2012年11月18日 説教要旨 第Ⅰサムエル記15章22節
『するとサムエルは言った。「主は主の御声に聞き従うことほどに、全焼のいけにえや、その他のいけにえを喜ばれるだろうか。見よ。聞き従うことは、いけにえにまさり、耳を傾けることは、雄羊の脂肪にまさる。」』これは、預言者サムエルがサウル王に対して言ったことばです。
(1~2)「アマレクを打ち、そのすべてのものを聖絶せよ。容赦してはならない。」と神は語られました。
神は今も私たち一人一人に語ってこられます。旧新約聖書が完成している今、聖書を通して語られ、祈りの中で、また預言や摂理を通して語ってこられます。旧約時代は本当の預言者は預言を間違えませんでしたが、新約時代の今は間違いが含まれるので預言は必ず吟味しなければなりません。サムエルは子供の頃から神に仕えていました。子供の時に直接神の声を聞く体験をし、そこから預言者の活動が始まっていきました。神は特別な人だけでなく、一人ひとりにわかるように語ってこられます。“自分には語られない”と不信仰の思いをもつことがないように注意しましょう。
(7~9)サウルは最初は神のことばに従っていましたが、途中から従わず良い物を取っておきました。サウルにとって神のことばは全てではなく、自分の良いと思うことを大切にしてしまいました。
一方、新約聖書に出てくる百人隊長は、神のことばが全てであることを知って信じていたので、「おことばをください。そうすればしもべはいやされます。」とイエスに求め、その信仰を神は喜ばれ、彼のしもべはいやされました。神のことばを第一としているかどうかが重要です。
(10~13)サウルを王にしたことを主は悔いられました。サウルは自分のために記念碑を造り、神でなく自分の栄光を求めました。そしてサウルは自分が神のことばを退けたことに気付いていなかったのです。自分を正しいとしていくと神の声に気付かないということを覚えておきましょう。
(14~22)どんなに素晴らしいいけにえより神に聞き従うことを神は望んでおられます。私たちも神が語られたことばに従っていきましょう。問題は許されますが、神に聞き、その神のことばに応答して従うとき素晴らしい神の計画が開かれていきます。(文責・木本)