2020年3月4日、大阪市内で開かれた第92回選抜高校野球大会(会長は毎日新聞社社長・丸山昌宏氏)の運営委員会と、日本高校野球連盟の臨時理事会において、今春の大会について、「無観客試合での実施に向けて準備する。ただし、開催するかどうかは、11日に判断する。11日に開催を決めたとしても、それ以降も外部環境の変化によっては中止も視野に入れている」と決定した。
このようなダラダラした曖昧な「決定」を、高校野球大会だけに許されて良いのだろうか。このような背景には、高校野球大会だけを無意識に特別視する不公平な恣意的で偏向した意識や価値観が存在していると考えて良い。また、大会に絡んだ様々な利害損得関係の表れでもあろう。しかし、それは高校野球だけに存在するのではなく、あらゆるスポーツに言える事である。安倍自公政権がすでに、一斉休校の要請を出したことから、強制ではないものの、他人との接触交流が感染を拡大するとの事から、深慮のうえ止むを得ずそれに協力しようとする動きが多く見られる中で、「無観客」であっても「実施しようとする」意識は迷惑であり許す事ができないのではないか。表向き選手たちの思いを代弁するかのように見せかけながら「無観客で実施する」と決定したようであるが、その連中の本音の狙いこそが問われるべきであろう。また、テレビ・ラジオなどメディアで実況中継放送をしようとかんがえているとするならばそれこそ問題外であろう。