人の一生は重荷を負て遠き道をゆくが如し
急ぐべからず
不自由を常と思へば不足なし
心にのぞみおこらば、困窮したる時を思ひ出すべし
勘忍は無事長久の基
怒は敵と思ヘ
勝つ事ばかり知りて負くる事を知らざれば
害其の身に至る
己を責めて人をせむるな
及ばざるは過ぎたるよりまされり
慶長八年正月十五日 家康
と、言い残した、徳川家康公を祭神とする 「久能山東照宮」 です。
日光東照宮より19年前に造られた、権現造、総漆塗、極彩色の社殿の本殿は国宝です。
家康が病が重篤なことを知り、天海僧正など近しい者に、
一、遺体は駿河の久能山に葬ること
二、葬礼は江戸の増上寺に於いて行うべきこと
三、位牌は三河の大樹寺に立つべきこと
一周忌を過ぎて後、下野の日光山に小堂を建てて勧請すべく、
これによって、関八州の鎮守となる…
こう、遺命したのでした。
本殿
本殿の左側面
本殿屋根のたくさんある葵の紋の中に、逆さまに付けられたものが
あるという…、
理由は、「完璧」 を避けるためなのだとか。
日光東照宮と同じように、本殿や拝殿、唐門に施された彫刻は
あっぱれな出来ですぞ。
実は、久能山東照宮には、ミステリアスなことがあるのでした
それは…?
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