ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

同年代の会の集まり、意外な心地よさ

2017-02-20 20:56:20 | 生き方
同年代の同業者の会の集まりがあった。
今年度または来年度に定年退職を迎える人たちの集まりである。
幹事として20人に案内を出したが、8人しか集まらなかった。
しかし、そのくらいの方が距離は近いし、話は通じるし、かえってよかった。

近況を紹介し合うと、皆、なかなか大変なところを生きているなあ、と実感する。
ある人は、この年まで新潟県で働いてきたが、元気だった90歳近い両親のうち、父親が昨年末倒れてしまったという。
母親がそこに付き添っているのだが、老々介護となり大変なのだとか。
だから、家はこちらに建てていたのだが、退職したら親の面倒を見に、山形へ帰らなくてはいけないかもしれない、と言う。

その話題が出ると、オレも同じだ、と佐渡に実家がある人が言う。
実家には母が一人で暮らしているのだとか。
だから、自分も、帰らなくてはいけないのかなあと考えていると言う。
「山形ならここから3時間ほどで行くかもしれないが、佐渡の実家までは5時間半かかる。」
という言葉のおまけ付きである。

家から何十キロか離れているために、こちらで単身赴任している人もいる。
その人も、父が数年前に亡くなったので、一人暮らしの母が心配だと話している。
みんな、老親の介護でなかなか大変なのだ。

かと思うと、「うちは両親が早くに逝ってしまったし、子どもも独立したから、夫婦二人きりになって、新婚時代に戻ったみたいだよ。」などと言う輩もいた。

時代だなあ、と思うのは、定年=退職ではないこと。
まもなく3月いっぱいで定年退職、という人たちが予定を口にしたのを聞くと、年金が出るまでみな再任用・再雇用の予定だそうだ。

そう言いながら、この中で2人は、数年前救急車に乗った人たちであった。
冬にその経験をした人は、またあんな具合になるのではないかと不安になることが多いので、今の時期はイヤだと話していた。

みな、なかなか大変な中を生きているのだなあと思う。

こんなふうな話をしながら飲み会を行っていたのだが、注いだり注がれたりはせずにそれぞれ思い思いのものを飲んでいたし、この年代ならではの話題で結構盛り上がったので、気持ちよい2時間の会となった。

健康、親の世話、今後の暮らし、…etc。
自分も含め、みんな齢だなあ。
ま、同じ年代ゆえの悩みを腹蔵なく話せるのは、やっぱりいいものだと思ったしだい。
幹事をしたかいがあったというものである。

コメント
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