チャイコフスキー
ピアノ協奏曲第1番
ピアノ…マツーエフ
指揮…ゲルギエフ
演奏…マリインスキー劇場管
好み度…3.5(5点満点)
不思議な盤である。
これだけばりばり迫力の強打がありながら、あるいはめくるめく音の回る技巧が披露されながら、
オケも当代切っての指揮者が丁寧に音を作っていながら、
なぜか感じるものがない、という不思議。
オケに対しピアノがかなり前に出た演奏で、とにかく硬くばりばりしたピアノの響きが印象的であり、弱音部ではぐっとスピードを落としたりしているが、叙情的な美しさという風にはなっていない気がする。マツーエフが、「らしさ」にこだわるあまり何か空回りしているような、そんな音が綴られている印象。
第1楽章はオケがぐっと後ろに引いた、重く、強いが何となく覇気も華も感じられない響きの序奏に始まり、その後もばりばりした強打と目まぐるしい技巧に、ちょっとこちらが引く思いを個人的には感じる。
一転、終楽章では今度はピアノのばりばりした響きはなく、特に聴かせどころもないまま軽く速くあっけなく終わってしまう印象。
同じコンビのラフ3が素晴らしく、期待しすぎたのかもしれないし、あるいはこのコンビ向きの曲ではないのかもしれない。
ピアノ協奏曲第1番
ピアノ…マツーエフ
指揮…ゲルギエフ
演奏…マリインスキー劇場管
好み度…3.5(5点満点)
不思議な盤である。
これだけばりばり迫力の強打がありながら、あるいはめくるめく音の回る技巧が披露されながら、
オケも当代切っての指揮者が丁寧に音を作っていながら、
なぜか感じるものがない、という不思議。
オケに対しピアノがかなり前に出た演奏で、とにかく硬くばりばりしたピアノの響きが印象的であり、弱音部ではぐっとスピードを落としたりしているが、叙情的な美しさという風にはなっていない気がする。マツーエフが、「らしさ」にこだわるあまり何か空回りしているような、そんな音が綴られている印象。
第1楽章はオケがぐっと後ろに引いた、重く、強いが何となく覇気も華も感じられない響きの序奏に始まり、その後もばりばりした強打と目まぐるしい技巧に、ちょっとこちらが引く思いを個人的には感じる。
一転、終楽章では今度はピアノのばりばりした響きはなく、特に聴かせどころもないまま軽く速くあっけなく終わってしまう印象。
同じコンビのラフ3が素晴らしく、期待しすぎたのかもしれないし、あるいはこのコンビ向きの曲ではないのかもしれない。