
私が子どもの頃は、科学やロボットを題材にした漫画がブームの時代でした。『鉄腕アトム』や『鉄人28号』が大人気で、多くの子どもたちが夢中になったものです。
今日、外出中の車の中で、NHK R1の「伊集院光の百年ラジオ」という番組を聴いていました。今回のテーマは、「手塚治虫の白熱議論」。私にとっては、子どもの頃を思い出させる内容でした。番組の中で、当時ブームだった漫画を「空想科学漫画」と呼んでいたのが印象的でした。
『鉄腕アトム』の物語は、決して科学崇拝一辺倒ではありませんでしたが、子どもにとっては夢のような世界でした。今振り返ると、技術的な仕事を志したのは、これらの漫画を読んだことがきっかけだったのかもしれません。実際には夢には届きませんでしたが、それでもチャイルドフッドの良い思い出です。
余談ですが、番組でも触れられていましたが、当時は漫画本が「親の敵」でした。漫画を読みすぎると頭が悪くなる、と都市伝説のように語られていたものです。
とはいえ、私は漫画を読み漁るほどではありませんでした。興味がなかったわけではなく、単純に本を買ってもらえるほど家が裕福ではなかったのです。たしか、行きつけの本屋で創刊されたばかりの週刊漫画雑誌を、販売促進のために無料で1冊だけもらったことがありました。そのときは夢中になって読んだ記憶があります。後は、時折買ってもらえた漫画を読むくらいでした。
不思議なことに、大人になった今では漫画を自由に読める環境があるにもかかわらず、あまり読みたいという気持ちになりません。ただ、あの時代を過ごした記憶だけが心に残っています。
写真は、先日福島潟を散策した際に撮影したものです。被写体はサワオグルマ。この黄色い花が咲き誇ると、福島潟も初夏を迎える目印となります。
ちなみに、この花は立派な絶滅危惧種??正確には、新潟市の準絶滅危惧種に指定されています。周囲では、渡ってきたオオヨシキリのけたたましい鳴き声が飛び交い、まさに季節の移り変わりを感じるひとときでした。



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