kohは今日も元気です

思うようにブログアップが出来ませんが、俳句のこと、テレビ番組のこと等、日常をぼちぼち書いていきます。

比叡山延暦寺

2016-10-21 17:29:35 | 歴史

 

 

 

 

琵琶湖八景のひとつ  「煙雨比叡の樹林」

(近江八景としていましたが、琵琶湖八景が正しいです。申し訳ありません。)

 

 

先日 比叡山を訪れた時、正にその光景を見ることが出来ました。

 

 

 

 

 

 

比叡山延暦寺(天台宗)

 

延暦七年(788) 

伝教大師・最澄が一乗止観院を建立し、薬師如来を安置したのが始まりです。

 

標高848m、西に京都、東に琵琶湖を望む比叡山は、

 

平安京の鬼門(北東)を守る山で、仏教のスーパースターを輩出しています。

 

鎌倉時代以降

栄西、道元、親鸞、法然、日蓮、一遍はここ天台密教の地で修業したのです。

 

究極の修行と言ってもいいくらいの 「千日回峰行」は

 

この霊山と京の町をひたすら歩き続け、断食の行「堂入り」に至る過酷なものです。

 


 比叡山は僧兵の拠点としても有名ですが、

 

織田信長による全山焼き討ちをはじめ、幾度も災害に遭いました。

 

豊臣氏、徳川氏、天海大僧正の尽力でその都度再建されています。

 

現在の延暦寺の総本堂、「根本中堂・こんぽんちゅうどう」は

 

徳川家光(三代)により1641年(寛永19))に完成しています。

 

1994年、古都京都の文化財の一部としてユネスコ世界遺産に登録されました。

 

比叡山延暦寺の住所は滋賀県大津市坂本本町なんですけど、京都の世界遺産なんですね~

 

 

 

根本中堂(国宝)

 

 

 

 門より奥は撮影禁止でした。

 

「不滅の法灯」

 

ここには1200年にわたり法灯が灯し続けられています。

法灯は3基、火が消えないよう菜種油を注ぐのも修行と言われています。

 

「油断大敵」

うっかりして油を切らし、火が消えるようなことがあってはいけない。

このことからこの四文字熟語が出来たと言われています。

 

 

大講堂(重要文化財)

 

本尊は大日如来

 

ここは僧侶が勉強をする所で、

経典に記されたことに対して問答形式で僧侶の試験が行われます。

 

本尊の祀られている前の左右の高い位置に

向かい合って台座が設けてあります。

そこに試験官の僧と受験生の僧が向かい合い、

 

一休さんのアニメでも見たことのある、

「そもさん!  せっぱ!」

が繰り広げられます。

 

そもさん(作麼生) は、 如何に、とか さあどうだ

せっぱ(説破) は 答えてみましょう


 

お堂正面の右陣左陣には各宗派の宗祖の木像が祀られていました。

そして壁面には、延暦寺歴代の僧侶OBの肖像画、とても大きなのが

掲げてありました。

この肖像画、結構すごいんです。

 

根本中堂にも引けを取らない立派なお堂でした。

 

 

昼ごろには霧も晴れ、次第に見晴らしもよくなってました。

 

 

根本中堂

 

大講堂

 

 

 御坊さまが境内を移動されてるところに出会えて、

 

京都市東山区の泉涌寺に引き続き、ラッキーでした♪

 

 

 

 

御坊さまに案内して頂きましたが、ユーモアを交えて有意義なお話でした。

  

 

今年の1月に詠んだ句がありました。

 

霊山に夕霧這うや回峰行

 

 


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9 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
山霧 (一句鑑賞)
2016-10-21 20:01:12
比叡山は流石ですね!
記事からスケールを感じました。
写真を楽しませていただきます。
霧がいっそう深みと重厚さを感じさせますね。

句もいいですね♪
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比叡山 (kuroko)
2016-10-21 23:00:29
霧の比叡山、とても幻想的ですね
住所が滋賀県とは知りませんでした^_^;
1200年にわたり法灯が灯し続けられている事も凄いでしす!!
歴史が今も生きている・・・上手く言えませんが、本当に感動です


  

地震がありましたが、大丈夫でしたか?
何が起こるか分かりませんね。
お互いに気をつけましょうね。
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一句鑑賞さんへ (koh)
2016-10-22 01:07:33
コメントありがとうございます。
私のつたないカメラや、言葉では比叡山のスケール、重厚さはあらわし切れません<m(__)m>

昔、叡山に登った時は霧が深くて見通せないことを不満に思いましたが、
年を取った今は、本来の姿を見ることが出来たと嬉しく思えます。

京都に住んでいた時も、滋賀に移ってからも、毎日比叡山を見ることが出来ていることに改めて喜びを感じました。

それならもっと、俳句が出来てもいいのですが…(^_^;)


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kurokoさんへ (koh)
2016-10-22 01:23:51
コメントありがとうございます。

京都は三方山に囲まれていて、その北東にひときわ高くそびえるのが比叡山です。
学校の校歌にも「比叡ケ峰」と出て来ます。
平安京の鬼門に当たる方角にあり、都を守っている山として、信仰されてきたやまなんですね。
京都、滋賀の県境にドッカンと比叡山はあります。

霧で有名と言えば、ロンドンや摩周湖ですが、比叡山も
煙雨比叡の樹林、として霧の似合う所と言われています。
少しずつ、滋賀に馴染んできています。
10年経ってこの程度か?
てな感じです
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主語は夕霧 (一句鑑賞)
2016-10-24 23:45:48
こんばんは
霊山に夕霧這うや回峰行
読ませていただいときから提案をしたかったのですが・・・

回峰行は厳しくまた強い言葉ですね。
回峰行、これだけで切れと捉えてはいかがでしょう。
また夕霧が情景の主役ですね、這うにかかり、また回峰行へもかかります。ですから上五に持って来ては如何でしょうか?夕霧と霊山を置き換えてみると・・・

夕霧の霊山に這ふ回峰行となりますが・・・
夕霧の時刻になっても行は続いているのがうかがえませんか?

比叡山延暦寺の続きを目からうろこで読ませていただきました。有難うございます!
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一句鑑賞さんへ (koh)
2016-10-25 13:49:57
ありがとうございます。
なるほどと思いました。「這う」を詠嘆しなくても、
「回峰行」の言葉の持つ意味が充分強く訴えてくれるのですね。

この句を作る時、回峰行は、峰々を這いずり回る様に歩き続ける厳しいもの、と頭では分かっていたのにそれを表せてはいなかった、這っていると言ってるのはのは霧だけでした。
ありがとうございます、味わい深い句に仕立て上げて頂きました。

後になりましたが、
実は、「夕霧」は打ち間違えで、ほんとは「冬霧」で
詠んでいました。
一句鑑賞さんから頂いたこのコメントで気付きました。
恥ずかしいです、詰めの甘い私をまた露呈させてしまいました。

昨年の10月23日、回峰行についてブログアップしています。
その時載せた一句を元にあれこれ変えて行きついた(つもり)のが「霊山に冬霧這うや回峰行」でした。

今までにボツになった句、もう一度見直してみます。
ほんとにありがとうございました。



10月23日回峰行のブログ

http://blog.goo.ne.jp/7u6n4c1h4a9n7/e/154280528bfa7c12c7fafc861c471978
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一句鑑賞さんへ (koh)
2016-10-25 14:04:56
すみません、続きです。
「這うや」の切れ字は、文字数合わせ程度に使ったかもしれません。
まだまだ、俳句の基本も踏まえず詠んでいます。
明日の句会は吟行です。
基本を心に留めて、行ってきます
ありがとうございました<m(__)m>
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軽い切れ (一句鑑賞)
2016-10-25 19:48:35
千日回峰・・・読みました。
まさに命をかけた修行だと思いました。

俳句ですが・・・
這う、ここで軽い切れが入っているのですね。
強い言葉の前で切るときは、軽く切る。
そうすると次の言葉が生きてきますね。
ではご健吟を!
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一句鑑賞さんへ (koh)
2016-10-27 01:46:47
千日回峰…読んでいただきありがとうございます。
今日の吟行で比叡山の麓の僧坊のある坂本で阿闍梨さんをちらっとお見かけしました…が、
今日は、俳句には繋がりませんでした(^_^;)

「切れ」は大切なのですね。
切れを入れることで、読む人を引き込むと書いてありました。
わずか十七文字の中に様々な手法を入れて表現するなんて、俳句はあんこが隙間なく入ったお饅頭のようです。
吟行は二句提出出来ました。
お天気もまずまずになり静かな坂本の町をゆっくり歩けて、ハイキングとしても楽しい一日でした。
あ~また行きたい~
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