葵祭は、王朝絵巻を思わせるあの行列がハイライトかもしれません。
これは、本当は「路頭の儀」 という名があり、
下鴨神社と上賀茂神社で行われる「社頭の儀」 へ
向かうためのプロセスなのです。
「社頭の儀」 は今回見ることが出来ませんでしたが、
こちらも古式ゆかしい厳かな儀式です。
斎王代も、腰輿(およよ) から降りられて、神殿に向かわれ、
勅使も馬を降り、神事が執り行われます。
御祭文の奉上、東游(あずまあそび)と呼ぶ舞人による舞の奉納、
他に牽馬の儀、走馬の儀と神事は延々と続きます。
これらの神事、ほとんどが男性によって執り行われています。
今、葵祭の主役は、「斎王代」 で、女官も含め、ヒロイン達が
注目されるお祭りですが、実は、祭りといえば「葵祭」とされていた
平安時代には、葵祭の主役は男性だったのです。
…と、前置きが長くなりましたが、
「近衛使代(このえづかいだい)列」 です。
肝煎(きもいり) 行列に一番を行きます
和琴(わごん) を運ぶ、退紅(たいこう)
近衛使代(このえづかいだい) 勅使の代役を務める行列で最高位
馬にも銀面など華やかな装飾
風流傘
祇園祭を「動く美術館」 と称する事もありますが、
葵祭もやはり、京都の伝統産業に支えられた衣装、道具類が、
見どころなんですね。
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