馥郁の白蓮木~タイサンボク~

2014年06月15日 | 日記

先日、タイサンボクの花を頂きました。



タイサンボクは、学校の中庭や公園で植えられているのは見たことがあり、
花が咲くことは知っていましたが、目の前にするのは初めてです。


翌日花は開き、中にはこんな形をした雄しべと雌しべがありました。
 

一緒に見たご近所さんは、「まるでパイナップルみたいな形ですね~」と云われ、一緒に驚きました。

翌日には、花びらは赤茶けてしまい、残念ながら終ってしまいました。


タイサンボクは、モクレン科モクレン属タイサンボク種。学名は、Magnolia grandiflora L.
北米中南部原産。アメリカ合衆国南部を象徴する花木。ミシシッピー州とルイジアナ州の州花
日本では、福岡県直方市の市木。

のこりの小さな蕾がだんだん膨らんできました。蕾の軸も起毛しています。


2日目
 

3日目
 

花びらは、つい触ってしまう、なんとも厚い布のような、しっとりした質感です。花びらの枚数は、
9枚に見えますが中の6枚が花びらで、外側3枚は萼だそうです。

葉の表面は光沢があり、艶々しているのに裏は、起毛しているように錆び色の毛が密生しています。

学名は、マグノリア・グランディフローラ。花の香りは、何とも言えない独特の香りで馥郁という字が、
当てはまる気がします。マグノリアの香りは、香料としてこの「タイサンボク」から抽出されているそうです。

マグノリアとは、1703年に、フランスの植物学者シャルル・プリュミエが、Generaの中で、
マルティニーク島の花木を記載していて、地元でTalaumaと呼ばれていたこの種に、フランスの
モンペリエの植物学者ピエール・マニョル(Pierre Magnol)に因んで命名した、その名の英語読みから
きています。(wikipedia参照)


大山木とも泰山木とも書きます。樹高が20m以上になります。別名「白蓮木」(ハクレンボク)
「常盤木蓮」(トキワモクレン)日本には、明治6年1873年に渡来したとのこと。

この花を下さった方のご実家の庭にあったものを切って下さいました。その方は歌人であり、
歌人によってもたらされた「白蓮木」。なんだか「花子とアン」のお話みたいに、つながる
縁を感じる今日この頃です。