好曲好盤探訪

名曲か、名盤か、というより、個人的好みで好きな曲の好きな演奏との出会いを求めてボチボチと。同じような方の参考になれば

サン=サーンス 交響曲第3番「オルガン付き」 アプカルナ/ヤンソンス/バイエルン放送響

2023-06-17 18:44:21 | サン=サーンス
サン=サーンス 
交響曲第3番「オルガン付き」

オルガン…アプカルナ 
指揮…ヤンソンス 
演奏…バイエルン放送響
好み度…5(5点満点)

ヤンソンスにはだいぶ前にオスロフィルとの同曲の録音があり、そちらは確か第1楽章から第2楽章1部までの丁寧できめ細かな美しい雰囲気、終楽章ではオルガンの大音響、の印象があり(終楽章のオルガンの大音響は世間では賛否あったようだが)、ちょっと普通と違った味わいだが、テンポをゆったりめにとりつつ、音響効果だけでないこの曲の良さを引き出している結構好印象の演奏との印象がある。
こちらはそれからだいぶ経っての録音ということになり、直接聴き比べはしていないが、多分録音も含めて、ライブではあるけれど完成度とかはこちらがだいぶ洗練されているのだろうと思う。ゆったりしたテンポで焦らず間延びせず自然な大曲感すら感じさせ、この曲を大きく美しく聴かせている。これからも聴くとしたら多分こちらだろう。終楽章はもうちょっとだけオルガンが聴こえても、というのは好みの贅沢の範疇だろう。フランスものをドイツオケで、ということになるが、バイエルンの厚くどちらかといえば透明感のある明るい音色と機能美はむしろこの曲に合っているように思うし、濃い情とかが求められる曲でもないので、ヤンソンスの気配りの効いた指揮というのも合っているのだと思う。
録音も含め、大きく、美しく、オルガンと言うよりは澄んで美しい弦とそれらの重なりの印象のほうが強い気もするが、この曲を代表する盤の1つといえるのではないだろうかと思う。
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サン=サーンス 交響曲第3番「オルガン付き」 室住/フルネ/都響

2022-10-30 09:54:23 | サン=サーンス
サン=サーンス 
交響曲第3番「オルガン付き」

オルガン…室住 
指揮…フルネ 
演奏…都響 
好み度…5(5点満点)

録音もよく都響の響きも美しい。
ゆったりめのテンポの中、奥行きと大きさを感じさせる美しさ。
絢爛だけでなく表現力と言うか、そういった点でも都響の水準の高さを改めて思う。
ここでの都響は同じコンビのドイツものでの重い響きとは違った艶と滋味を帯びた重みより美しさを感じさせる響き。
録音の関係なのか、曲の違いなのか、オケというのはこうやって響きを使い分けられるものなのか。
オルガンもちゃんと聴こえて第2楽章の滋味を帯びたようなオルガンと弦の美しさもなかなか他では聴けないもののように思うし、終楽章のオルガンも音色も美しく荘厳、オケも十分に美しく表現力豊かに鳴って、どの楽章もゆっくりめのテンポの中、深みを伴った大きさと美しさとを十分に感じさせる名演を美しい録音で記録したと名盤の域の盤と思う。
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サン=サーンス 交響曲第3番「オルガン付き」 黒沼/大友/東京響

2022-01-15 17:27:30 | サン=サーンス
サン=サーンス 
交響曲第3番「オルガン付き」

オルガン…黒沼 
指揮…大友 
演奏…東京響 
好み度…4.5(点満点)

新型コロナの影響で無観客で演奏されライブ生配信され10万人を超える視聴があったとかで話題になった演奏の盤。
新しい試みという意味もあり、奏者もいつもとは違った気合も入っていたのではなかろうか。そんな熱い集中力が感じられる演奏のように思う。
全編やや速めのテンポの中、乱れぬアンサンブルと明るめの艶のある響きで鳴らし切って、演奏水準も高いものを感じるし、非常によい録音と相まって、終楽章などオルガンとオケの重なるその音響は圧倒的ですらあり、この曲の醍醐味を堪能する思いがする。
深みを感じるようなタイプではないが、理屈抜きの絢爛な響きが魅力の盤(ちなみにこの演奏は東京都交響楽団でなく東京交響楽団)。
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サン=サーンス 交響曲第3番「オルガン付き」 ダニエル・ロト/クサヴィエ・ロト/レ・シエクル

2021-10-03 15:41:35 | サン=サーンス
サン=サーンス 
交響曲第3番「オルガン付き」

オルガン…ダニエル・ロト
指揮…クサヴィエ・ロト 
演奏…レ・シエクル
好み度…5(5点満点)

オケは、冒頭から丁寧に、静かに、柔らかな緊張感を湛えながら美しい。徒に絢爛を演出するような騒々しさとは違うところにある響きのように思う。
ピリオド楽器のオケといってもか細さはなく、鳴らすところはしっかり力強さも感じさせ、弦の繊細な美しさはこういうオケならではかもしれないし要所要所でこの曲に敬虔な雰囲気を与えている。
サン・シュルピス教会という教会でのライブというのがまたそう思って聴くと感銘深い。
世界有数のパイプオルガンで知られるパリで2番目に大きな教会とのことで、オルガンは輪郭はそんなにはっきりしてなくて、終楽章の強奏部では旋律はつぶれているようなところもあるが、重く空気を震わせるように教会内をまるごと包むような響きは荘厳だし、第1楽章第2部の冒頭の響きなんかも美しい。
終盤は結構熱く壮大に〆ているし、ティンパニ(?)の要所での大砲のような強打も効果的。オルガンはロトのお父さんだそうである。
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サン=サーンス 交響曲第3番「オルガン付き」 コルゼンパ/メータ/ベルリンフィル

2020-07-05 09:34:31 | サン=サーンス
サン=サーンス 
交響曲第3番「オルガン付き」

オルガン…コルゼンパ 
指揮…メータ 
演奏…ベルリンフィル 
好み度…4.5(5点満点)

奥深さとか、格別の美しさとか、幽玄な雰囲気とか、そういうものは感じられないが、ベルリンフィルだし録音はいいしで重厚な華麗さはよく出ていると思う。オルガンの音色もいい。
第1楽章1部は、よく鳴って重厚華麗な雰囲気はあるが特に感銘深いといったタイプではなく、2部なんかも結構あっさりしたもので、第2楽章1部は機能的によく鳴る響きにちょっと面白みがにじんでちょっと雰囲気あり総じてよく鳴ってよくできた演奏だが、普通のシンフォニーであり特にこの曲この演奏の特有の何かしらの雰囲気を感じるといった感はない。
ただ、この演奏は終楽章がいい。音色のいいオルガンと華やかなオケが、双方しっかり鳴りつつそのからみ具合がなんともよく、サン=サーンスの3番の醍醐味を聴くようで爽快。
難しいこと抜きにしっかり力のある華やかなこの曲が聴きたいときには録音、オルガンの音色、オケの華やかさと、何よりオルガンとオケの壮快で華やかな響き合いが聴けるこの盤はよいと思う。
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サン=サーンス 交響曲第3番「オルガン付き」 ダーリッツ/フロール/ベルリン響

2020-05-06 15:30:24 | サン=サーンス
サン=サーンス
交響曲第3番「オルガン付き」

オルガン…ダーリッツ 
指揮…フロール 
演奏…ベルリン響 
好み度…4.5(5点満点)

華やかさや絢爛たる響きとかを聴く盤ではない。印象としては静かな印象を受けるが、活力がないとか覇気がないとかというのではなく、美しい深遠さが感じられるような静けさで、この曲の内にある美しさを感じるようである。
オルガンも大音量で荘重に響き渡るというタイプではないが、響きは美しい。
特に第2楽章のゆっくりと静かにたっぷり謳う弦とオルガンの美しさが印象的でこの演奏の印象に大きく影響しているように思う。
華やかというよりは透明感のある幽玄を感じるような、結構新鮮で、美しいサン=サーンスの3番のように思う。
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サン=サーンス 交響曲第3番「オルガン付き」 レーヴァー/バーンスタイン/ニューヨークフィル

2019-08-10 14:06:49 | サン=サーンス
サン=サーンス 
交響曲第3番「オルガン付き」 

オルガン…レーヴァー
指揮…バーンスタイン
演奏…ニューヨークフィル
好み度…5(5点満点)

この曲でこれくらい濃い情感を漂わせつつ重みあるいは荘厳な空気を感じさせる演奏もそうはないような気がする。
終始ゆったりめのテンポで響きは厚く、第1楽章では華やかな裏の妖しさも感じさせ、第2楽章ではたっぷりの厚みと情感を感じさせて、オルガンも厚い弦をしっかり支えて美しく、いい意味で映画の名シーンを見るようであり、終楽章もオルガンはオルガンならではの古風な音色で荘厳に響き渡り、ゆったりしたテンポの中、管弦と相まって情に満ちたスケール感大きな荘厳な響きの世界を醸しているように思う。
バーンスタインの音楽はどこか映画音楽のような雰囲気を感じていたが、この演奏では響かせる音の選択も上手いし、その濃い演出と、ニューヨークフィルの、伝統あるヨーロッパのオケとは違う新進の熱さと、荘厳に古風に響き渡るオルガンとがマッチして、この曲はこんなに重く情熱く荘厳に大曲感を以って響くのか、と思わせる、ずしりとした重量感と大きさをも感じさせる一種の名演になっているように思う。
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サン=サーンス交響曲第3番「オルガン付き」  プレストン/レヴァイン/ベルリンフィル

2018-10-04 22:21:12 | サン=サーンス
サン=サーンス
交響曲第3番「オルガン付き」  

オルガン…プレストン
指揮…レヴァイン
演奏…ベルリンフィル
好み度…4(5点満点)

「機能的でうまくめとめられた演奏」との印象。う
まく隙なくまとめられているが特に感銘は受けないかな。
オルガンの響き始め録音もよいが、特にサンサーンスならではの雰囲気も感じられず、秀でた華やかさや奥行きやこの演奏特有の雰囲気といったものも特には感じられない。
私にとっては普通のサンサーンスの3番、といった感でした。

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サン=サーンス 交響曲第3番「オルガン付き」 マレイ/バデア/ロイヤルフィル

2018-07-28 16:48:19 | サン=サーンス
サン=サーンス交響曲第3番「オルガン付き」

オルガン…マレイ
指揮…バデア
演奏…ロイヤルフィル
好み度…4(5点満点)

この曲はそんなに数を聴いたわけではないが、他の演奏と比べて、まぁ、普通といえば普通なんだけど、どこか明るいおおらかなさを感じるように思う。
どこかゆったりした印象を与える展開とか金管の爽快な響きやロイヤルフィルらしい華を帯びた厚い響きなんかの印象かもしれない。
ネットの評等ではオルガンが特に大音響のように書かれているものもあるようだが、個人的にはこれくらい響いてくれなきゃ、と思える域で特にバランスが悪いとは思わない。

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サン=サーンス 交響曲第3番「オルガン付き」 ハーフォード/デュトア/モントリオール響

2018-06-02 18:42:22 | サン=サーンス
サン=サーンス 
交響曲第3番「オルガン付き」 

オルガン…ハーフォード
指揮…デュトア
演奏…モントリオール響
好み度…3.5(5点満点)

デュトワはあまり聴いたことはなかったが、何となく華やかな演奏を期待して聴いてみたが、差し障りなくそれなりには美しく華麗に響かせているとは思うが、特に感銘を受けるものではなかった。
※だいぶ前に聴いて、演奏者ちゃんとメモしておかなかったので、オケやオルガン奏者はちがうかも、です。
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