好曲好盤探訪

名曲か、名盤か、というより、個人的好みで好きな曲の好きな演奏との出会いを求めてボチボチと。同じような方の参考になれば

チャイコフスキー 交響曲第5番 ゲルギエフ/ウィーンフィル

2015-06-21 23:38:47 | チャイコフスキー 交響曲第5番
チャイコフスキー
交響曲第5番

指揮…ゲルギエフ
演奏…ウィーンフィル
好み度…4(5点満点)

1998年ザルツブルグ音楽祭でのライブ演奏。
演奏後には聴衆がスタンディングオベーションで称えたと伝えられ、チャイ5の名盤とされることの多い盤。
ただ、私にはそれほどよいかなぁ、というところ。
緊張感を感じ気合の入った程よい重みと張りのある響きだとは思うが、
管弦一体となっての響きに感じられなかったり、金管が何かいっぱいいっぱいに聴こえてしまったり、
特に活力だとか深みだとか奥行きだとか、あるいは格好よさとか特別な雰囲気や響きだとか、何かを感じるかというと、特にそうでもなくて、
フィナーレ前のティンパニの乱れ打ちも結構話題になったのかもしれないが、それは個人的には特に印象へのウエイトは高くなくて、
全体的にはあまりに「名盤」との評を見ると、それほどかなぁ、というところ。
第2楽章の高揚部の弦の輝きとか、終楽章フィナーレの凱歌の躍動感などはさすがのものはあるけれど、
チャイ5を聴こうと思ったときにあえてこの盤をとることもないかなぁ、という印象でした。
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ベートーヴェン 交響曲第5番「運命」 イッセルシュテット/ウィーンフィル

2015-06-21 23:34:01 | ベートーヴェン 交響曲第5番「運命」
ベートーヴェン
交響曲第5番「運命」

指揮…イッセルシュテット
演奏…ウィーンフィル
好み度…4(5点満点)

大変な良演と思う。
この曲のよさとウィーンフィルの美音をよい形で素直に堪能できる。
ヨーロッパの、ウィーンの気品の香るような艶のある響きと終楽章での踊るような活き活きとした躍動感を備えた弦の響きが印象的。
この独特の艶とアンサンブルや柔らかさ、明るさは他のオケでは聴かれないもののように思う。
オーソドックスで、特にクセや主張は感じないけれど、退屈にならない響きと活力を持った名演だと思う。
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ブラームス 交響曲第4番 シャイー/ロイヤルコンセルトヘボウ管

2015-06-21 23:29:34 | ブラームス 交響曲第4番
ブラームス
交響曲第4番

指揮…シャイー
演奏…ロイヤルコンセルトヘボウ管
好み度…3.5(5点満点)

やや線が細めの、オケを鳴らしきっている印象はなくむしろ少し小編成的な印象を受けるような、
重厚よりは繊細を感じるような響きで、繊細ではあるが特に響きに艶や独特の美しさが加わったようにも感じられず、旋律の歌い方も平坦といえば平坦、あまりよく聴いていないけど、特に感銘を受けるような印象ではありませんでした。
シャイーはライブ向きなのかな。
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チャイコフスキー 交響曲第5番 バレンボイム/シカゴ響

2015-06-07 23:42:12 | チャイコフスキー 交響曲第5番
チャイコフスキー
交響曲第5番

指揮…バレンボイム
演奏…シカゴ響
好み度…3(5点満点)

特に覇気も緊迫感も感じられず、シカゴならではの絢爛さもなく、これといった味付けがあるわけでもなく、といった印象でした。
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ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界より」 テンシュテット/ベルリンフィル

2015-06-07 23:38:48 | ドヴォルザーク 交響曲第9番 新世界より
ドヴォルザーク
交響曲第9番「新世界より」

指揮…テンシュテット
演奏…ベルリンフィル
好み度…4(5点満点)

力強く硬派な音が印象的な、緊張感と推進力に満ちた快演。
全体的にやや早めのテンポでベルリンフィルにしては荒いくらいに鳴らしているが、乱れないし、重くならない。叙情性やスケール感を求める向きには向かないかもしれないが、高い燃焼度と完成度を併せもった快演といえると思う。
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チャイコフスキー 交響曲第6番「悲愴」 プレトニョフ/ロシア・ナショナル管

2015-06-07 23:31:49 | チャイコフスキー 交響曲第6番「悲愴」
チャイコフスキー
交響曲第6番「悲愴」

指揮…プレトニョフ
演奏…ロシア・ナショナル管
好み度…4.5(5点満点)

同じコンビによる全集は2度録音されているようであり、その最初のほうの録音。
大変丁寧に美しく仕上げられた、これも名盤とよんでよい盤と思う。
よく仕上がりすぎて小ぶりな感を与える面もなくはないが、端正な中に情感をしっかり織り込んであり、
特に両端楽章での木管や金管ソロの情感をこめた美しさや丁寧に絶妙のバランスを保ちながらしっとり響く弦など、この盤にしかない雰囲気をもっており、よい盤だと思う。
第1楽章展開部クライマックスでの情感のこもった高揚、終楽章終結部での脈打つような低弦の不気味さと、これが消えゆく様等も印象的である。
迫り来るような感情表現で特に強く心に残る、といった類の盤ではないが、
真摯に、丁寧に、思いを表現した、といった感の盤であり、個人的には後の同じコンビの録音より、こちらをとる。
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