好曲好盤探訪

名曲か、名盤か、というより、個人的好みで好きな曲の好きな演奏との出会いを求めてボチボチと。同じような方の参考になれば

ブラームス ピアノ協奏曲第2番 バックハウス/ベーム/ウィーンフィル

2019-10-14 18:20:44 | ブラームス ピアノ協奏曲(1番・2番)
ブラームス 
ピアノ協奏曲第2番 

ピアノ…バックハウス
指揮…ベーム
演奏…ウィーンフィル
好み度…4(5点満点)

ピアノは力感や緊張感とか鋭さとかといったタイプでなく、自然体のおおらかさや恰幅のよさのようなものを感じ、オケは硬骨なくらいにがっちりとまとまって、艶のあるウィーンフィルならではと思わせる響きで結構鳴っている。
録音の加減だろうか、オケの明確でがっちりした響きに比べピアノ音がちょっとだけくぐもったような印象も受けるがそういうものなのだろうか。
というかバックハウスのピアノに特に感銘が私には感じられない…。鉄板の組み合わせによる鉄板の名盤といった不動の位置の盤のようだが、どうも他の方が感じているバックハウスのよさが私にはよさとして感じられないようで。オケは厳格にして覇気と艶をもってさすがと思わせるし、ピアノもおおらかに自然体に安定感を感じるが、個人的には特に感銘に至らない、という感じかな。
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ベートーヴェン 交響曲第9番「合唱」 ジュリーニ/ベルリンフィル/エルンスト・ゼンフ合唱団 他

2019-10-14 18:15:48 | べートーヴェン 交響曲第9「合唱」
ベートーヴェン 
交響曲第9番「合唱」 

指揮…ジュリーニ
演奏…ベルリンフィル
合唱…エルンスト・ゼンフ合唱団 他
好み度…3.5(5点満点)

ベルリンフィルなんだけど、ベルリンフィルらしさを感じないというか、特有の絢爛たる厚みが感じられず、何てことのない響きに聴こえるし、演奏も緊張感も覇気も激しさも特に感じられず、どちらかといえばゆったりめのテンポだが、それらがおおらかさやスケール感につながっているようにも感じられず、合唱も少し遠目の録音なのか迫力に欠け、それらを合わせて「温もりのある」と表現すればそうなのかもしれないが、何かふんわりと力が入りきらないまま終わってしまっているようで、私には何の感銘も感じられないまま何となく終わってしまったような、そんな印象の盤だったかな…。
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ブラームス 交響曲第2番 ハイティンク/ロイヤルコンセルトヘボウ管

2019-10-14 18:12:23 | ブラームス 交響曲第2番
ブラームス 
交響曲第2番 

指揮…ハイティンク
演奏…ロイヤルコンセルトヘボウ管
好み度…4(5点満点)

響きに気負いもないし歌に過剰な演出もない。コンセルトヘボウが優しく豊かに、何とも爽やかな活力をもって歌い上げたブラ2。
名盤の誉れ高いようであり、やや高音に寄った残響多めの録音のせいか深みやこのオケ特有の質感みたいなものは飛んでしまっているような印象もないではないが、ブラ2の活力や明るさといった点でなかなか他にない演奏と思う。
後年のボストン盤とでは、落ち着いた中にほのかに深みや情感も漂うという点ではボストン盤、特に終楽章をはじめとした活力に満ちた明るい力感ではコンセルトヘボウ盤、といったところか。どちらが秀でている、という話ではなく、好みの問題だろうが、個人的にはボストン盤のほうにハイティンクならではの味を感じるようでどちらかといえばボストン盤をとるかな。
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ブラームス ピアノ協奏曲第2番 アンダ/フリッチャイ/ベルリンフィル

2019-10-12 15:52:56 | ブラームス ピアノ協奏曲(1番・2番)
ブラームス 
ピアノ協奏曲第2番 

ピアノ…アンダ
指揮…フリッチャイ
演奏…ベルリンフィル
好み度…5(5点満点)

ピアノもオケも結構力強い活気を持って実直剛毅。けどその剛毅はブラームス的な温かくも毅然とした重厚な美しさともなってストレートなよさを味わう感がある。フリッチャイらしいといえばらしい。
録音は1960年の録音だが古さは感じさせない。
ピアノは情感濃く、大きく、力強く、凛々しく美しい。
同じく心地よく情の乗ったメリハリの効いた力強いオケとの協奏で、ピアノとオケ両主役の立派なピアノ協奏曲となっている。
その力強さには明るさが漂うようなところもあり、他の盤ではイタリア旅行を契機に、といわれても終楽章を除きあまりピンと来ないがこの盤を聴いていると頷けるような、ある意味情熱的雰囲気もある盤のように思う。
第3楽章ではチェロもピアノも温かみのある音色を聴かせて幽玄とはちがった美しさを聴かせる。
終楽章もちょっと他にないくらいしっかり鳴らし、結構長いこの曲を聴き疲れさせることもなく明るく活気に満ちて充実感を持ってこの曲を〆ている。
大きく、力強く、凛々しくもロマン的といえるほどの濃い情感を漂わせた、名盤。
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ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番「皇帝」 ツィマーマン/バーンスタイン/ウィーンフィル

2019-10-12 15:46:51 | ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番「皇帝」&第4番
ベートーヴェン 
ピアノ協奏曲第5番「皇帝」 

ピアノ…ツィマーマン
指揮…バーンスタイン
演奏…ウィーンフィル
好み度…4.5(5点満点)

第1楽章、冒頭からピアノは結構ゴージャスな力強さと華麗さをまとい、オケも程よい気品をもちつつしっかり鳴って、上質で、力強く華麗な皇帝となっている。録音と、ホールのよさも関係しているのかな。
ピアノはいたってまじめだが固さを感じるような真面目ではなく、思い切りよい美しい力強さは結構爽快だし、弱音の柔らかく澄んだ残響もなかなかに美しい。第1楽章中間の低音の旋律が力強く前に出てくるあたりも個人的には印象的。
第2楽章も特に濃い情感を感じるというものでもないが、ウィーンフィルの弦も木管も美しく、終楽章も引き続き力強く華麗な、とてもよくできた演奏のように思う。
オケは広がりというか覇気というかそういったものに今ひとつ欠けるような印象もないではなく、この盤に限らずだがバーンスタインとウィーンフィルって合っていたのかな?と思ったりもするが、かっちりしっかり美しく鳴って何の不足があるわけではない。
ダイナミック・華麗・美しさを感じさせる上質な演奏のように思う。
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ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」 ベーム/バイエルン放送響

2019-10-12 15:42:49 | ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」
ベートーヴェン 
交響曲第3番「英雄」 

指揮…ベーム
演奏…バイエルン放送響
好み度…5点(5点満点)

名演である。
響きあるいはアンサンブルはおおらかな明るさと強さと深みを湛え、ときに感じるベームの堅苦しさはバイエルンの清らかな響きによってか感じられず、開放的でいて清清しく深く大きな英雄となっている。
シャープさとか覇気とか例えばティンパニの打ち込みによる強さの演出とか、そういったものはないが、ライブならではの微熱も漂わせながら、何気ないようでしっかり響いている大きさ、深み、美しさ、そういったものがごく自然におおらかに流れて心地よい。
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