イスラエルでの暮らし

イスラエルでの暮らしなど、紹介します。そして今現在の生活で感じたことなど

後もう少しでレヴィ=ストロースは終わりです

2008年10月23日 19時39分59秒 | Weblog
この贈与に対する「反対給付」という義務感は、およそ人であるならば
簡単には抗いきれないものなのです。
贈与されたものは返礼をすることによって、いったんは不均衡を
解消するのですが、返礼を受けた者は再びそれを負い目に感じ
、その負債感は、返礼に対してさらに返礼するまで癒されません。

つまり最初の贈与があった後は贈与と返礼の往還は理論的には
無限に続くことになります。

このシステムによる効果は二つあります。

ひとつは贈与と返礼の往還のせいで、社会は同一状態にとどまることが
出来ない、ということです。

そしてもうひとつは人間は、自分がほしいものは他人から与えれるという
仕方でしか手に入れることが出来ないという真理を人間に繰り返し刷り込むこと
です。
何かを手に入れたいと思ったら他人から送られるほかない。

そして、この贈与と返礼の運動を起動させようとしたら、
まず自分がそれと同じものを他人に与えることからはじめなければならない。

これが贈与に対する基本ルールなのです。

「なになに」と思われるかもしれませんが、私たちの日常に当てはめてみれば
まさしくそのとおりであることに気づきます。

私たちが欲しいと願ったものは何であれ、欲したものの方から先に
与えなければならないのです。

言葉であれ財貨であれこの法則は変わりません。

簡単な例でいきましょうか。

挨拶をされたければ、まず挨拶をしなければなりません。

話したければ、まず話しかけなければなりません。

最初に与える。与えれたものは「反対給付」の義務感からは逃れられない。

自分が欲しいものは同じようなものをまず最初に与えなければならないのです。


これからが本当の佳境のなのですが、
この話の続きはまた明日 たぶん。


唐突ですが、インコ買いたいんですよね。
ホームセンターのペットコーナーにいまして、
これが成鳥とヒナのあだくらいで、指を近づけると
口を大きく開けてえさを催促するんですよ。

かわいいんだよな。

妻に反対されそう。たぶん買えないな。