マッタリ風景

散歩写真と戯れ言のブログ

何でもアンテナ

2020年11月23日 | 散歩写真



「何でもアンテナ」と言うと、どんなドラえもんの道具なのかと問われそうです。

アマチュア無線を11月3日に再開(交信開始)してから、今日現在で300局弱の局と交信ができました。

アマチュア無線にも色々と敵がありまして、その一つがインターフェア(電波障害)です、一番恐ろしいというか聞きたくない言葉です。
アマチュア無線は電波を使う趣味ですが、自分が発射する電波が色々な機器(テレビやラジオなど)へ影響を与えることがあります。
そうなると、電波を発信することを停止して、対策(マストです)をしなければなりません。

かつて、このインターフェアには多々苦しめられました。
昔は、テレビに影響を与えるのが一番多い障害でした。
ただ、今は市販されているトランシーバーの性能が上がったのと、テレビ放送が地デジへ移行して、放送に使う周波数がUHF帯へ引っ越してくれたので、ほぼ問題は解消しました。
今、電波障害となるとは、トランシーバ自体が発射する周波数の電波そのものが与える影響です。
私が交信に使っている周波数は短波帯(HF帯)です、スマホに使われている周波数と比較すると、とても波長の長い周波数帯になります。
その特性のため、少し長いケーブルなどがあると、それが受信アンテナの動作をして、ケーブルに接続されている機器に影響を与えます。

アマチュア無線を再開して、そのインターフェアに暫く苦しめられました。
と言っても、自宅のテレビとかご近所へ迷惑をかけたわけではありません、自分の部屋に設置している機器に影響がでました。
まずはマウスです、電波を発射するとマウスの動作が全くできなくなりました。
そしてPCのディスプレイ、周波数帯によっては画面に縞状のノイズが発生しました。
それに追加して、電波を発射していると、インターネットの接続が瞬断されます。

この手の障害対策は、一番上の写真に写っているノイズフィルター(クランプフィルター、あるいはパッチンコアなど呼び方色々です)を使います。
ノイズフィルターの正体はフェライトです、障害の発生したケーブルなどを、フェライトで包むようにすると、ノイズ(今回は短波帯の電波)からケーブルを防御します。
マウスとPCへのディスプレイは、該当するケーブルへノイズフィルターを装着したら問題が解消しました。
余談ですが、装着する位置はカットアンドペーストです、大概がどちらかのケーブル末端、または両方になります。

軽減はしたけど、問題解消しなかったのはインターネットの接続瞬断です。
今流行のFT8というデジタル通信はPCが必須ですし、インターネット接続も同様です。
実は、この障害を解消するのはだめだろうなと想像していました。
というのは、PCの設置してある2階の部屋からルータが設置してある1階の部屋まで、LANケーブルが20m以上はしっています。
しかも、一部のLANケーブルは家の壁内部に入っていたりします。
これだけ長いケーブルだと、周波数によっては電波が乗りやすい長さに該当します、完璧な受信アンテナになるわけです。
ノイズフィルターを入れられる場所へ、沢山のノイズフィルターを装着したのですが、完全には障害解消ができませんでした。

最終的にどのようにして障害を解消したかというとWi-Fi利用です。
春先、ルータを新調した際、Wi-Fiの中継用機器(2階へ設置)も同時に設置しました。
そのアクセスポイントにLANの口があるのを思い出して、PCのLANケーブルをそちらへ刺し直したら、電波障害はあっけなく解消しちゃいました。

しかし、今や家の中はノイズだらけです。
色々な電子機器が生活に入り込んで、その機器から発するノイズを可視化したら、多分ノイズしか見えないのではと思われます。
これらのノイズも、アマチュア無線の受信に結構な影響を与えます、今度はアマチュア無線が被害者側になるわけです。
こうなると、以前テレビ番組のぽつんと一軒家で見たように、山の中に無線局を構えるしかなさそうです。

一番上の写真は、私の在庫品の中では大きめ(フェライトの直径が13mm)のノイズフィルターです。
また、下の写真はWi-Fiの中継機とPCを接続したLANケーブルの様子です。
こちらには、小さめなノイズフィルターを装着しました、無くても問題はなかったのですが、念のためです。

こんな話、多分大多数の人にはチンプンカンプンでしょうね、何でもアンテナになってしまうという、面白くもない話でした。










   
コメント
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