好曲好盤探訪

名曲か、名盤か、というより、個人的好みで好きな曲の好きな演奏との出会いを求めてボチボチと。同じような方の参考になれば

ブラームス 交響曲第4番 テンシュテット/ボストン響

2017-11-18 17:43:15 | ブラームス 交響曲第4番
ブラームス 
交響曲第4番 

指揮…テンシュテット
演奏…ボストン響
好み度…4.5(5点満点)

実直でちょっと武骨にも似た強さの中に哀愁感に似た雰囲気が漂う響きが印象的な演奏。
ボストン響の古風で温かく力強さも併せ持つ弦に木管やホルン等の金管がしっかりからんでブラ4的な雰囲気も感じられるし、高揚部での厚みもしっかりしていて、叙情部の厚い情感と高揚部の力強さのメリハリもあって、この曲のよさがほどよい重みを伴ってしっかりまとめられているように思う。テンポとしては、第3楽章が快活なテンポで進められる他はオーソドックスなテンポ。
計算してかしないでか、実直で厚く古風な力感の中に漂う情感のバランスがほどよく心地よい、名演といってよい演奏のように思う。
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ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番 ヴァーシャーリ/アーロノヴィチ/ロンドン響

2017-11-18 17:38:57 | ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番
ラフマニノフ
ピアノ協奏曲第2番 

ピアノ…ヴァーシャーリ
指揮…アーロノヴィチ
演奏…ロンドン響
好み度…4(5点満点)

第1楽章はピアノよりむしろオケの濃さが印象的。叙情性というよりは濃い。洗練とか絢爛というのとは違う響きで、鳴らすところは重い金管も思い切りよく鳴らして濃い重量感を感じさせる。
ピアノは録音のせいか高音が綺麗に抜けていくというよりは、また、繊細な叙情性を聴かせるというよりは、どこか抜け切らないが真面目に少し甘い感触で虚飾のない力感を感じさせる、といった感であり、これは第2楽章では温かく優しい響きとなって甘い切なさを帯びた美しい雰囲気を醸しているように感じる。オケも木管ソロも弦も情感豊かで第2楽章はなかなか秀逸と思う。
終楽章はオケもピアノも結構音量を上げ、ピアノも結構力強いが、特にオケは特有のドンジャン鳴らすオーケストレーションを結構思い切ってやるもんだから両者相まって力強いといえばそうだが、ラフマニノフの叙情性等は吹き飛ばされているようにも感じる。
全体の印象として、濃さはともかく重さはやや過剰な感も受けるが、野暮ったいほどの素朴さ温かみも感じ、少なくとも個性的であること、第2楽章はなかなか秀逸であること、は言えるように思う。
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グリーグ ピアノ協奏曲 グティエレス/テンシュテット/ロンドンフィル 

2017-11-18 17:34:07 | その他
グリーグ 
ピアノ協奏曲 

ピアノ…グティエレス
指揮…テンシュテット
演奏…ロンドンフィル 
好み度…4(5点満点)

ティンパニに続くピアノは大変キレがあり、その後も一見透明感と力強さ、キレを感じるが、深みは感じられないというか、やや表層的なのかな、との印象はある。オケは、特にテンシュテットらしさを感じるということもないが、クリアのおおらかによい響きのように思う。
全体的に、グリーグの優しさや叙情性、といった方向でなく、力強さとキレを伴った、クリアで透明感ある演奏といった印象。
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