好曲好盤探訪

名曲か、名盤か、というより、個人的好みで好きな曲の好きな演奏との出会いを求めてボチボチと。同じような方の参考になれば

ブラームス 交響曲第1番 ライスキン/ライン州立フィル

2018-06-30 12:46:48 | ブラームス 交響曲第1番
ブラームス 
交響曲第1番 

指揮…ライスキン
演奏…ライン州立フィル
好み度…3.5(5点満点)

どちらかといえば耳障りのよいタイプの響きだろうか。音も演奏もバランスよく整っているが、音質も演奏もちょっと軽め・浅めくらいな印象も受ける。録音もよく、標準的によい演奏とは思うが、特にどうという感銘もないかな。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブラームス 交響曲第2番 マルツゥーレ/ベルリン響

2018-06-30 12:41:49 | ブラームス 交響曲第2番
ブラームス 
交響曲第2番 

指揮…マルツゥーレ
演奏…ベルリン響
好み度…4.5(5点満点)

第1楽章の反復があるとはいえ、約50分の演奏時間だからかなりゆっくり。この曲でよく言われる明るさや爽やかな田園風の雰囲気はない。
ただ、出だしからかなりゆっくりだが、まどろっこしかったり音楽が進まないような印象は感じず、まったりとしながらもしかし緩むこともなく、低弦や金管のズシリとした支えもあって鈍重なくらいの重みを持って、優しく柔らかく流れるような響きを聴いていると、こんな時間も悪くないな、と思わせる。
私が今まで聴いた中では最も遅いブラ2と思われ、ちょっと聴くとさすがに遅すぎ?とも思うが、すぐに違和感はなくなり、流れに乗ってしまえば、華やかさは感じないが、ゆったりと心地よく重いブラームスに浸れるような、あるいはこんな時間の流れ方も悪くないと思うような、特有の雰囲気を持った盤と思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ベートーヴェン 交響曲第9番 サヴァリッシュ/ロイヤルコンセルトヘボウ管/デュッセルドルフ市楽友協会合唱団 他

2018-06-30 12:34:10 | べートーヴェン 交響曲第9「合唱」
ベートーヴェン 
交響曲第9番「合唱」

指揮…サヴァリッシュ
演奏…ロイヤルコンセルトヘボウ管
合唱…デュッセルドルフ市楽友協会合唱団 他
好み度…5(5点満点)

特に力強さや激しさは感じない。特に荘厳さや敬虔な雰囲気を感じるわけでもなく、「ここがいい」という聴き所をつくっているわけでもない。特に可もなく不可もない、といった感じなようで、地味といえば地味なんだけど、でも、何かとてもいい。
その響きは、尖らずに厚く美しい調和があり、気品と美しさが、あふれるというよりは滲み出るようで、淡白なようで風格漂う味がある。
その深み漂う厚い美しさと調和をもった響きはベートーヴェンならではであり、コンセルトヘボウならではであり、サヴァリッシュの真摯さならではなのだろうと思う。
料理でいえば、よい素材を、濃いソースをかけることも、派手に盛り付けることもなく、素材の味を引き立てるためにできることを、一流の人達が頑固さを感じさせることすらせずに真剣にしっかりとやった、といったような。
録音もコンセルトヘボウホールの柔らかい残響とか音の分離と融合とかを何を強調することなく、空気感をも程よく捉えて、圧倒感は伴わないが包まれるようスケール感も感じさせて上質と思う。
ソリストたちもうまいし録音的にも突出することなく、合唱は力みのない最後まで衰えない声量と心地よい広がりとちゃんとしたアンサンブルを感じさせて好感度大。
歓喜の歌もおおらかな力感が込められ、ほんのりとした喜びも感じられて好感。
声楽部中盤以降、何となく流れてしまうような演奏も多い中、声量もアンサンブルも少しも聴き応えを減じないところなども見事。
フィナーレは合唱がめいっぱい歌い上げる、という感じはないが引き継ぐ管弦が力強く〆て爽快な満足感を感じさせて〆ている。
冒頭に特に力強さは感じないと書いたが、全体に力感不足を感じることもない。
サヴァリッシュとコンセルトヘボウの組み合わせに、どこまでお行儀のいい演奏かと思いきや、確かに行儀よいのだが、それは充実した内面からにじみでるような風格と美しい深みを湛えての立ち居振る舞いの美しさといえるような行儀よさであり、地味かもしれないが、美しく上質な名盤と思う。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ベートーヴェン 交響曲第6番「田園」 クーベリック/パリ管

2018-06-09 15:25:41 | ベートーヴェン 交響曲第6番「田園」
ベートーヴェン 
交響曲第6番「田園」 

指揮…クーベリック
演奏…パリ管
好み度…4(5点満点)

とても清らかな厚みをもった美しい田園のように思う。何者にも動じないかのような堂々としたものも感じるようであり、ただ、その分か感情の起伏とか昂ぶりとかはあまり感じられず、終始、別世界を想わせるような優しさに包まれるかのような厚く清らかな響きのように思う。
終楽章の最後の高揚部でなぜか多分意識的に弦の響きを絞っているのが私には理解できず個人的には何とも残念ではあるが、何とも美しい田園である。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チャイコフスキー 交響曲第5番 ザンデルリンク/ベルリン響

2018-06-09 15:22:14 | チャイコフスキー 交響曲第5番
チャイコフスキー 
交響曲第5番 

指揮…ザンデルリンク
演奏…ベルリン響
好み度…3.5(5点満点)

どうもザンデルと私にはピンとこないようで。
この演奏も落ち着いた、ちょっと陰を感じる響きと雰囲気を持った、特に第2楽章なんかはときに結構いい響きも聴かせる、それなりの演奏とは思うが、特有の雰囲気には至っていない気がするし、歌うわけでも、甘いわけでも、深いわけでも、華があるわけでも特に力があるわけでも、明にも暗にも情が傾いているわけでもない、とにかく、何か、どうというものを感じない、といった感じかなぁ。
まぁ、相性なんでしょうけど。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブラームス 交響曲第4番 チェリビダッケ/シュツットガルト放送響

2018-06-09 15:18:41 | ブラームス 交響曲第4番
ブラームス 
交響曲第4番 

指揮…チェリビダッケ
演奏…シュツットガルト放送響
好み度…4(5点満点)

透き通るような出だしに始まり、その後も清楚なまでに美しい響き。
例えば激しい感情を内に秘めるとか、そういう雰囲気も感じさせない寂寞でもなく重くもなく、ひたすらに毒気のない美しさとでもいおうか。
響き全体は残響の印象も含め教会の中で聴くような、残響多めの、尖らずだいぶ高音に寄った響きの印象。
そんな響きとゆっくりのテンポも相まって、第2楽章はかなり美しい。
この盤での美しさは、ミュンヘンとの録音で感じるような情念をも感じさせるような美しさとは別物のように思う。
重みも情感もあまり感じさせない、ある意味ブラームスとは別世界と感じるくらいに透明な美しさのみが印象的なブラ4のように思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブラームス 交響曲第2番 コンドラシン/モスクワ放送響

2018-06-02 18:55:31 | ブラームス 交響曲第2番
ブラームス
交響曲第2番

指揮…コンドラシン
演奏…モスクワ放送響
好み度…4.5(5点満点)

第1楽章~第3楽章での響きは、ときに凛とした情感をにじませながら、しかし基本的にはむしろ温かみとかを排して無機的に少し冷たいくらいな印象を受ける。
情感も冷たさもときに透明感を帯びるようで、特有の雰囲気をつくってなかなか魅力的であるが、この演奏は終楽章が特にいい。オケはそれまでの凛とした響きから表情を変え、オケ全体がメリハリと全開の活力をもって響き、独特のアクセントもツボにはまって爽快。フィナーレへ向けての盛り上げもテンポや間を効果的に操りながら高揚感を高め、フィナーレのトランペットも慌てず遠慮なしに高らかでその爽快感はちょっとなかなか聴かれない類。たまにロシアのオケで聴かれる、空洞感のあるただ音が大きい「鳴り」とはちがってしっかり活きた力の詰められた響きであり、全体的によい演奏と思うが、終楽章、中でもフィナーレは特に爽快。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブラームス 交響曲第1番 スタインバーグ/ピッツバーグ響

2018-06-02 18:52:47 | ブラームス 交響曲第1番
ブラームス 
交響曲第1番 

指揮…スタインバーグ
演奏…ピッツバーグ響
好み度…4(5点満点)

録音はちょっと高音が金属質な感じで、良ともいえないが、ちょっと多めの残響が結構程よく、歯切れよく力感のある響きと相まってかえって独特の雰囲気を醸しているようにも思う。重量感とかうねるような低弦といったものが感じられるタイプではないが、機能的で活力に満ちた推進力はちょっと聴き応えがある。機能的ではあるが血の通ったような響きで無機的ではない。
第1楽章ではテンポはやや速めだがそこここでテンポを落とす処理も効果的に、推進力だけでない味も加えている。
第2楽章は速くなく、弦は活力に艶も加えた響きを随所で聴かせている。
終楽章は全体のイメージとして明るい。ホルンのソロもフルートのソロも明るいし、その後のホルンの重なりも明るいし例の主題も明るい。その後も残響豊かな高弦はどこか敬虔な響きも湛え、内声も快活で活力は損なわれない。フィナーレの凱歌はティンパニつき。個人的にはティンパニなしのほうが好きだが、それほど耳につかないし、この活力ある演奏の〆として爽快な強さを付加して、この演奏にはありかと思う。
ブラ1らしいかどうかは別として、明るさ、爽快感、活力、推進力に満ちた良盤と思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サン=サーンス 交響曲第3番「オルガン付き」 ハーフォード/デュトア/モントリオール響

2018-06-02 18:42:22 | サン=サーンス
サン=サーンス 
交響曲第3番「オルガン付き」 

オルガン…ハーフォード
指揮…デュトア
演奏…モントリオール響
好み度…3.5(5点満点)

デュトワはあまり聴いたことはなかったが、何となく華やかな演奏を期待して聴いてみたが、差し障りなくそれなりには美しく華麗に響かせているとは思うが、特に感銘を受けるものではなかった。
※だいぶ前に聴いて、演奏者ちゃんとメモしておかなかったので、オケやオルガン奏者はちがうかも、です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする