ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

サクラソウに感激した思い出

2023-02-06 20:24:43 | 草木花

 

街角の家に、サクラソウの苗が育っているのを見かけた。

それを見て、まだ働いているときに、冬休み中に教室の植物に感激したことがあったのを思い出した。

 

冬休み中は、室内に誰もいなくて、暖房もついていなくて、教室がとても寒くて寂しいものだった。

だが、どの教室の中でも、意思をもってしっかり生きていると見えるものがあった。

それは、各教室で育てていたサクラソウだった。

春になったときに、学校を花で飾ろうということで、当時はすべての教室にプランターを置いてサクラソウを育てていた。

そのサクラソウの様子を見て発見したことがあり、それに感激したのだった。

サクラソウの様子を見ると、明るい窓の方に1枚1枚の葉を広げていたのだ。

しかも、苗の後方の葉は、なんと立っていたのだ。

葉を広げること、葉を立てることは、少しでも暖かい太陽の光が当たるようにと、生きることに懸命な様子にほかならなかった。

だから、どの苗も、数日前よりも葉を大きく成長させていた。

そのうえ、つぼみの付いた花芽が育ってきていた。

その場所から動けないのに、大きくなろうとがんばっている。

そんなサクラソウが、一生懸命生きているすごさが伝わってきた。

見ていたら、なんだか、ジ~ンとしてしまった。

 

3学期の始めに久々に会った子どもたちには、私が見つけたこのことを話して伝えた。教室に戻ったら、教室にあるサクラソウをよく見てほしい、と。

一生懸命後ろの葉を立てて、太陽の光を浴びて成長しようとしているから、と。

子どもたちには、サクラソウに負けずに、心も体も大きく大きく成長してほしいと願ったのだった。

 

サクラソウは、その後の勤務先でもよく栽培されていた。

2月の今頃は、室内で育てていると、暖房で暖かいから咲くものもあったと記憶している。

花粉症のようなアレルギーになる子も増えたから、前のように教室で育てているのは少ないかもしれない。

でも、懐かしい「発見、サクラソウ」の思い出である。

 

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