3日目は、ソウル市内で「宗廟(チョンミョ)」と「景福宮(キョンボックン)」という2箇所の観光名所へ向かった。
「宗廟」は、きのうの「水原華城」と同じく、世界遺産に登録されており、朝鮮王朝歴代の王と王妃の位牌が祭られている。
さすがに、ここでは韓国語と英語の看板しかないので、事前にネットで調べておいた日本語ガイド(韓服を着たここに勤める女性)の案内で、「本殿」や「永寧殿」と呼ばれる建物を見て周る。
段差のある石畳を歩くが、この石畳にも意味があり、中央の高い部分が王様より位の高いご先祖様の通り道(!?)、左脇が王様の通り道。右側が付き人の道と決まっているそうで、先祖を祭る場所だけに、イチバン位が高いのは、“ご先祖様”といった説明を聞きながら歩く。
続いて向かった「景福宮」は、朝鮮王朝を建国した李成桂という人によって1300年代終りに創られた正宮。
残念ながら、「文禄・慶長の役」で消失し、さらに日本が侵略し統治下においた際ここにあった建物を壊し、「朝鮮総督府」を建てたため、現存するのは再建されたキレイな建物。だから、ここは世界遺産には登録されなかったそうだ。
前回訪韓した時も感じたけど、あちらの国の人の話を聴くと、日本に侵略された過去への想いは、日本人が思うより遥かに大きく、若い人でも日本人が知らない事を、よく知っている事が結構ある・・・と今回も思った。
正面入口では、ちょうど正午から“門守交代の儀”をやっていて、背後に見える山々と大きな社殿と相まって、まるで韓国時代劇に出てきそうな雰囲気が見られた。
ここも、時間を合わせて行き、スタッフによる日本語ガイドの案内で周り、本殿では王様が食事をした部屋なども復元されていて、案外質素な造りだったけど、“貧しい国民の事を考え、自分も質素にしたため”と解説され、今の日本の政治家にも聞かせたい感じだった。
3日間の旅行の最後は、“やはり韓料理を”という事で、またまた「仁寺洞(インサドン)」へ行き、おととい写真を載せたような路地裏にある韓国料理屋街に足を運んで、ビビンバを食べてから空港へ向かった。
(おわり)
←朝鮮王朝歴代の位牌が祭られる「宗廟」。20数本の柱が続く。
←鮮やかで美しい本殿。「勤政殿」とは、王が業をつかさどった場所。
←儒教の国韓国では、12子を重んじるので、こんな銅像も・・・。現地スタッフの解説にも、度々12子に関する話題が出てきた。
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