ブラームス
交響曲第1番
指揮…メルクル
演奏…MDR響
好み度…5(5点満点)
NDRでなくMDRという交響楽団があるんですね。中部ドイツ放送交響楽団、旧ライプツィヒ放送響だそうです。
このオケの響きが何ともよい。ライプツィヒ・ゲヴァントハウスでのライブ録音とのことだが、録音も秀逸。
重厚にして明るく温かみのある艶があり、ときに引き込まれるような深みと広がりを感じさせる響き。
低弦の支えも木管の艶もホルンの強さも心地よい。ゲヴァントハウスというホールの特性でもあるのだろうか。
メルクルという指揮者も知らなかったが、基本的に堂々と力強いスタンスで聴き応えのあるブラ1となっている。
第1楽章は序奏からいっぺんにその響きに引き込まれる思いがする。その後もどっしりしたテンポで厚く力強くくすまずにブラームス的な香りを濃く漂わせる。ドイツのオケの伝統的な重厚感とはこういう響きをいうのだろうか、との思いも受ける。
第2楽章は厚みと深みのある弦の響きが敬虔ささえまとうようでこれもなかなか秀逸、
第3楽章は弦の美しさを中心に明るめの優しく美しい雰囲気。
終楽章、ホルン独奏はどちらかといえば力強い。ややゆっくりと強めに弾かれる弦での主題は情感豊かであり、その後も艶と活気を感じさせる響きは心地よい。
主題再現のあと、俄かにテンポを速めた後は少しテンポを動かしているところもあるが、これが功を奏しているかは好みかな。ちなみにフィナーレは、凱歌に向けてはやや速め、凱歌で少し速度を落として結構堂々と輝かしく謳った後、また速度を速めてラストへ。
何にせよ、録音がいいのかホールがいいのかオケがいいのか指揮者がいいのか、全部合わさって初めてなのか、よくわからないが、重厚(暗さやくすみ・渋みとは違う方向)にして艶があり、力強く深みもある、正統にして良質なしっかりしたブラームが聴ける、何とも魅力的な響きの一級の名盤でしょう。
交響曲第1番
指揮…メルクル
演奏…MDR響
好み度…5(5点満点)
NDRでなくMDRという交響楽団があるんですね。中部ドイツ放送交響楽団、旧ライプツィヒ放送響だそうです。
このオケの響きが何ともよい。ライプツィヒ・ゲヴァントハウスでのライブ録音とのことだが、録音も秀逸。
重厚にして明るく温かみのある艶があり、ときに引き込まれるような深みと広がりを感じさせる響き。
低弦の支えも木管の艶もホルンの強さも心地よい。ゲヴァントハウスというホールの特性でもあるのだろうか。
メルクルという指揮者も知らなかったが、基本的に堂々と力強いスタンスで聴き応えのあるブラ1となっている。
第1楽章は序奏からいっぺんにその響きに引き込まれる思いがする。その後もどっしりしたテンポで厚く力強くくすまずにブラームス的な香りを濃く漂わせる。ドイツのオケの伝統的な重厚感とはこういう響きをいうのだろうか、との思いも受ける。
第2楽章は厚みと深みのある弦の響きが敬虔ささえまとうようでこれもなかなか秀逸、
第3楽章は弦の美しさを中心に明るめの優しく美しい雰囲気。
終楽章、ホルン独奏はどちらかといえば力強い。ややゆっくりと強めに弾かれる弦での主題は情感豊かであり、その後も艶と活気を感じさせる響きは心地よい。
主題再現のあと、俄かにテンポを速めた後は少しテンポを動かしているところもあるが、これが功を奏しているかは好みかな。ちなみにフィナーレは、凱歌に向けてはやや速め、凱歌で少し速度を落として結構堂々と輝かしく謳った後、また速度を速めてラストへ。
何にせよ、録音がいいのかホールがいいのかオケがいいのか指揮者がいいのか、全部合わさって初めてなのか、よくわからないが、重厚(暗さやくすみ・渋みとは違う方向)にして艶があり、力強く深みもある、正統にして良質なしっかりしたブラームが聴ける、何とも魅力的な響きの一級の名盤でしょう。