気持ちはわかる

14歳の男子が、
学校で手の甲をガラスで切った、と診察を受けに来た。

ケッコー、ぱっくりいっていたようだが、
腱は切れてなさそうね、
と、縫うだけで済むこととなる。

縫うだけで…。

しかし、彼にとっては大きな大きな試練だったのである。

直接関わった訳ではないので
（たまに覗いちゃったケド）
担当した人に聞いたハナシ。

まず、縫う（縫合する）為には、局部麻酔が不可欠なんだけど、
その麻酔（＝注射）が嫌と
駄々をこねだしたからさ、さぁ大変。

体はガッチリで、
眉毛なんて剃っちゃって「やんちゃ」ぶりにをアピールしているのに…。
挙げ句の果てには、
ポロポロと涙くん、こんにちは。

意を決しない彼の為に、
外来診察は中断。
何人もの診察待ちの方から
「遅い！！」
とのクレーム。

医師も堪らず、
「男だろっ！」と言ってしまったそうな。

アナタより小さなコ（幼稚園児とか小学生）達だって、
頑張って縫合の処置受けてるのにね～。

いや、もちろん、気持ちはわかるよ。
嫌なもんは嫌さ。
麻酔の注射すら痛いさ。

でもね、アナタの為に何人迷惑が掛かっいると思ってんの？！
なんて、言えないケド（笑）
その泣き顔、写メで全校配信するわよ！
なんて、言えないケド（笑）


なんだかんだと、最終的には
意を決し、処置を受けたんだけどね。

よく頑張った！偉いぞ！

きっといろんな意味で、成長した事であろう。

でも、これからは怪我しないよう、気をつけてね。