ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

第6回たいない高原マラソン大会、それなりの奮戦記

2022-09-12 20:19:10 | RUN
3年ぶりの開催となった、たいない高原マラソン大会。
早いもので、もう第6回を数えている。
第5回は、直前まで開催予定だったのが中止となったので、残念だった。

駐車場は近い方がすでにいっぱいとなっていたため、第2駐車場の、草むらのような場所に案内された。
でも、そこで駐車場整理の仕事をしていた知り合いの方に会えてうれしかった。
元気な明るい娘さんがいたはずで聞いてみたら、もう高校生だという。
当たり前だよなあ、あの頃から10年近くたっているのだから。

さて、受付にいくと、係の人たちや関係者のみなさんは皆緑色のTシャツを着用していた。



その背中には、「激坂」の文字。

そう。ここの大会は「激坂」を売りにしている。

ただ、8月の集中豪雨でコースの一部が崩れたために別なコースを用意し、距離も少しずつ短くなったのだった。
その新たなコースがどの程度のものか、気になるところだ。



スタートの胎内スキー場ロッジ前から、胎内平までのヘアピンカーブの連続を駆け上がるのは厳しい。
約1kmくらいで、標高差85mくらいを、一気に上らなくてはいけないのだから。



これは、最長の16.2㎞種目でも、次に長い8.9㎞種目でも変わらない。
頂上付近で細かいアップダウンを1kmくらい走った後、先ほど上ってきたヘアピンカーブの連続を1km走る間に駆け下っていく。
そこまでで4km。
その後は、だいたいは緩やかな上りを2km余り走ると、8.9㎞種目は折返し点を迎える。
そこからは逆に下っていき、ラスト100mほどを上ればスタート地点に戻ってゴールとなる。
16.2㎞種目の場合は、折り返しの10㎞地点まで、もう少しアップダウンが激しくなる道を行き来しなければならない。

さて8時30分に、16.2㎞種目のスタート。
その前にスタート地点の前まで行き、人を探した。
中学高校で、同窓生だったSIさん。
この大会の前身となる、8年前の胎内市ロード大会で「再会」してからは、あちこちの大会で何度となく一緒に走ってきた。
去年も燕さくらマラソンで一緒になったが、今年のその大会では出場していなかった。
姿を見つけて話しかけると、4月の同時期は長野マラソンに出場していたのだとか。
さすがフルマラソン100回に近づいているだけある人だ。
健闘を誓いあって、別れた。

SIさんたちが出発して10分後、私たち8.9㎞種目のスタート。



新潟県内在住者に限っているせいもあって、そんなに参加者は多くはない。
だが、スタートしてみると、次々に抜かれていく。
ファンランを決めて出場した私だが、やはりあまりにゆっくりなのは性に合わず、少しはがんばろうかとも思った。
最初の1kmは、5分40秒、上りなのにそれなりだ。

ロイヤル胎内パークホテルの前から、胎内平へ向かう上りに差し掛かるあたりで、私に声をかけてくれた人がいた。
60歳手前の勤務先で縁のあったTさんだった。
ヘアピンカーブの連続を、話をしながら走って上っていった。
そちらのお子さんの名前を、別の人と間違えてしまって失礼したけれども…。

さすがに20歳くらい若いTさんの足取りについていけなくなってきた私。
「お先にどうぞ」と勧めた。
私は、急坂なので時々歩き、走るTさんとは、少しずつ離れていった。
前にスタートしていた16.2㎞種目のSIさんとすれ違い、声を掛け合った。
坂道で歩いたというのに、この1kmを7分6秒で上れていたのは、自分としてはちょっと感心。

ようやく胎内平に上り詰めて、周辺の小刻みなアップダウンを約1km走る。
3㎞地点では、6分0秒/㎞。
ここまでの上りで足を使ってきた私は、全然前の人に追いつけなかった。
(悔しいが、やっぱりトシと走り込み不足だなあ…。)

今度は急激なヘアピンの下りの連続。
足が勝手に動かされる。
その分、転んだら大けがだ。
長い脚を武器に、何人かを抜くことができた。
3,400番台のゼッケンは、私と同じ60歳以上男子のナンバー。
ここには負けたくないと思いつつも、10人くらいは先行者がいたのを知っている。
スタート地点直下の道へ戻って、5km地点までで、④5分40秒 ⑤5分6秒。
下りはスピードが出た。

あとは、平地に見えるが、奥胎内に向かう道は、緩やかな上り。
少しスピードが落ちる。
そこをすかさず、先ほど抜いた3,400番台ゼッケンの男性に抜かれ、差をつけられた。
ありゃまあ、もう追いかける余裕がない。

前方からの陽射しが強い。
気分転換と塩分補充のために、レース前にスタート地点の近くに置いてあった、塩飴タブレットをなめながら行く。
6km地点で6分3秒/㎞のスピードは、やはり上りだから。

おっ、見えてきた。



橋のむこうに8.9㎞種目の折り返し点が。
胎内第2発電所の手前だ。




折り返すと、係の人が、
「ここからは、残りずっと下りですよ!」
と励ましてくれた。
「ありがとうございますっ!がんばります!!」
と、例を言って、来た道を戻り始めた。
7㎞地点で、6分2秒/㎞。

この後にも、実は上りもあったのだが、まあいいでしょう。
それよりも、後ろを追いかけてくる人の足音が気になった。
明らかに私を追い抜こうとしている足音。
負けるもんか、とちょっとだけ気張ってスピードを上げたりおろしたり。
1km近く続いたが、根負けしたのは私の方だった。
明らかに後ろの足音が勝っていたので、抜きかかった人に、
「ナイスランです!」
と声をかけた。
「ありがとうございます!」
と返ってきて、抜いて行った人はさらにスピードを上げて、前方の人を抜いていった。
8㎞地点で5分29秒/㎞。

その抜かれた前方の人のゼッケンを見たら、私と同じ3400番台、60代の人。
一人抜かれたのだから、一人抜き返そう。
そう決めて、残り200メートルほどでスピードを上げた。
ゴールゲート手前、ラストの100mで抜き、その勢いでゴール。



思わず、よっしゃあ!とガッツポーズが出たものの、記録証を受け取りに行く前に両膝に手を当てて、あえいだ。

完走証を見ると、



男子60歳以上の部では、「12位/23人中」とあった。
60歳以上のちょうど、ど真ん中、小さい満足。
最後に1人抜かなかったら、23人中後ろの方になってしまったからね。

…でもさあ、順位を気にしないファンランで走ったはずなのに、どうしてこうこだわってしまうのかねえ…。
せこいというか、人間が小さいというか…。

10㎞にも満たない距離だったのに、まさに山あり谷ありのコース。
前半の激坂で体力が奪われてしまった。

でも、やっぱり大会参加はいい。
他者とともに競技を行うことによって、順位やタイムを上げていくことが可能になる。
一人だとこうはいかない。
やはり人は人によって自らの力を高めることができるのだなあ。
久しぶりの大会参加で、その楽しさを思い出したよ。
たいない高原マラソン大会、開催ありがとう!



最後に、ゴールで再会したTさんを見つけ、記念に1枚撮ってもらった私であった。


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