞いていましたが、

いったいどういった所なのかなと思っていたのですが、

ここにはたいへん長い歴史が刻まれていました。

       

天正18年(1590) 

豊臣秀吉から関八州を与えられた徳川家康が、江戸城に入城した際、

家臣「内藤清成」 に授けた「江戸屋敷」 の一部でした。

江戸から西に伸びる街道と鎌倉街道の交差する要衝の地の警護や

軍事目的の場所とされました。

明治5年

新政府は上納された内藤家の土地を、農業振興を目的とした「内藤新宿試験場」 としました。

   

明治12年

宮内省所管の「新宿植物御苑」 に変わります。

鴨池、養魚池、動物園が造られ皇室の御料地、農園として運営される様に

なりました。

     

明治39年 

福羽逸人が今までの植物御苑を庭園形式に整えます。

   

昭和24年 皇室庭園から「国民公園 新宿御苑」 となりました。

    

   

この様な歴史があるからか、御苑内には「絶滅危惧種」 に指定された植物を

幾つか見ることが出来ました。

      

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絶滅危惧種のシロヤマブキ: 花はまだでした。案内板を写してきました。

Img_7705

落葉性の低木で春に白い花を咲かせる。

花弁は4枚、葉は対生。

黄色い花の咲くヤマブキは、花弁は5枚、葉は互生。

公園や庭に植えられているが、元々の自生地は限られる。

分布地: 福井 岡山 広島 香川

       

シロヤマブキの隣には、ヤマブキが、もう黄色い花をつけていました。

     

Img_7707  

ヤマブキ

” 七重八重 花は咲けども山吹の みのひとつだになきぞ悲しき ”

後拾遺和歌集の中の、兼明天皇の歌ですが、太田道灌の「山吹の里」の伝説は

有名ですよね。

         

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絶滅危惧種のタイワンホトトギス、こちらも案内板で、

     

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タイワンホトトギス:山地自然林内の滝の崖面に生える常緑の多年草。

花は淡紫色で斑点が散生している。

分布: 沖縄

この斑点が鳥のホトトギスの胸毛に似ているから、ホトトギスという名が付いたそうですが、

私は、「犬のポインターみたい」 と思ってしまいました (^_^;)

       

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シデコブシ:少し時期を逸した感がありましたが、いくつか花が残っていました。

    

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準絶滅危惧種のシデコブシは湧水湿地周辺に生える落葉性の低木。

日本固有種で伊勢湾周辺の限られた地域だけに分布する。

湿地の埋め立て、土地造成が減少の原因。

分布地:岐阜 愛知

    

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ゲンカイツツジ:こちらはきれいな花を見ることが出来ました(^^♪

     

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準絶滅危惧種、ゲンカイツツジ:山地の岩場に生える落葉性の低木。

他のツツジより早く咲き、葉のないうちに花をつける。

分布地:中国地方 四国 九州

       

新宿御苑は長い歴史の中で、明治時代に植物の栽培や

研究を担う所となったからこそ、

こうして絶滅の恐れのある植物を今も、大切に守りながら、

且つ、そのことをみんなに伝えるため

御苑に植えてみんなが見ることが出来るように努力されて

いるのだなあと思いました。

   

江戸時代、徳川家康が交通の要衝であったこの辺りの

警護と軍事目的にために用意された土地が、今は

花木でいっぱいの、国民の憩いの場所なのですねえ~(^^♪

   

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