想憲美茶

くだらないですよ、ホントに。

親の言動

2009-11-11 00:26:45 | ロバの耳
仕事では、整形外科の診察室につく事が多い。
当院は小児科はないのだが、整形外科に限り、
幼稚園の子、小学生、中高生と
若年層も診察にくる。

そこでツイ気になるのが、親御さんの動き(←?)

大体がでしゃばる。
幼稚園児は仕方ないとして、
小学生ともなれば、話は出来るだろう。親が傍らに付き添うのはいい。
っつーか、居て貰った方がいいのだが。
しかし、

子供に聞いてんだから、横からベラベラしゃべるな~!

殆どの親が、子供を差し置いて話し出す。
もちろん、親からの情報も不可欠だ。
でも、先ずは本人でしょ?

これは序の口。

個人的に中学生までかな、親に一緒に診察室に入って貰うのは。
ところがドッコイ。
高校生、大学生、はたまた軽く成人越えの25歳の
親ですら、
ベターッとくっつき一緒に入ってくる。
そして、ベラベラ話し出す。

あの~。
お宅のお子さん、喋れないんですか?
親への説明が必要な際はお呼びしますが…。

心配する気持ちはわかります。これでも2児の母ですから。

でもさ、なんか違う気がするのは自分だけなのか?

という疑問を日々感じていたのだが、
正に私の理想的な親子が!

13歳の男の子が、足を捻ってから痛いという訳で、
診察前に話を聴きに行く。

名前を待合室で呼ぶと、
学生服を来た男の子が返事をした。
隣にはお父さんが…。

私は捻った状況などを聴きはじめる。(問診)
するとどうだ?
彼は状況をちゃんと話始める。
お父さんは口を挟まず、じっと聞いている。

問診の結果を医師に伝えると、先にレントゲンを撮るよう指示がでる。
私はまた彼の所へ説明しに行く。
彼は「わかりました。」といい、レントゲン室へ向かい始める。
お父さんは座ったままだ。
どうやら、本人だけで行かせるようだ。

レントゲンも無事に?撮り終え、
診察の順番がやってくる。
医師が彼を呼ぶ。
私はお父さんが来ているのを知っている。

診察室のドアが開き、彼が入って来た…。
一人で…。

これだよ、これっ!
中学生とはいえ、一人の人間として扱う?親の心。

無関心な訳ではなく(感心無ければ、付き添って来ないだろう。)、
心配していない訳でもない。

たが決してでしゃばらず、子供を尊重そして自立させるべくスタンス。
素晴らしい!

は~。
世の中にはまだ、こういう親御さんがいたのね…。

いや、もうホント、
実際多いのよ、親が子にベッタリなのが。
もちろん、本人が辛かったり動けなかったり事情があるなら
こちらも付き添いをお願いしたい。
医師が家族への説明を要し、一緒にどうぞ。
という場合もある。

愛情を注ぐのと甘やかしは違うと思う。

親から教わった事、学校や社会生活の中で学んだ常識が
段々ズレてきていると感じるのは
こういった親子の接し方も
一つの原因ではなかろうか…と思ってしまう。

ま、逆に我が子への接し方も考えさせられるんだけどねん。