好曲好盤探訪

名曲か、名盤か、というより、個人的好みで好きな曲の好きな演奏との出会いを求めてボチボチと。同じような方の参考になれば

マーラー 交響曲第2番「復活」 テンシュテット/北ドイツ放送響/北ドイツ放送合唱団 他

2022-04-23 17:09:46 | マーラー 交響曲(第2番「復活」 第5番)
マーラー 
交響曲第2番「復活」

指揮…テンシュテット 
演奏…北ドイツ放送響 
合唱…北ドイツ放送合唱団 他
好み度…5(5点満点)

もう出だしからして気迫が迫るようである。
全編高い気迫と緊張感が漲り、その一音一音は何かにもだえるような、ときに憧れるような、情の塊のようですらある。
数多い同曲の盤の中で、他のどの盤とも似ない、特別な盤のように思う。
その集中力と気迫漲る響きは凄まじいといってもいいかもしれない。
何かを削るような低弦、強烈な打楽器の一撃、迫るような金管、猛烈な速さでも表現を失わない木管、活力とエッジの効いた、ときに何かへの憧れのような響きも聴かせる弦、これらが一体となって気迫と情の塊のようなオケとしての響き。
声楽も美しさ、力強さともに申し分ないレベルでしょう。
何でこれリマスターでもして普通にCD屋さんに並ぶような形で出してくれないんでしょう。いろいろあるんでしょうねぇ。


ブラームス ピアノ協奏曲第2番 アシュケナージ/メータ/ロンドン響

2022-04-23 17:07:21 | ブラームス ピアノ協奏曲(1番・2番)
ブラームス 
ピアノ協奏曲第2番

ピアノ…アシュケナージ 
指揮…メータ 
演奏…ロンドン響 
好み度…4(5点満点)

アシュケのピアノはやはり柔らかく優しい叙情性が色濃く、しかしダイナミックさも併せ持って、オケはどちらかといえば剛毅に思い切りのよい力強さを感じさせて、両者相まって瑞々しい覇気と叙情性を併せ持った、深みとか重厚とかでなく、若き二人の熱が感じられるような演奏になっているように思う。
ただ、やはりアシュケのピアノはこの曲には甘美すぎるような気がする。

ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番「皇帝」 ギレリス/ルートヴィヒ/フィルハーモニア管

2022-04-23 17:03:21 | ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番「皇帝」&第4番
ベートーヴェン 
ピアノ協奏曲第5番「皇帝」

ピアノ…ギレリス 
指揮…ルートヴィヒ 
演奏…フィルハーモニア管
好み度…4.5(5点満点)

こういう組み合わせの盤があるのは知らなかったが、これは、いいな。
ギレリスのピアノは力強いが粗雑さは全くなく音色も美しく華やかであり弱音での配慮も美しく、
オケも力強く颯爽として活力と美しさ漲る皇帝のように思う。
第2楽章では低弦が結構前に出ているがこれはこれで美しく、繊細なピアノも音色美しく弦と美しくからんで郷愁を誘うような美しさを感じる楽章となっている。
オケもピアノも活力に満ち、美しく、充実していて、聴いていて「いいな」、と思わず思う、そんな皇帝。