想憲美茶

くだらないですよ、ホントに。

ええ話やなー。

2009-10-02 14:40:40 | Weblog
いつものように、都内を走る我が愛車。(でも運転は旦那さーん。)
そして、信号待ち。
ぼーっと外を見ながら待っていると、
道路の右側から、何やら動くものが…。

とても小柄なおばあちゃま。
しかも、90度ぐらいに腰が曲がっていて、
片手には杖、もう片方には大きめの荷物…。

そこは片側3車線の広い道路。
横断歩道を渡りきるには、かなりの距離。
なのに、もう少しで歩行者信号?が点滅しそうな感じ…。

旦那と、
「あー、大丈夫かなぁ。でも、急いじゃって転んでしまうのも
大変だよねー。」
と話をし、気にはなりつつも見守るしかなかった。

するとどうだ?
左側から30代くらいの男の人が、小走りに道を渡り始めるではないか!
なぬぅ~!
何故にこのタイミング?もう少しで赤でしょーっ!

とブツブツ文句を言っていたら(本人には聞こえないしね~。)
その男の人は、横断中のおばあちゃまの所でハタっと止まり、
体を守るかのように傍に立ち、同じ歩調で歩き始めたではないか!

きっと、その男性も私たちと同じ様に、
なんとなく危ない気がして、居た堪れなくなり
行動を起こしてしまったのだろう。

ええ人やなぁ~。
なぬぅ~!とか言って悪かったよ…。

無事に渡り終えた2人。
おばあちゃまは、曲った腰を更に曲げ、男性にお礼を言っているようだった。
そうこうしているうちに、車道が青になり、
私たちは、動き始める。

その男性は、何事もなかったかのように、
信号待ちをしている。
私たちの車が、彼の傍を通りすぎる瞬間、
私は心の中で親指を突き出し、
「ぐっ!じょーぶ!!」
を送った。

世の中、捨てたもんじゃないなぁ…と
なんとなく、嬉しい気持ちになった瞬間である。

戦後の大変な時代を生き抜いてきた人達。
今があるのはその人達のお陰だと思っている。

ご高齢の方々に優しい世の中であって欲しいと常々思っている。
(きっと、自分たちがばーさんになった頃は、もっと生きにくい世の中に
なっているんだろうなぁ…。)