1981年刊ということで、30年前の本ですから、図書館、古本屋でないと入手できません。
書いたのは白浜の京大実験所のメンバーを中心とした人々。内容も白浜の海での「観察」を基にしたものになっています。
ヤドカリのオスが産卵のときにメスの体を持ち上げて卵の放出を手伝う。ただし、このオスは卵の親ではなく卵を放出したメスと次に交尾するとか、イボニシとシマレイシはどちらも潮間帯で活動する肉食の貝だが、シマレイシは餌の幅が広く、イボニシは餌の選択幅が狭い代わりに効率的に餌を食べる、など興味深い話が出てきます。
ここに書かれている話はいずれも粘り強い観察によるもので素人にも参考になると思われます。非常に面白い本です。