ON  MY  WAY

60代になっても、迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされながら、生きている日々を綴ります。

J1リーグ2009 アルビレックス新潟 最終戦を終えて

2009-12-09 21:26:03 | アルビレックス新潟
2009年のJ1リーグが終わった。
アルビレックス新潟は、序盤は首位に立ち、中盤でもACL圏内にいるなど、今までにない健闘を見せた。
失点は、首位鹿島とわずか1点しか違わない31失点。年間試合数が34だから、1試合に1点も失わないことになる。
得失点差も11。これは、4番目に良い。
ただし、得点数は、42。点取り屋のペドロ・ジュニオールがガンバ大阪に引き抜かれると、チームの得点力はガタ落ちしてしまった。
これは、リーグ11位。降格する柏の41と大して変わらない。
昨年の得点力不足と変わらない事態に陥ってしまった。
味方が1点以内に抑えてくれるのだから、1,2点取れれば勝てるのに。
何よりも信じられない事態となったのは、ホームでの成績が4勝5敗8引き分け。ついに、後半半年間、ホームで勝利なしだった。
選手会長の内田潤選手も、「選手である自分たちも信じられない結果になってしまった。」と言った。
しかし、昨年は、アウエーで2勝(10敗5分け)しかできなかったのに、今年はアウエー戦9勝5敗3引き分け。ずいぶん強くなったなあと思ったのだ。

その強くなったアルビレックスの監督が変わる。
鈴木淳監督は、選手たちに慕われていた。
居残りの練習にも付き合ってくれたと言う。
昨年、降格争いをしながらも、ベタ引きの試合はしなかった。
昨年より戦力の整った今年は、昨年のような「先制されたら、負け」の気分はなかった。
カウンターだけではなく、ボールを回しながらチャンスをうかがうような試合の進め方を見ると、アルビの選手たちがうまく見えた。
でも、まだ途上だ。ボールを回しているうちに奪取され、カウンターを食らうことはよくあった。シュートまでいってほしいのに。

最終戦も、たった1点が取れなくて後半もロスタイムに入ろうとしていた。
鈴木淳監督が、今季で退団する、デビッドソン純マーカス選手や松尾直人選手を投入した。「戦術的なことではなく、退団する彼らの意気にかけた」と、今までらしくない采配を振るった。
成果が出た。松尾選手の同点ゴールだった。
勝利のバンザイはできなかった。でも、場内からは、健闘をたたえる拍手が起こった。
ゴール裏のサポーターたちは、今年の背番号順に、選手の名前を叫んだ。
みんな、今年のアルビが好きだったんだ。
ジーンとした。

鈴木監督は言った。
「今年は、出だしはよかったけど、途中でつまずいた。でも、最後まで粘り強く戦う姿を見せることができた。」と。
内田選手はあいさつの途中で、声をつまらせしばし絶句したが、言った。
「元旦まで、行くぞ!」
そう。天皇杯の戦いはまだ続いている。今週末は、アウスタで準々決勝、清水戦。
あと2試合勝てば、元旦の決勝だ。
みんな、今のメンバーで試合を続けることを望んでいる。
今の結束力なら、行ける。
今のチームなら、できる。
鈴木監督時代の、アルビレックス新潟というチームの集大成を見とどけたい。
がんばれ、アルビレックス新潟2009!

(追記)
私は行けないが、息子は、アウエーなのに準々決勝のチケットを買った。
どうしても応援したくて、新潟から清水まで、新幹線を乗り継いで行くそうだ。
思いよ、とどけ!
コメント
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