やっぱり高木善朗!
今日は、高木の父親参観日。
父高木豊氏が見守る中、後半途中出場した息子高木善朗の2ゴールで追いつき、アルビレックス新潟は、湘南ベルマーレとの試合を引き分けに持ち込んだ。
先発メンバーに高木は入らず、控えで始まった。
控えには、J2群馬から移籍してきた注目の長倉も入っていた。
前半は、グダグダだった。
警戒していたのに、こちらの右サイドから進入を許し、ラストパスを送られて、10分に早くも失点。
それ以降は、危ない場面もなく、新潟がずっとボールを保持していたが、決定的な場面は訪れなかった。
なのに、ゴール近くで微妙なレフリングでファウルを見過ごされたこともあり、26分追加点を献上。
最下位湘南に、0-2とリードを許すというまさかの展開になってしまった。
おいおい、これではよもやの残留争いに巻き込まれてしまうじゃないか。
なんとかしてほしい、という願いもむなしく、0-2のまま前半終了。
なんとかするために、松橋監督は、三戸に代えて高木を投入。
その後も、長谷川に代えて松田、小見に代えて長倉、星に代えて島田を入れた。
すると、次第にあと少しという場面が増えていった。
そして、ついに75分、松田→長倉→島田とつなぎ、そこから左へパスが渡ると、そこに待っていたのは高木。
コースをねらって放った、実にうまいシュートでゴールネットを揺らした。
これで1点差。
がぜん盛り上がるスタジアム。
そこからも新潟の攻めは続いた。
湘南は、パスがつながらず、やたらはね返してカウンターをねらうしかなくなった。
そして、終盤、時間が少なくなる中で、アディショナルタイムに入って3分を迎えたところで、新井がペナルティエリア右にスルーパスを出すと、鈴木が抜け出して、ペナルティエリア中央に折り返すと、高木が受けて右足を振り抜いた。
蹴った高木は派手に転んで1回転したが、ボールは豪快にネットに突き刺さった。
土壇場で試合を振り出しに戻す、貴重な同点ゴール!
場内大興奮!!!
このまま勝ち越し点まで奪えればよかったのだけど、そこまでうまい話にはならなかった。
とはいうものの、0-2の負け試合をドローゲームに持って行ったのだから、観衆の顔はほとんどが勝ちゲームに等しい笑顔であった。
この引き分けで、とりあえず残留争いからは一歩引いたところにいられるから、ほっとした。
後半途中出場した長倉も、すばらしいスピードを見せてくれた。
十分戦力になり、これからの活躍が楽しみだ、と誰もが思ったに違いない。
そして、なにより高木善朗。
ケガでの長期離脱から、今回の2ゴールで本当の復活を遂げたといえる。
彼が入ることで、他の選手の動きが変わって来る。
そして、魂のこもったプレーは本当に頼もしい。
窮地を打開できるアイディアと技術をもった彼は、やはり新潟の中心、欠かせない存在だ。
試合後の選手たちの場内1周の挨拶が終わるころ、スタジアムにはサポーターから「ヨシアキ、ヨシアキ」の大合唱の声が上がった。
だれもが彼をたたえていた。
これからの試合で、またすばらしいプレーを見せてくれるだろう。
大いに期待している。
Visca Albirex!!